#273 読書論⑨|ぼくらの七日間戦争
僕が初めて読んだ小説は、母親が買ってきたヴェルヌの「十五少年漂流記」でした。
初めて読む小説としてはなかなか難易度も高く、読み応えのある小説だったんですが・・・さすがに昔すぎて覚えてないですね。
ゴードンが一番年上だったという情報しか覚えてないです笑
そんな感じでしたが、リアルに一番最初に読んで印象に残ってるのは宗田理の「ぼくらシリーズ」第一弾、映画にもなった渾身のヒット作「ぼくらの7日間戦争」ですね。
ぼくらの7日間戦争との出会い
4個上の姉が、この「ぼくらシリーズ」の熱烈なファンだったですね。
で、家に「第九殺人事件」くらいまで全部あったんですけど、飽きて途中で奴は集めるのを辞めてしまっておりました。
で、何の気なしに読んでみてハマって、全部読破して、その後は俺が意思を受け継いで買ってました(が、「ぼくらのコブラ記念日」くらいで僕も買うのを辞めた記憶があります)
この頃は狂ったように漫画を読んでいる子だった僕に活字文化を植えつけたのは、この「ぼくらの7日間戦争」が原因ですし、これが巡り巡って今の仕事にも結びついているような気もしますね。
続編の「ぼくらの天使ゲーム」、そして「ぼくらの大冒険」と、色々ぼくらの楽しくも賑やかな中学生活は、高校生活を経て、次々に続編が繰り広げられていきます。
ぼくらの7日間戦争 あらすじ
東京の中学生1年2組のクラス全員が、終業式の後に家に帰らず、廃工場に集まります。彼らはここを解放区と呼び、詰め込み教育や体罰を与えた学校からの解放を手にし、そこから大人たちとのバトルが始まります。
そして、最後は教師と機動隊が手を組み、強制的に生徒をこの廃工場から力ずくで出そうと思ったんですが、結局は中学生たちの方が一枚上手で・・・という感じの青春小説でした。
マジであっという間に全て読めてしまう、そんな話です。
やはり青春が全てこの漫画には詰まっていますね。
学校での教師への反抗から始まり、恋愛、いじめ、喧嘩etc…
断片的にしか覚えてなかったりですが、小学校〜中学校時代にこの小説は読むべきですね。
あとはキャラクターもいいですね。
主人公でイタズラ大好きの菊地、リーダーの相原、喧嘩が強い安永、医者の息子の柿沼、太ったグルメの日比野、アナウンサーを目指す天野、花火師の息子の立石、メカの天才の中本、最強の犬を飼ってる佐竹、天才・中尾etc…
未だに覚えてしまっているくらい、個々が立っていて、良いキャラクターしてました。
姉が録画したVHSもよく見ていたので、僕も見ましたが・・・内容は一切覚えてない!
とにかく宮沢りえのデビュー作として有名ですね。
主題歌のSeven Days Warも名曲ですね。
まとめ
流石に内容ほぼ覚えてないんですけど、ほとんど全部面白かった記憶があります。
ぜひ読んでみるのが良いでしょうが、やはりこの辺は自分が小学生・中学生の同時期に読むのが一番ベストです。
そしてもっと言うと、当時の時代背景がシンクロできないとあまりグッとこなかったりするんで、やはりその頃のままの価値観で見るのが理想なんですね。
そんな感じで書いてたら久しぶりに読みたくなる、そんな魔力を持った作品でした。