#484 バンド論97|KAN
今年は一時代を築いたアーティストの訃報が相次ぎ、もうこれ以上は勘弁してくれてと思っていた矢先、今度はKANの訃報という悲しいニュースが…
追悼の意を込めて、KANについて語ります。
KANとは?
今回の報で初めて知りましたが、本名が「和(かん)」という名前だったとの事で、そのまま本名を英語表記のKANとして1987年にデビューし、1991年に「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の挿入歌で使われた「愛は勝つ」がブレイク。
200万枚を超す自身最大のヒットとなり、91年の年間シングル3位でした(ちなみに1位はラブストーリーは突然にで、2位はSAY YESというバケモノランキング)
以降も精力的に活動を続け、2002年にはフランスに移住して音楽活動を行ったり、帰国してからもコンスタントにマイペースで活動を続けておりました。
そして、今年の3月からがんの療養を開始し、その中で症状も安定した10月にもフランスを訪れたりしていたり、復元したビートルズの新譜に関してツイートしたりもしていたようですが、病状が悪化し、11月12日に帰らぬ人となりました。
謹んで冥福をお祈りいたします。
KANとの出会い
言うまでもなく「愛は勝つ」がファーストコンタクトでしたが、
姉がそこでKANにハマり、そこから家には何枚かKANのCDがありました。
なのでそこで姉が聞いていた曲しか実は知らないのですが…
それでも、かなり印象に残っている曲はあるので、紹介しましょう!
KANの大好きな曲BEST5
5位 まゆみ
これはまゆみちゃんに送ったラブソングですね。
冒頭でいきなり問いかける「まゆみ」という歌詞や、サビの「可もない 不可もない」の歌詞が印象に残る、そんな曲です。
一回まゆみという女性とカラオケに行った際に、ちょっとサービスをしてこの曲を歌った記憶がありますが、初めて聞いたらしくて特にリアクションを取ってくれなかったことを今思い出しましたね笑
4位 イン・ザ・ネイム・オブ・ラブ
これは「愛は勝つ」の次にリリースされたシングルだったんですね。
あのメガヒット・スーパー・モンスターシングルの次なので、プレッシャーもあったと思う中、引き続き「愛」をテーマとし、愛の名前とは何かを問いかけるポップな名曲です。
「熱血!新入社員宣言」というドラマの主題歌だった模様。
3位 KANのChristmas Song
元々の初出は「死ぬまで君を離さない」という曲のc/wで、表題曲はあまり覚えていないのですが、この曲は姉が大好きでしたし、姉に触発されて妹も大好きになりまして、で、僕も大好きになりました。
世の中にはクリスマスソングが溢れていますが、僕の中で山下達郎の「クリスマスイブ」とこの曲は同じ位の所にいて、とにかくクリスマスシーズンに聞いてしんみりしたい曲ですね。
メロディの素晴らしさもさることながら、歌詞もシンプルで素晴らしい。
クリスマスに出会う男女について、イメージが想起できるよう分かりやすく構成されています。
そして特筆すべきは、ほぼアカペラのみの演出で、ちょっと鈴が入るとかそんな感じなんですけど、その演出がいいですよね。
もうじきクリスマス、今年のクリスマスはこの曲が色々な所で使われるのでしょう。
2位 言えずのI LOVE YOU
この曲も本当に素晴らしいですね。大好きです。
元々は3rdアルバムの収録曲だったのを今知りましたが、シングルとしてリリースされたのはそれから4年後の1992年、愛は勝つの翌年にリリースされています。
とにかくこの曲はメロディに尽きる。サビのメロディが本当に素晴らしいのですが、その曲を校正する歌詞がいいんですね。
具体的に何も意味を持たない「あのね」「うんとね」がサビになるって凄いでんですが、このメロディに最適な歌詞は、確かに「あのね」「うんとね」の気がします。
そこから全体のメロディが素晴らしい。
KANは世間のイメージだと愛は勝つの一発屋と思われてそうですが、これまで紹介した曲はもちろん、こういう素晴らしい曲も歌っているのは是非分かって欲しいですね。
ken yokoyamaのMaybe Maybeはこの曲からインスパイアされたと思われます(ミスチルのOVER説もありますが)
ちなみに余談ですがクロマニヨンズで恋に落ちたらという曲があり、すべて「あのね」という歌詞で構成された曲がありますが、その曲も凄いので別途紹介しましょう。
1位 愛は勝つ
そしてやはり1位はこの曲でしょう。
僕が人生で初めて買ったシングルもこの曲でした。
「愛は勝つ」という超パワーワード。多くの恋をする男女に勇気を与えたのではないでしょうか。
まずイントロのピアノが素晴らしいですよね。
このイントロを聞いた時点でまぎれもなく名曲であることを想起できますが、ピアノを弾きながら歌うKANがとにかくセンセーショナルだったし、そこから続くメロディ、そして歌詞が本当に秀逸でした。
この曲から多くの恋や、多くのカップル、多くの夫婦が生まれたと思います。
現在もカヴァーやCMで使われており、世代を超えて歌い継がれる名曲ですし、今後もずっと世の中に残り続けるでしょう。
最後に
今年の音楽界は本当に悲しいNEWSが多かったですね。
ツネにはじまり、坂本龍一、谷村新司、BUCK-TICK櫻井さん、HEATH…
ただ、曲は残りますし、存在も残るので、これからもずっと聞き続けたいですね。
そして、やはり改めてライブは行っておくべきだなと思ったので、禁煙して浮いたお金で良いライブがあれば行く、そんな人生を送りたいと思います。
そんな感じで少年時代の僕に音楽の楽しさを教えてくれたKANに、最大限のリスペストを込めて、Rest In Peace。
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