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#371 ゲーム論19|サムライスピリッツ
そんな感じで本日は侍魂こと「SAMURAI SPIRITS(サムライスピリッツ)」を紹介させていただきましょう。
これでお馴染みのサムスピです。
武士道とは 死ぬことと見つけたり
修羅道とは倒すことと見つけたり
我、悪鬼羅刹となりて
目の前の敵すべてを斬る!!
このゲームもなかなか画期的で面白かったですね。
SAMURAI SPIRITSとは?
こんなサイドストーリーというかエピソードがあったようです。
初めて知りましたね・・・
1788年の終わり頃、世界各地に異変がおきていた。
原因不明の疫病、局地的な天変地異、そして、度重なる戦乱は、人々は不安と絶望に陥れるのに十分だった。
こんな混迷の世を見て微笑む者がいた。
かつて徳川幕府によって命を断たれた「彼」は、幕府への恨みのみを心に残し、暗黒の力を得て甦ったのだ。
そして「彼」、天草四郎時貞は、不気味な力を操り邪教の教えを広め、世界を破滅に導こうとしていた。
そんな災厄の時代の中、己の信念をかけて戦う者たちがいた。
目的も信念も違う彼らだが、互いに引き寄せられるように出会い、闘い、そして災厄の中心へとその足を向けるのだった。
日本ではその頃、天明8年。
こんな時にフィクションと言えどそんな熱い物語があったんですね・・・
SAMURAI SPIRITSの魅力
1993年、拳や蹴りでの格闘ゲームが全盛の中、キャラクターが武器を使って闘う「武器あり格ゲー」として登場したのはかなり画期的でした。
これまでもストⅡのバルログとか、ワーヒーのジャンヌとか、武器を使っている奴らもいましたし、それこそワーヒーで忍者とかもいたんですが、全員が同じ時代の世界観で言うと、やはり一線を画していましたし、どっちかというとワーヒーの完全版というふうに見えなくもないという笑
一説によると、もともとSNKでもサムスピはそんな期待されておらず、餓狼伝説の新シリーズを作るまでの繋ぎとしてリリースされたようですが・・・
本家に並んだり、上回るくらいのヒットとなった模様です。
1. 一撃の破壊力を重視したゲームバランス
このゲームは剣だったり武器を使っているので、「まぁ、言われてみれば確かにそうだよな・・・」という感じですが、一回の攻撃でメチャクチャダメージを喰らいます。
さらには「怒り」のゲージがあり、怒りも溜まっていれば溜まっているほど相手に与えるダメージは大きくなります。
なかなかこれはセンセーショナルでした。
2. 武士・忍者などが戦いを繰り広げる独特の世界観
やはりキャラクターが魅力的でした。
実在したと言われている人物から、架空の人物まで・・・武士、侍、そして忍者、そして日本の伝統的な文化のキャラクター、あとは世界中の剣士から異形のキャラクターまで、基本線として「こんなやつ、当時いたんだろうな」というキャラクターが登場するのはワクワクしましたね。
3.日本語にこだわり抜いた演出
これまでの格ゲーが当たり前のようにやっていてた、
Round 1、Fightを、一本目、勝負!に、
KO(Knock Out)を、勝負あり!に、そういう細かい演出が楽しかったりします。
あとは審査員が黒子だったりしたのもいいですね。
そんな感じで、それまで格闘ゲームに興味のなかった人たちからも絶大な支持を受けたようです。
SAMURAI SPIRITS 主要キャラクター紹介
覇王丸
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このゲームを代表するメインキャラクターであり、ストⅡで言うリュウ、餓狼伝説でいうテリー・ボガード、ワーヒーでいうハンゾウ、龍虎の拳でいうリョウ・サカザキ、飛龍の拳でいう龍飛の役回りですね。
強さに対する求道者であり、剣術は我流で、無類の酒好きというキャラクターです。
で、剣で竜巻を出すハリケーンアッパー的な飛び道具と、昇竜拳的な迎撃の技を持ちます。
橘右京
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不治の病を患っており、余命いくばくもない悲しい剣士。
そんな中で愛する女性に贈る花を探すために戦うというロマン溢れるキャラクターです。
リンゴをポンと放って、切りまくる技とかカッコいいですね。
服部半蔵
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伊賀忍軍の頭領であり、徳川幕府に忠誠を誓う忍です。
やはり忍者だけあって、手裏剣投げたり、分身したり、変わり身の術を使ったりとか、かっこいい演出が非常に多い。
ワーヒーのハンゾウはリュウとかに寄っちゃってますが、こっちの服部半蔵はまさに本家!That's 忍者!って感じです。
ガルフォード
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ジャパニーズ・ニンジャに憧れた西洋の少年です。
相棒の犬をも戦闘に巻き込む鬼畜で、さらには結構犬に無茶させたりします笑
基本的な性能は服部半蔵と一緒だったりするんですが、犬がいるので若干違ったりして、この辺がスト2のリュウとケン、ワーヒーのハンゾウとフウマ、龍虎の拳のリョウとロバートと違っていいですね。
僕はカッコよかったのでゲーセンではよくこいつを使っていました。
柳生十兵衛
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幕府に仕える隠密の隻眼の二刀流剣士です。
服部半蔵同様、徳川幕府からの任務があれば一切の迷い無くそれを遂行するというあたりがプロフェッショナルでカッコイイですね。
飛び道具、迎撃あり、更には百烈キックみたいな技もあり、オールマイティに強い記憶がありました。
千両狂死郎
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江戸において知らぬ者無しと言われるほどの歌舞伎役者であり、薙刀と歌舞伎を融合させた狂死郎歌舞伎を考案し、その舞を世に広めんと諸国を旅している。
トリッキーな技を使った記憶あります。火吹いたりしたような記憶もありますが定かではないですね!
ナコルル
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このサムライスピリッツの売上にメチャクチャ貢献したであろう女性キャラクターです。
最早、格ゲーに女性キャラは絶対必要であり、改めてこの流れを作った春麗はすげーなと思ってしまいますが、そんなナコルルはアイヌです。
アイヌをよくここまで可愛く表現できたなという点もなかなか大したものですね。同郷ながら嬉しい限りです。
ただ、この数年後にアイヌは左派に利用され、訳の分からない権利を振りかざすクソ団体になってしまうのですが・・・
シャルロット
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ナコルルと並ぶ女性キャラですが、やはりナコルルと比べると影が薄くなってしまっておりました(筆者の印象です)
そんな感じでワーヒーのジャンヌを彷彿とさせる彼女ですが、こいつめっちゃ強かった記憶があります。リーチも長いし、恐らく性格もタカピーでしょうから、鬼畜のように強かったような記憶がありますね。
タムタム
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中南米にあるといわれる地方、グリーンヘルのとある村の勇者で、 普段は家族思いの心優しい青年で、天真爛漫な妹に振り回されているそう。
ただし村に危険が訪れた際は神の仮面を身に着け、特異な雄たけびをあげながら戦うようで、その戦いぶりは、まさに鬼神の如きと言われているようです。
と、公式からほとんど紹介文を持ってきてしまったのですが、ワーヒーでいうマッドマンみたいな存在ですね。
王虎
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なんか牛刀みたいなの持ってたはずですが、謎の円柱に変わってますね笑
シリーズの変遷で色々あったんでしょう笑
アースクェイク
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とにかくこいつはセンセーショナルなキャラクターでした。
まずデカすぎて投げられないんです。さらには屁で戦ったりなど、もはや侍でもなんでもなかったりするんですが・・・笑
とにかくゴツくていい感じのキャラクターでした。
天草四郎時貞
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ラスボスです。
で、やはりこういう実在の存在をラスボスに持ってくる展開がよかったですね。
そんな伴天連で異様なイキフンを持ちつつ、しっかり強いというあたりが秀逸でした。
まとめ
そしてこのゲームの何がすごいかというと、令和の今も続編が作られているということですね。
初代以降は未プレイなんですが、そんな感じで結構印象に残っているゲームでした。
格ゲーもだいぶ語り尽くした感がありますが、次回はおそらく最後と思われる格ゲーのヴァンパイアを紹介したいと思います。