#623 蹴球論57|2005年 コンフェデレーションカップ 〜光明〜
今回の蹴球論は2005年にドイツで開催されたコンフェデ2005について紹介しましょう。
前身のキング・シャハド・カップ1995から数えて、2001年大会、2003年大会に続く4度目の出場となりました。
コンフェデ2005出場国
まずは開催国にして、翌年のW杯のホスト国となるドイツ。
そして前回の日韓W杯の覇者ブラジルと、各大陸王者の8チームによる大会です。
激闘のアジアカップ2004を制した日本、EURO2004を制したギリシャ、アフリカ王者のチュニジア、北中米王者のメキシコ、オセアニア王者のオーストラリア、南米王者のアルゼンチン(正式にはコパアメリカ2004はブラジルが優勝したので繰り上がり)という、まさに王者集まる大会です。
そして日本の相手は北中米王者のメキシコ、欧州王者のギリシャ、南米王者のブラジルというなかなかエグイ組み合わせになりましたが、別ブロックもドイツにアルゼンチンなので・・・コンフェデは仕方ないですね。
コンフェデ2005 日本代表メンバー
招集されたメンバーは以下の通り。
当時のベストメンバーと言っても過言では無いでしょう。
久保と中澤は恐らく怪我、小野も怪我でしょうか?
玉田の9番がとにかく違和感ですが・・・笑
グループリーグ
第1戦|日本 1●2 メキシコ
初戦の相手はメキシコです。
この試合は友達の家で見ていたのをなんとなく覚えていますね。
スタメンはGK川口、DFは宮本、田中誠、茶野の3バックで、MFはボランチに中田英と福西、右が加地、左が三ちゃん、オフェンシブに俊さんと満男、そしてワントップが柳沢という3-6-1スタイル。
前半に加地さんからのクロスを柳沢が決めて先制するも、その後2点を追加されて惜敗。力負けって感じでした。
第2戦|日本 1〇0 ギリシャ
2戦目の相手はギリシャ。
初戦でブラジルに0-3で敗れ、お互いに後が無い状態で試合は始まるも、とにかくギリシャはEURO2004同様に専守防衛を行うも、そこからのカウンターの攻め手を欠いていたのか、あまり怖いチームでは無かったですね。
そして後半、俊さんからのスルーパスを大黒が決めて先制!
この1点を守り切って1-0で勝利!
第3戦|日本 2△2 ブラジル
そして3戦目の相手ブラジルは、2戦目でまさかメキシコに敗れて、日本と共に1勝1敗同士で対戦するハメに。
ただ得失点差の関係上、日本は引き分けだと突破が厳しいので、勝利が絶対条件でした。
しかし!この時期のブラジルは強かった。
ロナウドはいなかったのですが、インテルでブイブイ言わせていたアドリアーノと、この直後にレアルに加入して10番を背負っていたロビーニョの変態ツートップに、バロンドーラ―のロナウジーニョ&カカというあり得ないメンツ。勝てる訳が無い!
しかしこの一戦、ジーコジャパンのベストバウトとも言われるくらい、日本代表メンバーは躍進しました。
まず前半開始早々、この大会絶好調の加地さんが流れるような展開から抜け出して先制点!でしたが、まさかのオフサイド判定!これは誤審です!
しかしこのゴールでブラジルに火が付き、ロビーニョに先制を喰らうんですが、その直後に俊さんのビューティフルミドルシュートで同点!まだまだここからです!
そしてまたもロナウジーニョに決められて1-2となるのですが、後半残り僅かのタイミングで俊さんのFKがポストにあたり、そこに詰めたのが大黒!
大黒の今大会2点目のゴールで追いついたんです、が!
時既に遅く、2-2のドローに終わり、予選敗退が決定。
しかしながら、久しぶりにジーコジャパンで良い試合を見ましたね。
決勝トーナメント
結果、1位メキシコ、2位ブラジルが予選を突破し、もう1つのグループは地元ドイツとアルゼンチンが勝ち上がりました。
準決勝はブラジルがドイツとの接戦を制し、アルゼンチンがメキシコをPKで制し、決勝はブラジル vs アルゼンチン南米同士の対決。
決勝はブラジルの攻撃陣が絶好調で、4-1で勝利!
優勝はブラジル、大会MVPは得点王にも輝いたアドリアーノでした。
まとめ
結果は1勝1敗1分で予選敗退でしたが、
欧州王者のギリシャに価値、世界王者のブラジルと引き分けたのは自信に繋がった気がしますし、加地さんとか大黒はこの試合で一皮むけた感じしましたね。
そんな感じで今考えると、この時期が一番ジーコジャパンのピークだった気がします。
そして東アジア選手権や親善試合で経験を積んで、満を持して挑んだ2006年ワールドカップ、次回はその直前に行われたドイツ戦を紹介しましょう(もしくは2005年のその他サッカー話題があればそっち)
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