#817 漫画論65|瑪羅門の家族
瑪・羅・門!
バンド漫画編がひと段落ついて、何の漫画について書こうかと思い、なんとなく頭に浮かんだ漫画「瑪羅門の家族」を本日は紹介しましょう。
偉大なる宮下あきら先生が、長期連載を終わらせた「魁!男塾」の次に週刊少年ジャンプで連載した作品ですね。
瑪羅門の家族とは?
男塾の連載が終わって1年後、宮下先生がジャンプに帰ってきたです。
僕はこの連載が開始した92年は小3で、ジャンプは定期購読していないものの従兄弟の家とかでちょくちょく読んでおり、この新連載はなんとなく覚えてます。
本作は「聖なる力(チャクラ)」と呼ばれる能力を駆使して、法では裁けない悪を裁くことを家業とする、ブラックエンジェルス的な必殺仕事人のグルーヴの物語であり、男塾のようやギャグ漫画ではなく、いきなりシリアスな感じの入りでした。
悪い奴にこんな感じで「聖なる力」をぶち込むと、死までの行動を操れるというチート技だったりします。
この辺は北斗の拳と通じるものがありますね。
そんな感じで身近な悪を退治していくのですが、途中から「魔修羅」というライバルが出現します。
瑪羅門と魔修羅は世代を超えて競い合う永遠の好敵手であり、かの本能寺の変も、織田信長には魔修羅がついており、明智光秀に瑪羅門がついていたらしいです笑
そして、かのアドルフ・ヒトラーのナチス・ドイツにおいても魔修羅は裏で暗躍していた模様。
瑪羅門一族がヒトラーを成敗し、歴史を創ったようです笑
そんな感じの瑪羅門の家族ですが、気づけば「世界中に7人いる瑪羅門の血筋を探そう」という感じで世界中を旅するドラゴンボールみたいな、ジョジョみたいな感じになり、暗雲が漂い出す中、ラスボス「孔雀院一馬」が現れ、その孔雀院一馬を倒しに行くぞ!というシーンで、まさかの打ち切り!
悲しかった記憶がありますね・・・
瑪羅門の家族の好きなキャラクターBEST10
10位 孔雀院 一馬
この男は本作のラスボスであり、魔修羅の代表的な存在であり、第三次世界大戦を企てるどーしょうもないワルなのですが・・・最後まで謎のヴェールに包まれたまま終わってしまった悲しきラスボスです。
男塾で言うと赤石先輩が近いですね。政治結社代表という点もですが、赤石先輩の白髪を黒くしたら孔雀院一馬ですし笑
9位 チチ・バラモン
ここからは世界に散らばる、世界で7人いるバラモンの血を引いた家族たちの紹介となります。
まずこちらの褐色のパンチパーマが「アフリカ出身」という雑な感じで括られているチチ・バラモンです。宮下先生がアフリカの知見が無かったのでしょう笑
男塾で言う飛燕のような誰にでも敬語の物腰柔らかな博識なキャラクターであり、ありとあらゆる動物と心を通じられるというなかなかチート級の技を持っています。
これで毒蛇とかタランチュラとか操ったら最強ですよね…
8位 マハール・バラモン
インド出身のバラモンであり、インドはバラモンの総本山なので、イケてるキャラであって欲しかったのですが・・・気が弱い力持ちキャラですね。
フォルムは男塾で言う椿山的な立ち位置ですが、キャラクターとしては虎丸・富樫の系譜ですね笑
7位 ナセル・バラモン
この一見「敵」のようなフォルムのバラモンは中東の架空の国出身で、炎を操るバラモンです。
冷血漢を装いながらも独裁を行う大統領を公衆の面前でやっつけるヒーローであり、男塾でいう伊達的なカッコいいキャラでしたね。
6位 ジェイク・バラモン
そしてこのグラサンはアメリカ出身のバラモンで、何でも砕く拳を持っています。
こいつも非常にクールなキャラクターであり、仲間にも憎まれ口を叩きつつも誰よりも仲間思いだったりする熱い男ですね。
男塾で言うJ的な感じですかね。
5位 ジャン・バラモン
フランスのバラモンであり、誰よりも可憐に舞うことができる身軽さを武器とした男です。
愛する彼女を殺したマフィアのボスを倒すために、そのボスが収監されている刑務所に強盗事件を起こして自らの意思で服役し、そのボスをやっつける熱い男です。
男塾で言うと飛燕的な感じですね。
4位 瑪羅門 王
中国出身のバラモンであり、誰よりも早いスピードを持った男です。
完全に男塾で言う富樫と虎丸の立ち位置であり、マハールと一緒にガヤとして仲間の戦闘を盛り上げるナイスガイですね。
3位 瑪羅門 翔
そしてこの翔は、日本の瑪羅門家の次男で、一見予備校に通うウラナリなんですが、糸を使って聖なる力を操る、なかなか怖いキャラクターです。
男塾で言う飛燕(3回目)ですね。眼鏡を取ったら飛燕とクリソツです笑
2位 瑪羅門 凱
この凱は瑪羅門家の長男で無職だったりするんですけど、友達思いで家族思いの熱い兄貴です。
男塾で言う富樫・虎丸(3回目)の位置づけですね。
1位 瑪羅門 龍
そして最期は主人公の龍でしょう。
クールな二枚目でありつつ、仲間思いで熱い気持ちを持っている主人公で、瑪羅門一族を統率する転輪聖王であり格闘センスも抜群。持って生まれた主人公ですね。
男塾で言うと桃でしょう。
まとめ
そんな感じで結構好きな作品だったんですが、残念ながら絵にかいたような打ち切りの憂き目にあってしまった悲しい漫画です。
ゆでたまご先生もキン肉マンのあとの「幽霊小僧がやってきた」「SCRAP三太夫」「|蹴撃手≪キックボクサー≫マモル」で打ち切られてますし、他にもヒット作を出した作者が続編でコケるのは多く見てきましたので、どれだけヒット作を作るのかが難しいのかが分かりますね。
そんな感じですが、個人的には結構好きでしたので、また読みたい作品ですね!