#882 映画論34｜みんな～やってるか！

ここ最近北野映画を中心に紹介している映画論ですが、前回の「あの夏、いちばん静かな海。」を紹介させていただきました。
これまで見たことが無い映画だったんですが、非常に良い映画でしたね。

で、その勢いで、今回もこれまで見たことが無かった本作「みんな～やってるか！」を初視聴しました、が！
想像を絶する映画でしたね笑

時期的には「ソナチネ」と「キッズ・リターン」という北野映画でも１・２を争うに人気作品の間に挟まれている作品なんですが、とにかく・・・な内容です笑

「みんな～やってるか！」とは？

この映画は北野武監督の記念すべき５作目となります。

「バイオレンス刑事」→「草野球チームとヤクザの抗争」→「サーフィン青春もの」→「バイオレンスヤクザ」と来て、今回は「カーセックスをしたい男の物語」なんですね笑
北野武と言うよりかは「ビートたけし」色が強い、名作、いや「迷作」です！

主人公はダンカンなんですけど、このダンカンが異性のことしか頭にない、性欲の塊で、とにかく「女とSEXがしたい」という一心で、車を買ったり、砂金を掘ろうとしたり、銀行強盗をしようとしたり、俳優になろうとしたり、セスナに乗ろうとしたり、透明人間になろうとしたり・・・と、もうメチャクチャなんです笑
漫画でいう「空より高く」くらいぶっ飛んだ作品です。

「HANA-BI」とか「ソナチネ」を見て北野映画のファンになった外国人は、恐らく最後まで本作を見れなかったと思います笑
僕も結構きつかったんで・・・笑

ただ、北野映画フリークとしては見ておかねばならない作品です。
この作品があるから、他の作品がまた深く見えるという魔力を持った作品ですね。

「みんな～やってるか！」の名シーンBEST10

10位 身体を張るダンカン

とにかくダンカンが身体を張りまくりマ・クリスティーなんです。
恐らく当時のたけし軍団において、ダンカンが「NO」と言えるわけがなく、殿の意向のままに、ダンカンも「やるしかねえ！」という感じで身体を張っていたのでしょうね笑

9位 カーセックスをしたくて頑張るダンカン

車屋に行って車を買うんですが、ダンカンはブルーカラーの工員とかなので、金が無いのでおじいちゃんの臓器を売ったりして・・・笑
オンボロの車を買うんです。
で、ポンコツ車故に速攻壊れるんですが、そんな状態でも盛んなダンカンは無理やり車を走らせて、下記のような感じでセクシーなお姉さんに声を掛けるんです。

「僕とカーセックスしませんか？」みたいな感じで誘って、一蹴されるという笑

8位 ダッチで我慢するダンカン

それで経緯は忘れましたが、ダッチワイフとドライブして当初の「カーセックス」という目的達成した感じなんですかね？笑
とにかくクレイジーな設定です。

で、この前後で「金が無いとダメだ」みたいな話になり、現金輸送車を強奪する3億円事件のパロディを行ったり、銀行強盗をして帝銀事件のようなパロディを行ったり、とにかく狂ってます笑

7位 白竜の無駄遣い

そしてダンカンは芸能人になってモテようと画策し、映画のオーディションに参加するんですけど、その審査員が白竜なんですが、完全に白竜の無駄遣いなんです笑
白竜である必要絵師が一切ない、贅沢な起用でしたね笑

6位 ヨシフ・スターリンの乱入

そして笑ったのが、オーディションに岡田真澄ファンファンが参加してるんですけどロシア語でブチギレてるんですね笑
ヨシフ・スターリンのオーディションと勘違いしていたようですね笑

5位 腋毛で遊ぶダンカン

そしてダンカンが一発芸をやるんですが、これが非常にシュールです。
「腋毛で遊ぼ」というという芸なんですが、まぁこれは是非映画を見て欲しいですね。これは結構面白かったです笑

4位 セスナに乗るダンカン

そしてダンカンは「ファーストクラスに乗ったらSEXできる」という謎の理論に飛躍し、セスナに乗るんですが、この辺の展開が本当に酷いです笑
ガダルカナル・タカが機長なんですけど、これもまた酷い笑
殿のパワーハラスメントを感じずにはいられないですね笑

3位 ヤクザ編

で、セスナ編から繋がるんですが、このヤクザ編がまぁ酷いんです。そして長い笑
特にコメントは控えておきます笑

2位 透明人間の研究を行う科学者・たけし

そしてヤクザ編が終わってから、透明人間の研究を行う教授のたけしと出会うんですが、この辺からの流れもなかなか頭悪いです笑
まぁこの辺も実際に見ていただければ・・・

1位 ハエ男になるダンカン

そして、説明が面倒なので省略しますが、ハエ男になるんです笑
この時に「モスラ」のパロディの歌とかも流れるんですが、それも酷いんです笑
とにかく、これも実際に見てください笑

まとめ

以上、そんな感じでカオス極まりない映画ですが、オチや展開はマジで読めないですし、退屈しない映画です。
たけし映画のファンで見ていない人も多いと思いますので、是非一度見てみましょう。
僕は最後まで頑張ったので、皆さんも頑張って最後まで見ましょう笑