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#488 バンド論98｜チバユウスケ

パンクロックを愛する広報部長

食道がんと戦っていた、チバが旅立ってしまいました・・・


本日12時過ぎ、部下の女子社員と雑談をしていた際にスマホのPUSHにこの報が流れてきて速報を知り、「マジか」と嘆き、ずっと「マジか」しか言えなかったですね・・・

今年はツネにはじまり、坂本龍一、谷村新司、BUCK-TICK櫻井さん、HEATH、そしてKANと、日本の音楽界を彩ったアーティストが多数逝去して、本当に辛く、本当に悲しいですが、チバという僕らの世代において最大のカリスマヴォーカルまで旅立ってしまうとは…
本当に悲しい限りです。


チバユウスケとの思い出を振り返る

存在を認識したのは98年と記憶しています。ちょうど中3の頃ですね。
HEY!HEY!HEY!か何かのCMで、G.W.DをリリースしたCMが流れており、炎の中で歌うミッシェル・ガン・エレファントのヴォーカルとして歌うチバを見たのが最初の記憶です。

で、本格的に聞き出すのは高校に入ってからで、高１の頃に仲良かった奴が「ワールド・ギア・ブルース」のVHSを貸してくれて、それがまぁカッコよくて、そこからハマって高校時代は常に聞いてました。

周りの友人はミッシェルのコピーもやってましたし、当時のバンドマンはハイスタとかAIR JAM世代に走るか、ミッシェルとかブランキーとかロック系に走るか、大枠はそのどっちかでしたね。


そして2002年、大学に入ってからはROSSOでした。
とにかくシャロンはメチャクチャ聞いていましたね。
そしてこの時期に、スカパラと一緒にカナリヤ鳴く空もリリースした記憶があります。
ミッシェルを飛び越えて、独自のしゃがれた声を武器に、音楽シーンの色々な所で活躍する、そんなイカしたシンガーでしたね。


そして僕が社会人になった2006年にはバースデイが始まりました。
割と人生の節目で、交錯することが多い、そんな存在でしたね。


チバユウスケの魅力

1.見た目

若い頃は普通にイケメンで、2002年くらいのボサっとしたヘアースタイルの時はすげーカッコよかった（リーゼントももちろんカッコいいですが）
そしてミッシェル全般に言える事ですが、スーツの着こなしと、革ジャンの着こなしがカッコよかった。髑髏もカッコよかったですね。

そして年を取って、頭に白いのが目立っても、アンチエイジングしない辺りが非常に「イケオジ」でしたね。
いい年の取り方をしていたと思います。


2.音楽性

その唯一無二のしゃがれた声は、もはや楽器のような存在感でした。
そしてヴォーカルだけでなくギターも上手く、特にグレッチが本当に映えました。
俺の中でグレッチの赤はベンジーですが、白（ホワイト・ファルコン）はチバの印象が凄く強く、最高にカッコいいです。
やっぱグレッチが似合うのはベンジーかチバですね。ken yokoyamaはレスポールの方が好きなので・・・


3.文学性

そしてぶっ飛んだ歌詞の世界観は素晴らしいですね。
特にミッシェル時代ですが、そのカタカナで全て表現するスタイルは本当に憧れたし、本当にカッコよかった。こういう表現ができるんだと深く、感銘を受けた記憶がありますね。
詩集「ビート」は昔買いかけて辞めたんですが、買っておけばよかったと後悔してます。
歌詞もとにかくぶっ飛んでいたり、カッコよかったり、とにかく印象に残る作品が多かったですね・・・


4. 趣味

とにかく生粋のロックンローラーで、酒とタバコに明け暮れていたイメージがあります。
ビールは毎日飲んでいたらしいですし、タバコはラッキーストライクを愛煙していたと聞いております。僕も喫煙時はずっとラッキーストライクを吸っていたのは何割かはチバの影響です（残りは前田太尊の影響）
その趣味が故に、ガンが進行してしまったかも知れませんが…本望だったと思っています。


5. 社交性

そしてチバは多くのシーンで愛されるシンガーだったことが、今回の訃報で改めて感じました。
多くのアーティストたちが、訃報をツイートしています。

本当に愛されたアーティストだったんですね・・・


僕の好きなチバユウスケの名曲10選

選びきれないのですが・・・10曲を厳選しましょう。


#01 G.W.D｜Thee Michelle Gun Elephant

僕が初めてミッシェルを認識したこの曲。
チバがギターを弾かず、ヴォーカルに専念している所が好きだったりするんですが、とにかくサビの破壊力！
がなる、われる、だれる！クソカッコいいです！


#02 CISCO～思い出のサンフランシスコ～｜Thee Michelle Gun Elephant

伝説と言われた2回目のフジロック、
「俺たちがニッポンのミッシェル・ガン・エレファントだ」は伝説！
これは暴動起きるわって話ですよね笑


#03 ダニー・ゴー｜Thee Michelle Gun Elephant

このライブは生で見ているので尚更大好きなんですが・・・
とにかくこの頃のチバは最高にカッコよかった。
この曲もずっと同じコードの繰り返しなのに、なんでこんなカッコいいんでしょうかね・・・
特にベースは鬼です。弾いてて最高に楽しいですね。


#04 ドロップ｜Thee Michelle Gun Elephant

これも最高に好きです。
もう日本のロック公式ソングを創るなら、この曲こそが相応しいでしょう。
とにかくその重厚感というかが最高。この曲を映画の主題歌に選択した「青い春」は本当にセンスが良かったと改めて思いますね。


#05 カナリヤ鳴く空｜東京スカパラダイスオーケストラ feat.チバユウスケ

初めて聞いた時は衝撃でした。
スカパラはこの時期「めくれたオレンジ」とか「美しく眠る森」とかド名曲を連発しているんですが、一番カッコいいのはブッチギリでこの曲ですね。
一流のシンガーは、何を歌ってもカッコいいと知りましたね。


#06 シャロン｜ROSSO

マジで2002年、この曲を一番聞いていた気がします。
大学で仲良かったロック通のギターが「この曲はイエモンのJAMぶりの衝撃だった」と力説しており、その影響で僕も大好きになりましたね。
とにかく最初から最後まで全力でカッコいい曲です。


#07 Brand New Cadillac｜Ken Yokoyama with チバユウスケ

前述の通り、僕らの学生時代はハイスタ派かチバ派とも言われるくらいの世界だったので、この２人が一緒に音源を出したのは衝撃でした（kenは著書でも相当チバリスペクトは語ってましたが）
クソカッコいいカヴァーですね。



#08 iDale Dale!｜東京スカパラダイスオーケストラ feat.チバユウスケ

とにかくサッカーが大好きだったあたりもチバの好きな所でしたが、こんな笑って歌うチバは新鮮であり、メチャクチャカッコいいですよね。
最高にピースでピーハツな曲です。


#09 涙がこぼれそう｜The Birthday

正に、今の我々の心境はこの曲名の通りなのではないでしょうか？
最高のラブソングですが、旅立ったチバにこそこの曲を送りたいですね。


#10 さよなら最終兵器｜The Birthday

そしてこの曲も、まさにチバに捧げたいですね。

夜明けの生きたビートを鳴らす

お前に会えて良かったよ 心底
訳聞かれても 答えらんないけど

さよなら 最終兵器
さよなら 最終兵器
さよなら さよなら 最終兵器

最高にカッコいいロックアンセムです。


最後に

チバがいなければ、2000年代にデビューしたロックバンドが結成されていなかったり、日本中に沸き起こっているロックフェスブームが無かったり、今当たり前のように我々が体験しているカルチャーは生まれていなかったでしょう。

ミッシェルやブランキー、ハイロウズが最高にカッコよかった時代に、彼らに憧れて楽器を始められた自分は本当に幸せだったんだなと改めて感じましたね。

とにかく、最高にクールな音楽をありがとうございました！
Rest In Beat！

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