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#919 バンド論144|Hawaiian6

前回のBBQ CHICKENSに続いて、PIZZA OF DEATHから行きましょう。
最早日本のメロコア界でもトップをひた走り、その独特の世界観、存在感で多くのフォロワーからの支持を集めるバンド・Hawaiian6を紹介します。


Hawaiian6とは?

Hawaiian6(ハワイアンシックス)は1997年にハイスタのコピーバンドとして結成されました。

ギターヴォーカルのYUTAは「バンドに学歴は必要ねえ!」というken yokoyamaの言葉に感銘を受けて高校を中退し、ドラムのHATANOはkenの地元の後輩で、元々板前か何かだったんですが、kenに憧れて社会人になってからドラムを始めたとかそんな感じだった記憶があります。
そんなハイスタに憧れたメンバーがPIZZA OF DEATHからken yokoyamaプロデュースで音源をリリースするのは何かの思し召しでしょう。

そのkenプロデュースの「Souls」「Across The Ending」が最高にクールで、この2枚でメロコアシーンで知らない人がいないくらい圧倒的な存在価値を証明し、ハイスタらに続く次世代のエースとして存在感を高め、ハイスタの後を辿るように自主レーベルを立ち上げ、メンバーチェンジを経ても今なお「メロコア」「英語」にこだわり、第一線で活躍しております。

その音楽性はメロディアスでハードコアでありながらダークな感じで、歌詞は原罪主義というかキリスト教の影響を感じる感じで、僕らの周りでは「暗いハイスタ」「宗教のハイスタ」と言われてましたね笑


Hawaiian6を知った切っ掛け

僕がHawaiian6を初めて聞いたのは2001年、高3の頃に見た深夜番組(HANG OUTあたり)でのライブでした。
ライブでEver Greenを歌っていて、「いい曲だな」と思ったんですが、そこで完結してしまい、それ以上は特にアクションを起こさなかったのですが、翌年2002年、大学に入ってから愛読していたSTREET ROCK FILEという雑誌にコンピレーションCDがついており、そのCDにHawaiian6のCHURCHが収録されていたんです。

多分これ

このCHURCHを初めて聞いた時はなかなかの衝撃でした。
その独特の世界観というか何というか、アルバムの中でブッチギリでカッコよく「これはCD買うしかねー!」と思って、滋賀のタワレコと呼ばれたJEUGIAに行ったんです、が!
CDをすんなり買えなかったので、鴨川のCDを買ったんですが・・・別のタイミングでFantasyを購入し、これはカッコいいと思いヘビーローテーションしてましたね。

で、その年の夏に1stアルバムのSoulsがリリースされ、これは結構みんな持ってましたね。
で、Soulsのリリースツアーに行きまして、その翌年の2003年6月にもライブ見に行ってますね。
ここで発売前のMAGICを演奏していました。

当時一緒にバンドをやっていたギターがかなりHawaiian6が好きだったんで、一度ライブでコピーしたこともありますね。
CHURCH、MAGIC、EVER GREENをやりました。懐かしいですねえ。

最近の音源はあまり聞いてないですが、それでも聞いたらカッコいい。
いつまでも変わらないでカッコいいバンドですね。


Hawaiian6の琴線に触れる曲BEST10

10位 FANTASY

僕が初めて買ったHawaiian6の音源の1曲目がこの曲でした。デビューミニアルバムですね。
当時CHURCHは知っていたものの、まだまだアーティストとしては未知数のhawaiian6でしたが、この曲を聴いて「あ、このバンドは絶対問題ないな」と確認できましたね。

疾走感と哀愁漂うサウンドで、前述の通り「暗いハイスタ」がしっくり来る感じで、この時期メロコアはもう飽和状態だった気がしますが、Hawaiian6は頭一つ抜けていた印象が僕の中であります。
このアルバムタイトルを冠したFANTASYもご多聞に漏れず、疾走感+哀愁漂うサウンド、そして歌詞がファンタジー溢れる未開の地への挑戦ですね。

まさに人生は「Suspence、Destroy、Survival」という感じです。
恋はスリル、ショック、サスペンス的な感じにも近いですね。


9位 THOUSAND OF SNOW

2nd「BEGINNING」収録曲です。
この曲はPIZZA OF DEATHのライブ映像か何かで流れていて、アルバムを聴く前から先行して聞いていた記憶があります。
そしてこれはうろ覚えですが、その時の曲名は「A THOUSAND OF SNOW」だった記憶がありますが・・・あんま当てにならない記憶です。

とにかくHawaiian6の真骨頂の様な曲で、メロディアスでありながらダークで、静と動がしっかりクッキリしていてかなり好みな曲です。
Aメロとかクリーントーンのギターのみで歌う所とかマジで暗いですけど、メッチャ好きですね。そこから激しくなる展開も非常に◎。


8位 GOODBYE YESTERDAY

これも2nd「BEGINNING」の曲ですが、この曲の歌詞からアルバムタイトルの「BEGINNING」が付けられてます。
とにかく、まず曲名がカッコいいですよね?今井美樹にも同名のシングルがありましたが、それを彷彿とさせる(?)カッコよさがあります。
個人的にはこの曲のAメロが凄く好きですね。疾走感があり、メロディアスで、歌詞も良い。

Rain changes everything
Time changes the world
Seasons changes the earth
I wasn't able to change with them

雨は全てを変えて、時は世界を変え、季節は地球を変える
僕は一緒に代わることができなかった

そんな感じで昨日までの自分にサヨナラ、という希望を与えるテーマが良いですね。


7位 A LOVE SONG

2ndアルバム「Souls」はこの年に2002年にリリースされたアルバムの中でかなり上位に入るくらい、結構聞き込んだアルバムでしたが、そのアルバムのラストを飾るのがこの曲です。

カウントのあといきなり始まるAメロは疾走感があってかなりいい感じで、Bメロでちょっとテンポが落ちて、そしてサビはコーラスで「感謝」を伝えるメロディアスな感じで、ラストに相応しい曲です。

このライブではkenが参加して楽しそうにプレイしてます。
非常にピースな曲ですね。


6位 ETERNAL WISH, TWINKLE STAR

Soulsの曲が続きます。
この曲はTHE メロコアと言う感じで、ライブでクソ盛り上がる疾走感あふれて哀愁漂うパンクロックです。
流れる夜の星に永遠の祈りを捧げる、そんなメロウな歌詞の曲ですね。

この曲はライブでも毎回盛り上がっていた印象がありますし、今も演奏しているっぽいですね。


5位 I BELIEVE

2nd「BEGINNING」の最後に収録されている曲です。
この曲は2004年に交通事故で無くなったメロコアバンド・Nobの鎌田さんに捧げた曲として有名ですね。

Nobは前述のhawaiian6好きの友人も大好きで、よく歌っていましたので僕も認識していたので、この知らせを聞いた時は悲しかったですね。
Thisi is a song for youは名曲でした。


そんなこの曲は何と言っても歌詞です。泣けますね・・・

I will not say good-bye
I’ll see you in the next life
My Friend I'll see you again
I won't say
I Will not say good-bye
I believe we'll meet again
Some where, Some day
I beleieve

さよならは言わないよ
生まれ変わったらまた会おう
友よ
また会おう
また会えるって信じてるよ
いつかどこかで
信じてる



4位 LAST DANCE

2003年にリリースされたミニアルバム「Across The Ending」が、kenが最後にプロデュースをした作品で、僕が一番最後に買った音源がこれです。
このミニアルバムはかなり良くて、1曲目のこのLAST DANCEはまさにHawaiian6の真骨頂という感じでしたね。

イントロ→Aメロ→Bメロ→間奏→Bメロ→サビ→終了っていう感じで、1stのLIGHT AND SHADOWとかに似たHawaiian6の王道な感じの構成なんですけど、とにかくイントロとAメロが鬼カッコいい
当時僕の家でよくこのミニアルバムを聞いていたんですが、僕らの周りはみんなアルバムのリードトラックのMAGICより、この曲を推していましたね。


3位 MAGIC

そんな感じで同じく「Across The Ending」に収録されているリードトラックのMAGICです。この曲は有名ですね。
2003年8月のスペシャのパワープッシュだったので、バイト先のカラオケでこのPVを狂ったように見てましたね笑
発売前にライブで演奏していて、その時点で「最高にいい曲だな…」と思ってましたが、実際に聞いたら正にズバリで、この時期結構聞いてました。

僕はHawaiian6の曲では「FLOWER」「RAINBOW, RAINBOW」のポップな曲より「LAST DANCE」「THOUSAND OF SNOW」みたいな暗くて速い感じの曲が好きだったりするんですけど、このMAGICはもう一周して最高に好きですね。SEKAI NO OWARIのカヴァーも◎です。

とにかくメロディラインが素晴らしいですよね。
Aメロ、Bメロ、サビ、すべてのメロディが至高であり、とにかくメロウで泣けて素晴らしい。
結婚式でも使われているレベルのようで、この曲の素晴らしさを物語っていますね。
2000年代を代表するメロコアの曲と思います。


2位 CHURCH

この曲を聴いて「これは熱い!」と魅力を感じ、僕にHawaiian6のCDを買いに行こうと思わせた切っ掛けの曲ですね。
とにかく暗さと、タイトルの教会を意味するキリスト教チックな部分、そして激しさと、すべてが本当に琴線に触れまくる感じで、一気に魅了されました。
全体を通して好きですけど、2回目のBメロのところとか凄く好きですね。
この曲もメロコア史に残る名曲と思います。


1位 EVER GREEN

そしてMAGICかCHURCHかで迷いましたが、Hawaiian6でベストの曲はEVER GREENをセレクトしました。
初めて聞いた時からいい曲だなと思い、サビのメロディだけなんとなく覚えてましたが、実際にCDを買って聞くとメチャクチャ良い曲で大好きになりました。

デビューアルバムでこのクオリティの曲を作るのは本当に凄いですね。
サビのメロディ、疾走感、Aメロ、Bメロ、展開、すべてが美しい。
途中の間奏部分も良いし、アウトロは少し冗長ですがあれはあれでいい。
このライブ映像にはBBQのホンゴリアンも映ってますね。


まとめ

そんな感じのHawaiian6、思ったより長尺で書いてしまいました!
下記のAIR JAM2016のHATANOのMCが凄く良いので是非見てみてください!


次はどうしようか考え中!

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