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#967 蹴球論84|2024年 全国高校サッカー選手権

冬の風物詩、高校サッカー選手権が本日閉幕しました。
決勝はPKまでもつれ込む一進一退の激戦で、両チーム10人目までもつれ込んだPK戦を制し、今大会の覇者となったのは群馬代表・前橋育英
7年ぶり2回目の優勝、おめでとうございます!

そんな感じで昨年に引き続き、高校サッカー選手権を総括しましょう。

今年は冬休みが長く、大抵子供とドライブに行っていたので、結構車の中で試合を見ましたね。


第103回 全国高校サッカー選手権大会とは

今回の大会イメージキャラクターは上田綺世でした。
元々上田は鹿島の下部組織に所属していたのですがユースには昇格できず、鹿島学園に進学して2016年の95回大会に出場し、初戦で2ゴールを決めて逆転勝利をした実績がありますで活躍していたんですね。
ちなみにこの年に選手権を制したのは青森山田でして、この年が初優勝だったんですね。この時の10番は高橋壱晟でした。

そんな感じの今回の103回大会、夏のインターハイを制した玉田監督率いる昌平高校が予選で敗れ、インターハイ準優勝の神村学園も予選で敗れるという波乱な展開になってしまいましたが、また今回も番付がありましたので紹介しましょう。


番付

【横綱】
東:流通経済大柏(千葉)|西:大津(熊本)
市船とのデッドヒートを制した流経大柏、インハイもベスト4で、プロ内定も2人いて、文句なしの東の横綱です。
そして西の横綱は、アオアシでもお馴染みのプレミアリーグを制した大津高校です。大津はコンスタントに毎回強いですね。

【大関】
東:前橋育英|西:静岡学園
そして続くのは前橋育英と静学と、優勝経験もある古豪ですね。
プレミアEASTの得点王がいる前橋育英と、プロ内定もいる静学も注目されていました。

【関脇】
東:青森山田|西:岡山学芸館
そしてここにつけるのが前大会の覇者と、前々大会の覇者の両校です。
優勝経験者がいるのは強みですね。

【小結】
東:帝京|西:日章学園

そして今大会、15大会ぶりに出場した古豪・帝京にも注目が集まっていました。やはり僕らの世代は「高校サッカー=帝京」だったりするので、ちょっと嬉しかったですね。
日章学園には高校を卒業してサウザンプトン入りが決まっているモンスター高校生・高岡伶颯がおり、今大会No.1 FWとして注目を集めておりました。

【前頭】
東:尚志|西:東福岡
そして尚志、東福岡も古豪です。
今回大会は結構古豪というか、オールドスクールな感じの高校が多くて良かったですね。



大会スケジュール

そんな感じで1回戦から振り返ってみましょう。


1回戦

開幕戦の「帝京 vs 京都橘」は車で見ましたが、メッチャいい開幕戦でしたね。
東京と京都と言う「都」vs「都」の闘いという時点で熱いんですが、京都橘の同点ゴール直後の帝京の勝ち越しゴールがドラマでした。
帝京のキャプテンのスルーパスが秀逸でしたね。

あと、1回戦で注目されたのは日章学園のスーパーエースの高岡君のハットトリック、有言実行で素晴らしいのですが「6点くらい取れた」と言っていたのが流石でした。

あとは尚志高校のGKのPK時の動きがスパゲティ・ダンスでチャンピオンズリーグを制したイェジー・ドゥデクを彷彿とさせる展開だったくらいですかね?

そして最後、わが地元の札幌大谷はPKで14人目までもつれる激戦を制して初戦勝利!前回大会同様初戦突破は素晴らしいですね。



2回戦

2回戦は何といってもディフェンディングチャンピオンの青森山田の初戦敗退でしょう。
僕はこの初戦があった時、妻の実家の青森にいて車の中で前半戦見ていたんですけど、後半は妻にチャンネルを代えられて、終わったら負けてました笑
で、その日の夜にスーパー銭湯に行ったんですけど、サウナでオジサンたちが「山田、全然ダメだったもんな~」みたいな話をしていて、流石青森だなと思ったもんでした。

初戦ハットの日章学園、エースの高岡君がこの日も決めるも1-2で惜敗。
高岡君はきりっとした表情で男前でしたね。プレミアリーグでの活躍に期待です!

そしてわが郷土の雄・札幌大谷は、ここで西の横綱の大津と対戦したんですが、プレミア王者相手に1-2の惜敗。頑張りましたね。


3回戦

そして3回戦で流経大vs大津という横綱同士のカードが早くも実現したのですが、2-1で流経大が勝利!大きく優勝に近づきました。

開幕戦と2回戦を勝ち進んだ帝京はここで敗れ、3回戦で姿を消しましたが、ロッカールームの舞台裏を見たんですけど、キャプテンがメチャクチャカッコよかったですね。凄く良いチームでしたね。


準々決勝

そして準々決勝、流経大が8-0という地獄のようなスコアで国立へ。
亀田選手のゾーンからのシュートはデルピエロのようでした。
東海大相模と明秀日立の試合もTVで見てましたが、メチャクチャいいサッカーしており東海大相模が逆転勝利で初出場で国立!熱いですね!
そして東福岡前橋育英という古豪2チームも勝ちぬいて、国立の切符をGETしました。


準決勝

第1試合の東福岡 vs 前橋育英は楽しい試合でした。
前半に東福岡が先制するも、後半開始早々に佐藤選手が同点!
そして素晴らしい展開から、佐藤選手が超上手いゴールで逆転!
そして圧巻は白井選手の中央をぶっちぎって決めたゴール!熱い!
そんな感じで凄く楽しい試合でしたね!


そして2試合目の流経大 vs 東海大相模ですが、ユニフォームが「赤」vs「タイガー」と1試合目とまったく一緒で、混乱してしまいましたね笑
そんな試合は流経大がPKのゴールを守り切り決勝へ!

てな感じで、流経大 vs 前橋育英が決勝なんですが、2017年の96回大会と同じ顔触れなんですね。
その年は前橋育英が後半ロスタイムに決勝点を決めて優勝していました。


決勝

そんな感じの決勝はかなり熱い展開でした。
前半早々に流経大柏の亀田選手のクソ上手いボールタッチからのゴールで先制するも、前橋育英も黒沢選手の最高にイカしたヒールの切り返しを柴野選手が頭で決めて同点!メチャクチャレベル高いです!

前橋育英は攻撃が凄くバリエーション豊富なんですが、流経大柏はDFが鉄壁。センターバックの2人がダブルキャプテンという初めて聞く制度だったんですが、鉄壁であるべくして鉄壁でしょう。

そして延長でも試合は決着つかず、PK戦へ。
PKはみんな非常に上手く、両チームともしっかり練習してきたなという感じが画面越しから伝わりました。
両チーム5人全員がPK決めるのなんてなんて、初めて見たかもしれません。

そしてPKはサドンデスに突入し、流経大柏6人目も決めて、前橋育英の6人目も決める。
そして流経大柏7人目も決めて、前橋育英の7人目(キャプテン)も決めて、「これは先に外した方が負けるな・・・」と固唾を飲んでみていたら・・・まさかの番組終了&CM突入
これは絶対にやってはいけないやつですよ!
他はどうか分かりませんが、埼玉地方はサンドウィッチマンのテンプスタッフのCMが流れており、「いや、サンドウィッチマンはどうでもいいからPK映せよ!」と、やり場のない怒りがサンドウィッチマンに向いてしまったという笑

で、8人目と9人目が共に終わったタイミングで次番組のニュースが放映され、そこでライブとなり10人目のキッカーが放映されて「まだ決着ついてないんだ・・・」と続きを見て、そこで決着がついたんですが、これCMの間に決着ついたら、日テレに鬼の様にクレームが来てたでしょうね・・・


そんな感じで最後にミソがついてしまいましたが、前橋育英優勝おめでとうございます!


大会をふりかえって

とにかく、日テレに全部持ってかれた感がありますが、今年も楽しい選手権でした。
そんな感じで次回の104回大会まで1年間お別れですが、最後はもちろんこの曲でお別れしましょう。
選手の皆さん、感動をありがとうございました!


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