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#892 時事・ニュース論30|松本人志 週刊文春への訴訟取り下げ

確か金曜の昼くらいにニュースが飛んできて、「おっ、やっと松ちゃん復帰できるのか!」と胸を撫でおろしました。

僕が毎年視聴する数少ない番組である年末のM-1グランプリは、やはりご意見番として松ちゃんがいて欲しいと思っていたのでタイミング的にはちょうど良かったと思ったのですが・・・
世間はまだまだアンチも多く、歓迎一色では無いようですね。


松本人志 vs 週刊文春の闘い

恐らく多くの方は既にご存じとと思いますが、今回の騒動を要約すると、時系列では下記のようにまとめられます(大分端折ってますが)

週刊文春が「松ちゃんが性加害した!」とスクープ記事公開
 ↓
松ちゃんと吉本興業が「事実無根」と記事内容を否定
法的措置を行うことを宣言
 ↓
文春サイドも受けて立ち、手を緩める事なく追撃記事を公開
勝負の行方は法廷へ
 ↓
裁判に集中したいという意向で、松ちゃんが芸能活動自粛
  ↓
報道だと粛々と法廷論争は行われていた模様
 ↓
何らかの話し合いがあり、松ちゃんが告訴を取り下げる ← 今ココ

松ちゃんサイドは「訴えられるような性加害はしていない」と言う主張、
文春サイドは「証言が多く集まっていて事実相当制が高い」と言う主張で、
共に主張は平行線、というのが今回の事件でした。


松本人志 告訴取り下げに関して

松ちゃんと吉本興業より、下記のような声明がありました。

これまで、松本人志は裁判を進めるなかで、関係者と協議等を続けてまいりましたが、松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました。
そのうえで、裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました。
松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。
参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます。
尚、相手方との間において、金銭の授受は一切ありませんし、それ以外の方々との間においても同様です。
この間の一連の出来事により、長年支えていただいたファンの皆様、関係者の皆様、多くの後輩芸人の皆さんに多大なご迷惑、ご心配をおかけしたことをお詫びいたします。
どうか今後とも応援して下さいますよう、よろしくお願いいたします

この情報だけだと、具体的にどういうやり取りが行われたかが見えてこないんです。
「強制性の有無を示す証拠」が無いことが、松ちゃんサイドにとって有利なようにも思えます。
その一方、和解でなく取り下げと考えると松ちゃんが不利で折れたようにも思えるので・・・
真相は闇の中ですね。白い、白い、闇の中です!(from SHAKAZOMBIE)

正直、松ちゃんと文春の間で決まっている内容を我々が知る必要は無いのですが、我々は下世話なので知りたいですし、何よりも「これまで通り、堂々と松ちゃんで笑いたいから知っておきたい」という人が多い気がします。
これは視聴者だけではなく番組関係者、同業者も同じでしょう。

しかし、現在Xを見ると、「松本人志のTV復帰を認めない」とかのハッシュタグもあったりで、もし復帰した場合は「スポンサーへの不買運動も辞さない」というハードコア・パンクスの方々も散見されました。
何に対してこんなに怒ってるんでしょうか・・・?

そもそも今回の論点、たまに忘れられがちなのですが、「女性は被害届を出していない」というところです。
松ちゃん vs 女性ではなく、松ちゃん vs 第三者なんですよね。

なので、女性への性被害疑惑が騒動に起因しているものの、バトルしているのは「疑惑を報じられた松ちゃん」と「疑惑を報じた文春」であり、お互いがこれ以上の証拠が無いと言っているし、お互い時間も勿体ないので喧嘩両成敗ということで、裁判をこれ以上続けるのを辞めようかという話なのかなと僕は思っております。
どちらかに勝機があるなら、取り下げの打診も、打診に応じるのも無いかと思ってますので、こんな感じだったんじゃないですかね?

松「もう無かった証拠は出せないんだけど・・・」
文「でもあったって声があるから・・・」
松「その証拠も出せないんでしょ?」
文「出せないけど、あったって言ってるし・・・」
松「・・・・」
文「・・・・」
松「・・・もう、埒が明かないんで、取り下げようかな?」
文「そうしてくれたら助かります。我々も部数拡大できたのでもう十分です。これ以上は攻撃しないんで」

なので僕は松ちゃんが勝ったも負けたも無く、無効試合に終わったと思っているんですが、ノイジーマイノリティーは非常に憤慨しています。
ちょっと掘り下げてみましょう。


怒っている人たちは・・・

恐らくこの手の人たちは、今日本保守党・党首の「子宮摘出」発言で怒り狂っている人たちと一緒かと思います(この発言に関しても近日整理が必要でしょうが・・・)

とにかく自分の感情・感覚が結論であり、他人が何を言っても聞く耳は持たず、ゴールは動かないのでしょう。草津町長の冤罪事件で声を荒げていた人達と一緒な気がします。
とにかくエネルギーを持て余していて、そのパワーをXで見たこと無い著名人にぶつけるというファイティングスピリッツ。
その情熱をタイミーとか生産的な労働に費やせばいいのにと思いますが・・・


まとめ~松ちゃんの復帰に関して

月曜はHEY!HEY!HEY!で笑い、木曜はDXで笑い、土曜は一人ごっつ(松ごっつ)で笑い、日曜はごっつええ感じガキの使いで笑い、中学に入ったら遺書や松本で笑っていた生粋の松本チルドレンの僕にしてみてれば「復帰ウェルカム!待ってました!」という感じなのですが、今のままの曖昧な説明ではこの空気の強張りというか、アンチの反対運動は沈静化しない気もします。

また、共演者も腫物に触れるような扱う気がしますし、スポンサーも色々考えちゃったりで、100%松ちゃんのギャグで笑えない世界である気がしますし、それは松ちゃんが望む世界では無いでしょう。

多分、同格の浜ちゃんもしくは、ちょっと下の東野とかジュニアとかが、「よっ、エロ!」とイジれるくらいになって、初めて復帰が許される気がしますので、今の状態のままシレっと復帰するのはやはり悪手と思います。
もうちょっと松ちゃんの言葉で説明が必要な気がします。

そんな感じで今更ですが、やはり初動が良くなかったですね。
報道前はライフが100あったとして、それが30くらいになってしまったのに、そこで残り70の回復ではなく、150くらいまで倍返ししようとして裁判を選んだのがミスでしたね。
女好きは公言していましたし、SEX的なことはしてたでしょう身から出た錆だとも思っているので、ライフは減っても速攻謝罪なり会見なりして、全快はせずとも80とか90とかで妥協しておくべきだったんでしょう。
やはり、上沼恵美子の助言のとおりでしたね・・・

そんな感じですが、とにかく残り1ヶ月でサクッとこの騒動を片付けるために松ちゃんには自分の言葉で語ってもらって、そして年末のM-1で爆笑させて欲しいです!以上!

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