#388 バンド論87|T-BOLAN
前回紹介したB’zに続いて、同じレコード会社「ビーイング」が誇る、日本を代表する切ないバラード系のロックンロールナンバーを多数輩出し、90年代を代表するバンド、T-BOLANを本日は紹介しましょう。
T-BOLANとは?
1990年に結成され、1991年にビーイングからデビューしました。
作詞・作曲を担当するヴォーカルの森友嵐士(もりともあらし)が、作詞・作曲も担当する才能の鬼であり、ミリオンヒットとなった「Bye For Now」や、「離したくはない」「マリア」などのスマッシュヒットをリリースし、90年代前半を代表するTOPアーティストだったんですが・・・
森友さんが喉の不調(心因性発声障害)で、活動が不安定となり、1999年に解散となってしまいました。
しかしながら森友さんの喉の調子も戻り、そしてその後は再結成〜活動休止を経て、今も活動中です。
とにかく曲が染みて、泣ける。
とにかくメロウな曲をリリースし続けた、恐らく40歳以上はかなりみんな一度は聞いたことがある、そんなアーティストですね。
T-BOLANとの出会い
具体的には覚えていないですが・・やはりヒット曲が多いので、当たり前のように自然に聞いていました。
そんな中で中1の頃、SINGLESというベストアルバムがリリースされたんです。
で、この曲はまさに先日紹介したCDTVでアルバム全曲紹介とかやってて、かなりパワープッシュをしており買うか買わないか結構迷ったんですけど、結局買わなかったですね(同時期にhideのPSYENCEを買った記憶があります)
ただ、買っていた友達に借りた記憶もありますし、解散後も亀田大毅が歌っていたりと、定期的に聞く機会はありました。
そして僕自身も定期的に聞いて、メロウな感傷に浸っていたりしましたね。
名曲が多い、本当に良いバンドと思います。
T-BOLANの聴いてほしい10曲
10位 愛のために 愛の中で
この曲は割と解散間際に出した曲なんですけど、なんといっても歌詞です。
そしてこの曲は全然覚えてない(というか当時見ていない)ですが、
トゥナイト2のエンディングだったんですね笑
9位 刹那さを消せやしない
2週連続でオリコン1位を獲得したヒット曲ですね。
両A面シングルで、僕は2曲目の「傷だらけを抱きしめて」(後述)の方が好きだったんですが、この曲も歌詞も曲調もカラッとした感じの曲で、かなしいラブソングを軽快に歌って、傷を忘れるようにするとかそんな感じの曲ですね(多分)
8位 サヨナラから始めよう
今知りましたが、この曲は織田哲郎が作曲しているようですね。
言われてみると哲郎テイストがふんだんに感じられるメロウなメロディのラブソングです。
で、この曲もトゥナイトのエンディングテーマだったらしいですね笑
どれだけトゥナイトに愛されていたんだという笑
7位 Bye For Now
T-BOLANのシングルで唯一ミリオンを記録した曲で、セールス的には一番成功した曲とのことですが、オリコンでは3週連続2位と、3週連続1位だった「クリスマスキャロルの頃には」に追従する感じだったようですね。
やはりこの曲は冒頭のこの歌詞が素晴らしいですよね。
この歌詞を美しいと覚える感性の人と、一緒に仕事したいですね笑
ちなみにBye For Nowとはちょっとしたスラングの挨拶で「またね」とかそんな感じで使われるようです。
6位 じれったい愛
この曲も好きですね・・・90年代を思い起こす名曲です。
この曲の歌詞はいきなりサビが始まるんですが(T-BOLANはこの展開が多めな印象ですね)、サビがとにかくシンプル。
調べたところ、この「うざったい」という表現=今なお残る「ウザい」という表現が広まったのはこの曲が発祥との説もあるようです。
で、この曲は「じれったい愛'98」ということで、98年に再発されたそうですが、これまたトゥナイト2のエンディングだったようです笑
ここまで行くと作為すら感じてしまいますが、この時期はガッツリトゥナイト2を僕も見ていた筈なんですど、覚えてないですね笑
ただ、トゥナイト2の特に木曜日の焦らす演出とかは、まさにじれったい愛だった気がしますね笑
5位 わがままに抱き合えたなら
ドラマの主題歌だった曲ですね。
ロック調で、サビがとにかく強い。そしてメロディアス。
なんとなくBOOWYのようなグルーヴも若干感じる曲ですね。
今の世代が聞いても、普通にかっこいいと思うようなそんな曲ではないでしょうか?
4位 LOVE
「彼と彼女の事情」というドラマの主題歌だった(ドラマは惨敗だったようですが・・・)だけに、まさにラブソング。曲名がど直球の「LOVE」であるように、究極のラブソングであり、ロックバラードですね。
そんな感じでT-BOLANこそロックバラードが真骨頂のバンドと思っていますが、GLAYとかも僕はロックバラードに名曲が多いと思っています。
そういうバンドは後世にも語り継がれるでしょうね。
3位 傷だらけを抱きしめて
この曲はファイブミニ(今あるのかな?)のCMソングだったようです。
その記憶は無かったのですが、この曲はすごく印象に残っていて、今考えるとこの曲が一番初めに知ったT-BOLANの曲だったかも知れません。
これだけの歌詞のシンプルなサビなのに強く、深く僕に印象づけました。
前述のベストの全曲解説でこの曲を改めてこの曲を知り、やはりいい歌だったなと感じた記憶があります。
2位 離したくはない
T-BOLANで一番有名な曲は、この曲ではないかと僕は思ってます。
とにかく90年代を代表する、まさに壮大なロックバラードですよね。
Aメロもしっとりとしており美しいんですけど、Bメロへの繋がりとか、サビへの繋がりとか総じて美しく、メロウで、泣ける。そんな曲です。
やはり特筆すべきは歌詞でしょう。
この歌詞はなかなか書けないですよね。
「毎日」「毎晩」を言う表現を英語にして、「いつでも」「どんな時も」「いつまでも」と想起させるという、お手本のような歌詞です。
1位 マリア
この曲はもともとアコースティックバージョンが初出だったらしいですが、そこからシングルカットされた際に、ロックバージョンになったようです(初めて知りました)
曲がメチャクチャ良いので、アコースティックバージョンもハマってはいるんですが、やっぱロックバージョン(シングルバージョン)が好きですね。
いきなり始まるサビがいいんですけど、しっとり聞かせるAメロ、そして曲も盛り上げるBメロ(個人的にここが一番好き)で、Bメロからサビの流れが素晴らしすぎるんです。
マジで今のアーティストも見習ってほしいですね笑
そしてサビの「ありのままに」の部分もすごく好きですね。
僕の中でT-BOLANといえばやはりマリアです。
まとめ
B'zに続き、やはりビーイング系は90年代(特に小学高学年〜中学前半)を思い出して、なかなか思い入れがありますね。
引き続き書きたいのですが、ちょっと10曲知らないアーティストも多いので・・・次回は以前に小室ファミリーとして紹介したように、「ビーイングのアーティスト」でオムニバスで紹介しましょう。
今考えればあの時期は本当に、「小室哲哉」「織田哲郎」、そして「小林武史」と素晴らしいプロデューサーに溢れており、J-POPが一番元気な時期でしたね・・・