#564 アルバム論28|KIND OF LOVE / Mr.Children(1992)
暫くはミスチル編ということで、前作Everythingに続いて2ndアルバムのKIND OF LOVEを本日は紹介しましょう。
KIND OF LOVEとは?
1992年12月にリリースされたミスチルの2ndアルバムで、なんと1stのEverythingリリースからわずか7ヵ月でリリースという気合の入りっぷりです。
僕がミスチルで一番好きなアルバムは深海なんですけど、その次に好きなアルバムと問われると拮抗しており日によって変わるんですが、このKIND OF LOVEもかなり思い入れのあるアルバムですね。
買ったのは覚えてないですが、ATOMIC HEARTとEvevythingの後で、Versusと一緒に買った記憶がありますので、人生で3枚目か4枚目に買ったアルバムですね。
事前に姉から「"虹の彼方へ"と"星になれたら"がいいよ」と前情報を聞いていたんですけど、確かにその通りでした。更にそれ以外にもいい曲がたくさんある、そんな思い出に残るアルバムで、このアルバムは、未だに僕の家のCD棚にあったりします。
KIND OF LOVE 歌詞カード
そんな感じでアルバムを引っ張り出してみましたが、CDケースはボロボロです。
恐らく1994年に買ったので、もう30年前に購入したものですから…そう考えると今の家にある最古の付き合いのものかも知れません。
(ジャンプコミックスのROOKIESもあるんですけど、あれ97年とかなのでKIND OF LOVEの方が長い付き合いですね)
KIND OF LOVE全曲解説
1. 虹の彼方へ
このアルバムの僕のベストソングです。大好きですね。
アルバムの1曲目に相応しい、最強のオープニングナンバーです。
まず冒頭のドラムの入りとイントロが、ワクワクする感じで完璧と思ってますが、その後の「I'm Walkin' On The Rainbow」のAメロであり、サビでもあるこのフレーズがとても好きですね。
そしてBメロの「燃えるような雨に打たれて」のところもいいですし、その後のサビの「数えきれない夢が溢れて」「ずっとしてたらショートしそうだ」のメロディと歌詞のコンビネーションは完璧です。
中間の「回り続けるこの世界に」の所もいい。つまりは全部良いんです。
とにかく死角が無く、最初から最後まで全部サビのような、LUNA SEAでいうWISHみたいな曲と言っても過言では無いでしょう。
そんな感じで幻想的なワクワクする歌詞、キラキラしたメロディ、とにかく最初から最後までポジティブな曲で、昔からこの曲は大好きですね。
2. All by myself
これまでは割とスルー気味に聞いてましたが、改めて聞いてみると冒頭のベースがカッコいいです。
このアルバムでかなりロックテイストな曲で、ライブで盛り上がる曲ですね。
何気にこの後リリースされるReplayのC/Wに昇格したので、メンバーの中でも市民権を得ている曲なんでしょう。
3. BLUE
この曲はジャジーな、しっとりとした曲ですが、僕はこの曲が昔から怖いんです(特にサビ)笑
普通にいい感じのメロディなんですけど、なんか怖いんですよね。分かる人には分かってもらえると思うんですが・・・
まぁそんな感じで次行きます笑
4. 抱きしめたい
初期のミスチルを代表する曲ですね。
ジュンスカの宮田和弥の結婚式で歌う曲として作られたが故に「静かな夜」「歩いて行こう」などのフレーズが使われていますね。
とにかくド王道、ドストレートなフォーク調のバラード・ラブソングで、とにかく完成度は相当高いです。
これまでの人生で何度もカラオケで歌う奴らがいましたので、お陰で僕も完璧にサビをは漏れるようになってしまったりしました笑
そして笑ったのはこの曲の歌詞を99%くらい丸パクリした「ぬくもり」という曲がリリースされた騒動があったことですね笑
この作詞をした沢久美さんという方は、この報道を受けてこのようにコメントしております。
そんなバカな・・・笑
ちなみにこの「ぬくもり」という曲はここで聞けます笑
5. グッバイ・マイ・グルーミーデイズ
前述の虹の彼方へを超える位、とにかく超ポップな曲です。
とにかく終始ゴキゲンで、極めて陽キャな曲ですね。
「さよなら、私の憂鬱(グルーミー)な日々よ」と惜別を告げる、正にその通りに曲ですが、とにかく超ポップな曲ですね。
6. Distance
そしてこの曲は前曲とうってかわって、陰キャな曲ですね笑
とにかく「暗れー!!!」と思わず思ってしまうような、ダウナーな曲で、分かれた彼女に対する未練というか何というかを歌っています。
まさに「Distance(距離)」ができたという感じですね。
そんな感じで暗い曲ですけど、メロディは最高に美しく、小学生の頃凄くこの曲好きでしたね。
我ながらこの曲を好きな小学生というのもどうだかなと思いますが笑
7. 車の中でかくれてキスをしよう
この曲も人気のあるバラード曲ですね。
僕は実はこの曲も怖く、聞いていると凹んでしまいそうになる最高にダウナーな曲なんですが、この曲の世間の人気は高いので、僕がおかしいだけなんでしょう笑
そして前述のDistanceとは異なり、この曲は現在進行形のカップルでの愛を歌う曲と思いつつ、この曲の歌詞は色々な解釈が取れる感じですね。
彼女の肩が震えている理由が永遠の謎なんですが、こういうリスナーによって色々な情景が浮かぶ、こうした歌詞は好みですね。
8. 思春期の夏~君との恋が今も牧場に~
ドラムのJenが歌っているとにかくゴキゲンな曲ですね。
このアルバムでは一番変化球な曲です。
とにかくカントリー調で明るく、歌詞もまさに牧歌的で、このアルバムの箸休め的な曲ですね。
何気にメロディもすごく良くて、初めて聞いた時とかはお気に入りでしたね。
9. 星になれたら
この曲はジュンスカの寺岡呼人との共作で、アルバムで「抱きしめたい」と双璧を成し、人気の曲ではないでしょうか?
アルバムの曲なのに存在感は強く、ミスチルファン以外の方にも広く知られている曲だと思っています。
まさに少年が、生まれた町を飛び出して、新たな挑戦に出かけるHi-STANDARDのGROWING UPにも通じる世界観の曲で、こっそり町を抜け出して夢を叶えるために、星になれたらいいなと願うこの曲、支持されない理由が無いですよね。
メロディの良さもさることながら、歌詞の世界観、そして演奏力でしょうか。この曲のベースラインは本当にカッコいいです。
このアルバムを代表する名曲ですね。
10 ティーンエイジ・ドリーム(I~II)
この曲は大好きです。
このアルバムで虹の彼方への次に好きな曲です。
全体的なメロディが素晴らしいんですけど、やはり歌詞に惹かれる所があるんでしょう。この曲は大人になって、10代の頃を述懐するテーマの歌詞ですが、この曲はその当事者である時期、10代のうちに聞いて、20代になって改めて良さが分かります。
特に好きなのはサビの歌詞ですね。
このメロディも歌詞も大好きです。本当に染みる、メロウな曲です。
ただ、この曲はⅠで終わっていいです笑
Ⅱの「コノテデセカイヲ」の下りは正直無くていいかなと笑
11. いつの日にか二人で
最後のこの曲は櫻井さんしか参加してないと思うんですけど、とにかく重い感じの曲で、アウトロ的な感じでしょうか。
故に、あんま思い入れもないという笑
まとめ
そんな感じのアルバムですが、ミスチルがブレイクしてから再評価され、一度もベスト10入りしたこと無いのにミリオンを記録したというとんでもないアルバムですね。
とにかく今聞いても小学校時代にタイムスリップする名盤ですが、次に紹介するversusも、次の次に紹介するATOMIC HEARTも同じ感想書くと思います笑