#839 バンド論136|難波 章浩-AKIHIRO NAMBA-(Hi-STANDARD)
前回のイッソンでも予告していましたが、僕のヒーローを紹介します。
日本最強のバンド・Hi-STANDARDのベースボーカルにして、僕の永遠のヒーローのナンバこと、難波章浩を紹介します。
カリスマと言う言葉は、僕はこの人のためにあると思っております。
難波 章浩-AKIHIRO NAMBA-とは?
もはや説明不要でしょう。
最盛期と言われた90年代の日本の音楽シーンに「パンク」というカルチャーを植え付けて、更に商業的にも成功した伝説のバンド「Hi-STANDARD」のフロントマンとして、ベースを弾きながら愛を歌うその姿はメチャクチャカッコよく、メチャクチャ憧れました。
ハイスタを聞いて、難波の存在を知って、僕もベースを買った記憶がありますね。
髪を赤く染めて、ステージでは適当ながら「刺さる」メッセージを残し、とにかく会場を沸かせるフロントマンであり、とにかく華がありました。
顔とかファッションはギターの横山健の方がカッコいいですし、僕も数珠つけたり、THRASHERのTシャツ着たり、STORMYのステッカーベースに貼ったり、VANS履いたりとファッションではkenに憧れましたが、生き方と言うか佇まい、存在感は難波に憧れましたね。
不安定な時期が多かったり心配になった時期もありましたし、つい先日も不安になりましたが、何を言っても僕は難波を支持します!
難波章浩 ソロの歩み
AIR JAM 2000が終わって、でっかくなりすぎたハイスタは少しずつ「ボタンの掛け違い」が顕在化します。
kenが病気でハイスタの活動を止めざるを得なくなり、ハイスタができなくなった難波は沖縄に行きました。そしてkenの復活を待っていたら、kenはソロを始めてしまい、あまつさえ1stアルバムの1曲目は「I Go Alone」という…
この辺で関係性は最悪になった感じですね。この時期スペシャの番組で久々の3人集合とかしてテンションあがったものでしたが、実際はギクシャクしていたようですし、その後に原版をめぐる諍いがあったり・・・僕らは悲しくなったものでした。
そんな感じで、kenはソロ、ツネはキュビズモで活動し、難波の動向が気になったものでしたが、2005年についに難波は沈黙を破るのですが、デビュー作は意外なグルーヴでした。
TYUNK
難波のソロデビューは、まさかのテクノでした。
「パンクはハイスタの為に取っておいた」的な感じだったようで、とにかくデジタルで攻撃的。何気に結構好きでした。
リード曲のGUIDING STARはPVも作られて、裸で赤いペイントした難波が暴れるという前衛的な内容でした(どこにも落ちてませんでしたが…)
もっと評価されていい感じがします。
なんばあきひろ and 宇宙船地球号
そして、この「なんばあきひろ and 宇宙船地球号」というユニットは、確かTYUNKと同日販売で、CD屋で使命感に駆られて買った記憶があります。
こっちは沖縄音楽がハードコアのエッセンスを若干帯びている感じの曲で、これまた前衛的なサウンドでしたね。
そして、この曲はこれまた謎なんですが「アストロ球団」という、魁!男塾の野球版みたいな作品の実写版映画の主題歌で使われていた模様です笑
やはり難波フリークは当時みんな、このCDも買ってましたね。
ULTRA BRAiN
そして、TYUNKと宇宙船を経て、難波はバンド「ULTRA BRAiN」を結成します。NEO PUNKが示すように、ハードコアをベースにテクノを乗せたり、打ち込みを乗せたりと、結構カッコいい音楽でした。
1stシングルのGHOST BUSTERZのマキシは結構聞いてました。c/wも良かったですね、
そして1stアルバム「NEO PUNK」、BOOK OFFでよく見るんですが…
このアルバムは確か、2006年の3月か4月にリリースされたのですが、社会人なりたての頃にiPodでこの曲を結構聞いていたので、あの辛かった日々を思い出し、少しブルーになります笑
ただ、全体的に好きな曲は多かったりします。
NEW WORLD IMAGINATIONとかすげー好きでしたね。VISのイントロとか、MONKIKIのアウトロとかも好きです。
で、ULTRA BRAiNも確かこのアルバムで活動停止となり、その後の2010年にエイベックスとの契約が行われて「難波章浩」としてのソロが開始され、そしてこの知らせは上がりましたね。
難波章浩 パンクロック解禁!
時期的にはハイスタ再始動の少し前であり、東日本大震災の少し前でした。
2011年2月にリリースされたこのミニアルバムは非常に熱く、「やっぱり難波はこう、これなんだよ!」とテンション上がりましたね!
そして時期的にはハイスタ再始動としシンクロするんですが、ここでパンクを表明したのちに、NAMBA69にも繋がるんですね。
とにかく紆余曲折があり、パンクにたどり着いたのは嬉しかった。
TYUNKで,歌ったGUIDING STARー道しるべになる星は、パンクロックだったという事ですね。
難波章浩 聞いておきたいBEST10
10位 JUMP ! JUMP ! JUMP !
難波が、「難波章浩」としてリリースした1stアルバム「THE WORLD IS YOURS」はまだパンクロック解禁前であり、そこまで琴線に触れるアルバムではなかったのですが、リードトラックのこの曲「 JUMP ! JUMP ! JUMP !」はポップでいい感じの曲でした。
僕はシンガーとしても難波をリスペクトしているので、日本語歌詞でも全然違和感は感じず、気持ちよく聞くことができました。
ちなみにこの曲のギターはken yokoyamaが弾いています。このコンビが久々に音源を出したのは嬉しかったものでしたね。
9位 ETERNAL GOLD
2ndアルバム「WAKE UP」のリードトラックですね。
ソロの延長戦で結成されたNAMBA69でもゴリゴリ演奏されているので、難波にとってもお気に入りの曲なのでしょう。
ギターのリフとかがかなり洋楽パンクっぽいですが、タイトル的にSTAY GOLDの続編的な感じなんですかね?
ちなみにNAMBA69に関してもまた別の機会で紹介しましょう。
8位 WILD AT HEART
この曲は難波章浩の1stシングルとしてリリースされたマキシの表題曲です。
この曲もETERNAL GOLDよろしくイントロのリフとかが洋楽っぽい曲ですし、ハモリとかライブで盛り上がった記憶もあります。
難波のルーツと言うか、志向が垣間見える感じの曲です。
「オレは自由でハートはワイルド」のサビがいいですね
7位 BABY, I LOVE YOUR WAY
この曲はカヴァーですね。海外の「BIG MOUNTAIN」というレゲエアーティストが歌っている同曲を、いい感じにパンクアレンジしてくれています。
元々原曲の時点で相当完成度は高いのですが、難波が上手くアレンジしています。この辺は流石ですね。
メロウでいい感じの曲です。
6位 未来へ ~IT'S YOUR FUTURE~
この曲は1stミニアルバムの曲ですね。
「未来へ」という日本語タイトルですが、歌詞は95%くらいが英語で、サビの「未来へ」のみ日本語という曲ですね。
正にお手本のようなパンクロックの曲ですね。
難波の高い声が深く響く、いい感じの曲です。
5位 STOP THE 54
2ndの曲ですが、タイトルが「日本中にある54基の原発を止めろ」と言う意味で、歌詞的にもかなり「脱原発」のイズムが見えますね。
東日本大震災以降、結構多くのアーティストが脱原発を謳い、歌ってきましたが、正直原子力推進派の僕としてはあまりその歌詞は刺さらなかったりですが、そんなことはどうでもいいんですね。カッコいい曲はカッコいいし、その逆も然り。
曲がカッコよければ思想なんてどーでもいいというのを感じさせてくれる、そんなこの曲は最高にカッコいいです。
4位 LEVEL 7
脱原発の曲が続きます。
この曲は1stシングル「WILD AT HEART」のカップリングでしたが、表題曲よりカッコよかったですね。
同じく原発に関してdisる曲ですが、パンクですね。この頃の難波は本当にカッコいいです。是非PVを見て感じて欲しいですね。
3位 FIGHT IT OUT
そしてこの曲、FIGHT IT OUTの何が熱いかと言うと、難波に匹敵する僕がリスペクトするベーシストのTAKESHI UEDA(THE MAD CAPSULE MARKETS/AA=)が参加しているんです。
この2人は仲が良いっぽくて、AA=のWE ARE NOT ALONEという曲に難波が参加していたりで、いい感じの関係性なんですね。
とにかく曲はエッジが聞いていて、ハードで、パンクで、メロディアス。
全部入っている曲です。
2位 MY WAY
この曲を聴いて、改めて「難波が帰ってきた!」と思ったものでしたね。
王道のメロコアソングであり、疾走感があって、メロディも良い。
ですがこの曲の特筆すべきはやはり歌詞ですね。2番の歌詞。
そしてサビの「I Did It My Way(俺は俺の道を行く)」に続きますので、ken yokoyamaとの決別を歌った曲だったのかなと思っています。
kenのI Go Aloneにこたえる形で、My Wayと難波は歌い、己のパンクロック道を進もうという覚悟の、決意の歌だったように僕は解釈してます。
結果、このアルバムリリース後にハイスタは再始動したのですが、それでもここまでのストーリーは熱いですよね。
1位 PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT
そして迷いましたが、一番はやっぱこれですかね?
初めて難波のパンク解禁で聞いたのがこの曲だと思っていますが、もう冒頭のベースラインなんて「まさに」ですし、上がりましたね。
そこから早くなる展開なんてベタベタなんですけど、だがそれがいい!という感じでした。
とにかく難波の曲で、久々にワクワクしましたね。
ライブでも2回聞いてますがクソ盛り上がりました。名曲です。
まとめ
そんな感じで難波について熱く語りましたが、やはりカッコいいですね。
次はNAMBA69を紹介しましょう。ken yokoyamaもそのタイミングですかね。
男性ソロもそろそろ尽きつつありますので、次回で一旦このシリーズは終了。大物を紹介しましょう。