#380 人事論⑤|HR(Human Resource)業界について
本日はHR(Human Resource)業界に関して勉強しましょう。
HR業界と人材業界、まずこの2つが混合されがちなのですが、わかりやすく言うと、人材業界は「人材そのもの」を提供する業界ですが、HR業界は「企業の人事部に必要なサービス」を提供する業界です。
故に、HR業界という大枠の中に、採用に特化した人材業界が内包されるイメージとなりますね。
HR業界の種類
1.採用
HR業界=人材業界と捉えられるよう「従業員の確保」に関してが、やはりHR業界のメインミッションとなります。
採用に関しては「新卒採用」「キャリア採用」「アルバイト・パート」「派遣・業務請負」など多岐に渡ります。
パフェットコードの調べによると、人材業界上位5社はこんな感じです。
リクルートとパーソルが強いのは分かっていましたが、求人メディアは意外とそうでもなく、エン転職のエンジャパンが14位ですが、マイナビとかtypeとかは上位30社に入ってなかったり。
正社員の求人広告が強いイメージがありますが、派遣とかアウトソーシングの方が売上は多いんですね。
2.人材育成
入社した人を育てるのも、HR業界の範疇となります。
この辺の人材育成を事業として行なっている企業は「研修」「教育」「コンサルティング」などをメインで行なっている企業ですね。
経営コンサルティングを行うリンクアンドモチベーション、企業向け研修サービスを行うアルー、教育を行うグロービス、講座などを行うインソースなどが代表ですね。
3.人事労務
そして入社した人が正しく、安定して働けるかもHR業界の範疇であり、この辺はメチャクチャ管轄が広いですね。
勤怠管理、給与計算、福利厚生、人事考課、エンゲージメント向上etc…などめちゃくちゃありますので、一個一個は紹介しません笑い
4.システム・業務ツール
そして、これは1〜3にも通じる部分がありますが、色々なシステムが現在存在しております。
この辺はHRTechとも総称され、顔SMAP(カオスマップと検索したら出てきました笑)も出てるので、ちょっと紹介してみましょう。
まさにカオス!多すぎです!笑
ちなみに我が社で使っているツールを差し支えない範囲で言うと…
<労務管理>
勤怠管理:ジョブカン
経費管理:楽々精算
給与管理:奉行クラウド
<採用>
採用管理:ジョブカン
<エンゲージメント>
コミュニケーション:Slack、backlog
<求人>
AMBI、GREEN、Geekly、ミドルの転職、レバテックキャリア、イーキャリア、VIVIVIT etc…
そんな感じでしたね。
以上より「採用」「人材育成」「人事労務」「システム・業務ツール」という領域が、HR業界の業務の種類となります。
HR業界の市場規模
シード・プランニング社によると、2023年のHR業界の市場規模は2,504億円と言われております。なかなかエグいですね。
採用に関してが8割くらいで、人材開発が1割、人事労務が1割でしょう。
改めてこうして見てみると、人が商品となる採用が2000億円くらいの産業規模となると、本当に凄いですね。
当たり前ですが、誰も転職しなければ1円も発生しないのに、これだけ転職する人たちが多いというのが分かりますね(当たり前ですが笑)
これからのHR業界の課題
色々な課題がありますが・・・
1.アフターコロナの新しい雇用
コロナでリモートワークの有用性が立証されたので、
HRTechによるDX化はますます進んでいくと思われます。
こうした時代に合わせた適応も必要ですね。
2.人口減と高齢化社会
そして、我々が直面する課題はこれですね。
事実としてこれは起きてしまうので、労働力は確実に減りますので、
定年の引き上げなどもあり、色々な変革が必要とされます。
3.AIによる職種の変化
単純作業はAIにとって変わられてしまうでしょう。
なので、人間にしかできない思慮や、感情をコントロールする必要がありますね。
4.人材のグローバル化
今以上に雇用の流動化は進むでしょう。
流石に移民受け入れは慎重だとは思いますが、色々とこちらも変わりそうですね。
と、他にもあると思いますが、HR業界は日々、色々な要因で変わっていきます。
興味深くこれからもウォッチしていきましょう!
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