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#653 蹴球論59|2006年 ドイツW杯 日本代表 メンバー発表 ~ジーコの乱~

2006年5月15日、この日は忘れられない日となりました、が!

その前に、それまでのジーコJAPANを振り返りましょう。


コンフェデ以降のジーコJAPAN

2005年のコンフェデでは競合相手に互角の戦いをして、若干の手応えもあったと思います。
その後は2003年に準優勝で終わった東アジア選手権の第2回があったんですが、またもだらしない試合したり、ホンジュラスとだらしない試合したり、アンゴラと戦ったりでしたが、親善試合で徐々にアテネ五輪のメンバーが呼ばれたりと、ちょっとした世代交代もあるような、無いような感じでした。

そして年が明けて2006年になり、選考に向けたメンバー招集も行われまして、その中で注目を集めいたのは背番号9番、久保竜彦ですね。

2003年のJリーグで結果を残して、その年からコンスタントに代表に招集されて、ドイツW杯2次予選では劇的なゴールでチームを救い、2004年の欧州遠征では大爆発!この時期はを見たものでした。
しかし、この時のジーコさんの酷使が原因で、久保はコンディションを崩し、Jリーグでも出場が激減。2005年も同様でした。

しかし!2006年は久々に代表にも召集され、久々に代表のフィンランド戦、インド戦でゴールを量産!
僕はこの時期、高原には全然期待してなかったし、柳沢は好きでしたが点を取れる選手と思ってなかったですし、玉田と大黒は柱って訳では無いので、やはり柱になるのはドラゴンしかいないと、ドラゴンダンスを楽しみにしていたのですが・・・


悪夢のメンバー発表

このクソ会見をリアルタイムでは見ていないので、メンバーはネットとかで
見た気がしますが、社会人なりたての辛かった時期でした。

「タカハーラ、オーグーロ、ヤナギサーワ、タマーダ・・・ムァキ

\ オーッ! /

と、マスメディアの皆さんが驚いたくらい、このムァキの招集は僕等も意外でした。
そんな感じで日本歴代最強のFWと呼ばれたドラゴン久保のW杯は、挑戦前に終わってしまった感じでして・・・仕事で辛い中で、更に辛い発表内容で、マジで僕も凹みましたね。


招集メンバー

1 GK 楢崎 正剛(名古屋グランパスエイト)
2 DF 茂庭 照幸(FC東京)※
3 DF 駒野 友一(サンフレッチェ広島)
4 MF 遠藤 保仁(ガンバ大阪)
5 DF 宮本 恒靖(ガンバ大阪)
6 MF 中田 浩二(バーゼル)
7 MF 中田 英寿(ボルトン・ワンダラーズ)
8 MF 小笠原 満男(鹿島アントラーズ)
9 FW 高原 直泰(ハンブルガー)
10 MF 中村 俊輔(セルティック)
11 FW 巻 誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)
12 GK 土肥 洋一(FC東京)
13 FW 柳沢 敦(鹿島アントラーズ)
14 DF 三都主アレサンドロ(浦和レッドダイヤモンズ)
15 MF 福西 崇史(ジュビロ磐田)
16 MF 大黒 将志(グルノーブル)
17 DF 稲本 潤一(ウエスト・プロミッチ・アルビオン)
18 MF 小野 伸二(浦和レッドダイヤモンズ)
19 DF 坪井 慶介(浦和レッドダイヤモンズ)
20 FW 玉田 圭司(柏レイソル)
21 DF 加地 亮(FC東京)
22 DF 中澤 佑二(横浜Fマリノス)
23 GK 川口 能活(ジュビロ磐田)

※茂庭は田中誠の怪我による追加収集

ドラゴン以外に落選で意外だったのは、ル・マンで絶好調だった松井くらいでしょうか?
あとは割と妥当なメンバーだったかなとも思います。
あとは佐藤寿人とか、長谷部とかがダメでした。三浦淳も駒野の台頭があったり、師匠もさりげなく消えていたり、藤田もさりげなく消えていたり…でした。

アテネ組もすんなり選ばれたのは駒野だけで、茂庭は追加収集ですし、松井、大久保、田中達、阿部もメンバー入りせず、闘莉王に至ってはカスリもせず、山本昌邦監督が掲げた「アテネ経由ドイツ行き」のチケットをGETできたのは2人だけでしたが、「アテネ経由南アフリカ行き」できたメンバーが何人もいたので、それは嬉しかったですね。



データで振り返るドイツW杯メンバー


年齢別

今回選出されたメンバーの中で最年長は土肥洋一(33歳)で、最年少は茂庭照幸(24歳)でした。
これは僕のなんとなくの感覚ですが、代表のサッカー選手のピークはオリンピックの6年後のワールドカップな気がしています。
なので、今回の日韓はシドニー世代が中心だと思っており、実際に中心だったと思っていますが・・・

アトランタ世代(1973-)|5人
楢崎、土肥、三都主、福西、川口

シドニー世代(1977-)|16人
遠藤、宮本、中田浩、中田英、小笠原、高原、中村、巻、柳沢、大黒、稲本、小野、坪井、玉田、加地、中澤

アテネ世代(1981-)|2人
茂庭、駒野

こうして見ると、世代層が固まっており、世代交代が全然できておらず、底上げができず、日本サッカーの将来を考えた選考になっていないことが垣間見えますね笑

ちなみに2022カタールでは最年長が川島の39歳で、最年少は久保くん21歳とレンジが更に広がっているというカオスな感じになっています。
ちなみに歴代最年少は、小野伸二18歳ですね。


所属チーム別

国内組:海外組 = 17:6

<国内組>
3人|浦和、FC東京
2人|G大阪、鹿島、磐田
1人|名古屋、広島、千葉、柏、横浜FM

<海外組>
バーゼル(スイス)、ボルトン(イングランド)、ハンブルガーSV(ドイツ)、セルティック(スコットランド)、グルノーブル(フランス)、ウエスト・プロムウィッチ(イングランド)

ちなみに2022年カタール大会では、国内:海外=6:20となり、ドイツの頃は25%だった海外組の割合が、76%とこの間に3倍になったのは隔世の感を感じますね。


高校サッカー or クラブチーム別

高校サッカー:クラブチーム=:18:5

クラブチーム出身
 広島ユース |駒野
 ガンバユース|宮本、稲本、大黒
 湘南ユース |茂庭

この時期はユース出身は22%でしたが、ガンバユースの優秀さが際立ってますね。
ちなみにこの比率は大会ごとに高まっており、22年カタールになると、ついに完全に半々の50% & 50%になりまして、ユース出身はこの頃から倍以上に増えて、ユースの存在意義が強まってきていますね。


ワールドカップメンバー別

3大会連続| 4人(17%)
楢崎、中田英、小野、川口

2大会連続| 7人(30%)
宮本、中田浩、小笠原、柳沢、三都主、福西、稲本

初選出  |12人(52%)
茂庭、駒野、遠藤、高原、中村、巻、土肥、大黒、坪井、玉田、加地、中澤

これも何とも言えない指標ですが、カタール大会は初出場が19人と73%が新顔でしたが成果を出せたりしています。
ただ、前回経験者は圧倒的にアドバンテージはあると思いますので、今回のカタールのメンバーの大半が残る次回も楽しみですね。


まとめ

と、書いているうちによく分からない内容になってしまいましたが、とにかくドイツ杯のメンバーは発表されてしまい、僕はこの采配に関して批判的ではありましたが、それでも応援したいジーコJAPAN。

次回は直前に行われたドイツと、マルタの親善試合についての手記を書きましょう。

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