#931 蹴球論81|北海道コンサドーレ札幌 2024年後半戦を振り返る
北海道コンサドーレ札幌、2016年以来「9年ぶり」の降格!
非常に悲しい結果ではありますが、受け入れるしかないです。
むしろ前半戦が終わってブッチギリで最下位だった状態から、残り2節の時点まで可能性を見せてくれて、後半戦は大分がんばってくれましたね。
2024年Jリーグ コンサドーレ戦績
赤黒軍団の、後半戦(25節以降)を振り返ってみましょう。
第25節 ● 2-3|横浜Fマリノス(A)
相手はマリノス。致し方ありません。
第26節 △ 2-2|アビスパ福岡(H)
2度先制されるも執念で追いついてドローに。
後半54分の田中の起死回生の同点弾は素晴らしかったでうsね。
第27節 ○ 5-3|サガン鳥栖(H)
3-0の状態から5-3になるアホ試合ですが、共に残留争いをする鳥栖相手にしっかり勝てたのは◎。駒井が2得点と活躍です。
第28節 ○ 2-0|ジュビロ磐田(A)
共に残留争いをする磐田相手に快勝。今季初の連勝です。
ひょっとしたらひょっとするかも・・・とミラクルに期待したものでした。
第29節 ○ 2-0|川崎フロンターレ(H)
そして次の川崎線も制して、なんとなんと3連勝!
このタイミングで最下位も脱出し、ミラクルに胸躍らせたものでした。
第30節 ● 0-2|東京ヴェルディ(H)
しかし勢い続かず、昇格組のヴェルディ相手に今年は2タテを喰らって完敗。この敗戦は痛かったですね・・・
第31節 △ 0-0|町田ゼルビア(A)
確かこの時町田は首位だったはずですが、なんとかドローに持ち込む。
第32節 ○ 2-0|京都サンガ(H)
そしてサンガ相手にも快勝!
まだまだ光が見えていたのですが・・・
第33節 ● 1-2|ガンバ大阪(A)
そしてこの試合が痛すぎました。
この試合が無ければ・・・残れていた可能性すらありましたね。
前後半90分を終えて1-0でリードしていたにも関わらず、後半49分に宇佐美にPKを決められ、更には後半53分にまたも宇佐美に逆転弾を許すという・・・
カイザースラウテルンの悲劇を彷彿とさせる、地獄の敗戦でした。
第34節 ○ 2-0|名古屋グランパス(A)
前節の悪夢のような逆転負けを引きずらず、相性が悪い名古屋相手に2-0で完勝!2-0の勝利が多いですね。
第35節 △ 1-1|セレッソ大阪(H)
相手のセレッソのスタメンは進藤、田中、ルーカスと11人中3人が元コンサという感情を逆なでする相手スタメンでしたが、勝ちきれずドロー。
振り向けば降格が・・・
第36節 △ 1-1|湘南ベルマーレ(A)
そして同じく昇格争いを行う湘南に勝ちきれず、差を縮められずドロー。
なかなか勝ちきれない、厳しい展開が続きます。
第37節 ● 1-5|サンフレッチェ広島(A)
この広島戦は日曜開催だったのですが、前日土曜日に17位柏が引き分けて勝ち点1を積み上げ、19位の札幌との勝ち点差が7となり、残る2試合勝っても17位になれないコンサはこの時点で降格が確定・・・
で、モチベーション上がらず。
虐殺されます。
第38節 ○ 1-0|柏レイソル(H)
ホームで迎える最終節。
前半早々に近藤が決めたゴールを守って、有終の美を飾ります。
そんな感じで後半戦ですが、
20節からの後半戦記録だと「7勝5分7敗」と勝ち点26を積み上げてそんな悪くないのですが、前半戦が「2勝5分12敗」で、勝ち点11というのが厳しすぎたんですね。
前半戦の負債を、最後まで消すことができなかったのです。
降格の理由を考える
1. 昨季主力メンバーの移籍の補填ができなかった
この選手生命が短くサバイバルな世界で、サッカー選手の移籍は仕方ないものですが、昨季途中で海外移籍したエース金子の流出は止められなかったとしても、ここ数年で主力としてチームを牽引したルーカスと田中がセレッソ、小柏がFC東京、そして福森が横浜FCにオフシーズンに移籍したにも関わらず、補強が十分だったように思いませんでしたね。
更にはちょっと干していて出場機会を求めて横浜FCに移籍した福森に至っては、得意の左足でアシスト王に輝くMVP級の活躍を見せて、昇格に大きく寄与したのとかを見ると本当に勿体ないですよね・・・
恐らく来期は完全移籍になってしまうでしょう。
2. 主力の相次ぐ怪我
そしてこれもなかなか辛かったですね。
メンバーがいなくなった + 既存のメンバーに怪我が相次いで、ベストメンバーを組めないという現実。
昨年MVPだった浅野も今期は怪我などで昨季ほどのメシアっぷりは見れなかったのが哀しかったですね。
また、怪我では無いですが、武蔵がずっと不調で初ゴールまで遠かったのも辛かった。
これも致し方ないことではありますが、ここで良いリズムを生み出せなかったのも辛かったですね。
3. 悪夢の8連敗
ここで気持ちが切れてしまったのもあったでしょう。
終わらない暗闇の中で、絶望のスパイラルの中、それでもプロとして頑張ってくれたとも思うのですが・・・
4. 夏の補強の失敗
パク・ミンギュや大崎の移籍は成功だったのですが、攻撃勢が振るわなかった。
毎回FWの外国人移籍は失敗しているイメージがありますが、今回のジョルディ・サンチェスはノーゴール、アマドゥ・バカヨコはPKのみ、名前がカッコいいキングロード・サフォに至っては1試合も出ないというトホホな展開で、J2で活躍していた白井とかの方が結果を出してくれたのを考えると、余計残念です。
2024年 個人成績
チーム得点ランキング
ベストゴール
上記でも触れましたが、福岡戦のルーキー田中の99分同点ゴールですかね?
こういう執念のゴールは嬉しいですね。
個人認定MVP
MF 14 駒井 善成
降格してしまったチームですが、その中で一番多い出場時間を記録し、6ゴールは立派です。にも関わらず・・・
札幌が1年で昇格するためには・・・
とにかく主力を残し、後半戦のサッカーをして1年でできる限り復帰をして欲しいと思っていた矢先・・・
小林は今季出ていなかったので分からなくもないが、駒井と菅と契約満了とは・・・なかなか辛いですね。
降格で予算が削減され、その中で高年俸の選手を抱えきれない事情もあるのでしょうが、貢献度を考えるとそこは何とかしてやれよと思うのですが、菅とかに関しては「お前はいい選手だから、この機会に他のJ1のチームで頑張れ」という話なのでしょう。
だからと言ってセレッソとかには流石に行って欲しくないですが、昔あいつら興味持ってたんですよね・・・笑
そんな感じでビジネスであるのでパワーダウンは致し方ないのですが、それでも今年のJ1で町田が旋風を起こしたように、残ったメンバーでJ2のカテゴリでしっかり確固たる成果を出して、2026年のJ1で大暴れしてくれることに期待したいですね!
そしてミシャ、お疲れさまでした!
今回の降格は残念ですが、それでもJ1に9年間残り続けたなんて、昔を知っているだけに奇跡の様に感じますし、非常に嬉しかったです。
とにかく引き続き、頑張れコンサドーレ!これからもずっと応援しています!