#005 漫画論①|キン肉マン
今回も脈略なくキン肉マンという漫画について書きます。
僕はこの漫画から全てを学んだと言っても過言ではありません。
1. キン肉マンについて
キン肉マンを知らない人はおそらくこの国に存在しないと思いますが、ちょっとwikipedia先輩から拝借するとこのような紹介内容となっておりました。
簡単にあらすじを説明すると、この漫画の世界ではキン肉星という星があるんですね。
そのキン肉星は宇宙の中でもエリートの星で、キン肉マンはその星の王族の王子というVIP中のVIP待遇で生まれるんですが、キン肉マンの両親とキン肉マンで赤ん坊の頃に行った家族旅行(宇宙旅行)で、宇宙船の中に豚が紛れ込んでいて、「なんだこの豚は!捨ててしまえ!」と、その豚を異空間の中に捨てようとして間違えて豚のような顔をしていた赤ん坊のキン肉マンを捨ててしまうというメチャクチャな展開で、キン肉マンは地球に、日本に降り立ったという話でスタートします笑
以降、キン肉マンは地球で貧しく、ダメ超人として過ごすんですが、スーパーヒーローに憧れて、怪獣退治をしては負け、しては負けの繰り返し。
ただ、キン肉マンはドジでブ男だけれども地球のみんなを愛する正義の心を持っていて、気づけば仲間も増え、色々な敵を倒し、地球の平和を守るという少年ジャンプのプロトタイプ的存在。
ジャンプが掲げる「友情・努力・勝利」はキン肉マンから派生してできた語と言っても過言ではないでしょう。
そしてキン肉マンが今なお愛される理由に、荒唐無稽な展開と言うものがあります。担当編集者は当時何をチェックしてたんだ?と思う位、設定の破綻や前後の関係性の矛盾など、パラドックスまみれの展開でした笑
有名なので言うと7人の悪魔超人が10人くらいいたり、死んだキャラが普通に生き返ったり、技をかけられている奴が別のコマで解説してたり(意味分からないと思いますが実際にあったんです笑)、とにかく恐ろしい位の矛盾が多かったのですが、この辺にコクがあるんですね。
この辺のトンデモ展開を語り合うことこそが、上級者のキン肉マンの嗜み方なのです。
そんなキン肉マンが支持を受け、日本の漫画誌に残した概念は、主人公を三枚目にした所にあると個人的には思っています。
昔の漫画は品行方正で男前(二枚目)の主人公が多かったと勝手に思ってますが、キン肉マンはスケベでドジでブ男だけど、やるときはやる!みたいな所が後世の漫画界に影響を与えたと結構マジで思ってます。
2. キン肉マンの出会い
僕が初めてキン肉マンを知ったのは幼稚園の頃です。
当時北海道では、17:00からキン肉マンのアニメの再放送をやっていまして、確か当時第2回の超人オリンピックから見出した記憶がありますが、とにかく6歳位の僕の心を釘付けにしました。
そして、幼稚園のクラスメイトのオサムくんの兄がキン肉マンの単行本を持っていたので、それを借りて狂ったように漫画を読み、気付いたら自分でも欲しくなり単行本を父親の財力を駆使して購入をせびり、古本屋を巡って少しずつコンプリートした記憶がありますね。ただ29巻と36巻がなかなか売ってなくて苦労した記憶があります笑
とにかくキン肉マンにこうして熱中した事で、作品の本筋である「友情」や「勧善懲悪の概念」などを学びながらも、副次的には「漢字の読み書き」「ことわざ」「国名」などを学び、感覚的には「読書への楽しみ」「一つのものをコツコツ集める喜び」「一つの事に熱中・没頭する事」などを学んだのです。
マジで今の人生に活きてるとつくづく思いますね。
あとは5歳上の従兄弟もキン肉マンが大好きで…よく「超人当てクイズ」をやって遊んでいました。僕等はメチャクチャレベルが高かったので、読者投稿の本作未登場の超人などでも「……うーん、マグニチュードⅠマン!」「正解!」とかコアに盛り上がっていたレベルでしたね笑
超人ではロビンマスクがメチャクチャ好きでした。最後のマンモスマンとの戦いなんてマジで泣いてたかも知れません。作中でもベストバウトと言っても過言ではないでしょう。
ダメ超人で言うとカナディアンマン、スペシャルマン、カレクック、ステカセキング、ティーパックマン、レオパルドンとかその辺が好きでしたね笑
まとめ
そんな感じでとにかくキン肉マン愛を語りました。キン肉マン好きとはマジで朝まで語れる自信があるので是非声をかけてくれれば語らいましょう。但し僕はこれまでに紹介した通り、かなりコアな知識を持っており、「真のソルジャーチームのメンバーは誰?」と聞かれても、即答で「ウールマン、ヘビーメタル、ブルドーザーマン、ザ・ゴッド・シャークの4人!」と即答できてしまうくらいの変態だと自分でも自負しているので、ドン引きしないようにして頂ければ幸甚です笑
それでは今日はこの辺で。
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