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#707 蹴球論63|2006年 ドイツワールドカップ③ 日本vsブラジル ~ドルトムントの屈辱~

2006年ドイツW杯、グループリーグ最終節です。

我らが日本は初戦のオーストラリア戦を落とし、次戦のクロアチア戦も勝ちきれず、勝ち点1の最下位で最終戦を迎えます。

1位 6 ブラジル    +3  ★ 決勝トーナメント進出決定 
2位 3 オーストラリア  ±0
3位 1 クロアチア   ー1
4位 1 日本      ー2

最終戦の相手はブラジル、この大会でもバリバリ優勝候補で、この時期のブラジルが一番強かったと思ってます。
日本はそんなブラジルに点差をつけて勝たなければならず、尚且つ他会場の結果次第というなかなか苦しい展開でありましたが、可能性はゼロでは無かったので、とにかくは勝つことが絶対条件でした。


2006年のブラジル

まぁエグいです。
マジでこの時期のブラジル一番強かったと思います。

前年2005年バロンドールのロナウジーニョ(バルセロナ)を筆頭に、ACミランでブイブイ言わせていたカカ&カフー&ジーダ、ユベントスのエメルソン、インテルのアドリアーノ、バイエルンのルシオゼ・ロベルト、そしてレアルにはロナウド&ロベカル&ロビーニョ&シシーニョ、更にリヨンにはジュニーニョ・ペルカンプナーノ、アーセナルにジウベルト・シルバetc…

強すぎですよね?笑
とにかくこの時期のブラジルは引くくらい強かった。

メンバーが若干落ちていたとはいえ、1年前のコンフェデで引き分けたのが奇跡だったくらい、このワールドカップは仕上げてきていました。


スターティングイレブン

日本代表スタメン

クロアチア戦同様の4-4-2で、スタメン4人変えてきました。
GKは前節クロアチア戦のMVPと言ってもいい川口
DFは三都主中澤、出場停止の宮本に代わって坪井加地の4枚。
MFは福西に代わって稲本中田英がDMFで、俊さん満男がOMF。
FWは2枚とも変えてきて玉田のフレッシュな布陣です。

この坪井以外のメンバー変更の意図は正直よく分からなかったのですが、とにかく点差をつけて勝つしかない一戦なので、それができるメンバーをそろえたのでしょう。


ブラジル代表スタメン

もう1位で予選突破を決めているブラジルなんですが、この試合で完全ターンオーバーをするわけでもなく・・・両サイドバックとボランチ以外は普通にスタメンと言うエグいフォーメーションで来やがりました。
しかし、それでも十分に強いという・・・

そんな感じでジーコジャパンのラストマッチに相応しいブラジルとの試合が始まりました。


マッチレポート

前半

この試合は朝4時とかのキックオフだった記憶があります。
半分寝ながら見ていた記憶しか無いですが・・・とにかく防戦一方、ブラジルつえーなと思いつつ、前半32分!
三ちゃんのパスを受けた玉田が豪快に左足を振りぬいて、先制!

オーストラリア戦の俊さんのゴールは、「これファールじゃね・・・あ、ゴール認められた」みたいな感じで、喜ぶタイミングを掴めなかったのですが、このゴールは堂々のゴールです!
ドイツW杯で初めて、イケてるゴールで先制!行けるかも!

しかし、そんな甘くないのがブラジルです。
しかも前半ロスタイムという一番同点に追いついて欲しくない時間帯で、ドフリーのロナウドがヘディングで同点弾。1-1。

暗雲が漂うシチュエーションで、後半へ。

ちなみに他会場のクロアチアとオーストラリア戦も前半終了時点で1-1。
このまま試合が終わるとこんな感じです。

1位 7 ブラジル    +3  
2位 4 オーストラリア  ±0
3位 2 クロアチア   ー1
4位 2 日本      ー2


後半

そして後半が開始し、後半開始8分。
ジュニーニョ・ペルカンプナーノに豪快な無回転ミドルを決められ、1-2に逆転されてその6分後、ロベカルの代わりに左サイドバックに入ったジウベルトにも決められ1-3。
僕はこのタイミング諦めて寝た記憶があります。


そして再度ロナウドにも美しいミドルを決められ1-4。
そしてGKを交代されるという屈辱を味わい・・・そのまま試合は終了。

大差での勝利が必要だった日本は、ブラジルになすすべもなくやられて完敗。3度目のワールドカップはこうして終了しました。


試合を終えて

オーストラリア vs クロアチアは2-2のドローで終了し、Fグループは全勝のブラジルと、オーストラリアが決勝トーナメント進出となりました。

1位 9 ブラジル    +6  ★ 決勝トーナメント進出決定 
2位 4 オーストラリア  ±0  ★ 決勝トーナメント進出決定
3位 2 クロアチア   ー1
4位 1 日本      ー5

このオーストラリアの順位こそが、日本が目指していた順位ですね。
やはり初戦を落としたのが全てでしたね。

そんな感じで黄金世代シドニーオリンピック2002年の日韓W杯を経験し、集大成とも言われたドイツW杯でしたが、0勝1分2敗という結果に終わりました。やはり久保竜彦がいれば・・・と思ってしまいましたね。

3戦フル出場したのが、川口・中田英・中村・中澤・三都主の5人。
川口はW杯6試合出場で1勝もできず、W杯との相性が悪かったですね。
俊さんもゴールは決めたものの、悔いが残る大会だったのではないでしょうか。

そして何と言っても中田英は、この大会を終えて最多の10試合出場という記録を達成し、確かグループリーグ敗退国ベストイレブンにも選出された記憶がありました。

まだまだ、次も出るだろうとこの時点では思っていたのですが、中田が下した結論はセンセーショナルでしたね・・・







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