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#492 雑誌論⑧|週刊少年サンデー
本日は小学館が刊行する、日本最古の少年漫画である「週刊少年サンデー」について紹介しましょう。
週刊少年サンデーとは?
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週刊少年サンデーは「この雑誌を読むとまるで日曜日のように楽しい気分に浸れるように」という初代編集長の意向で、水曜発売なのにサンデーという名前になったそうです。
少年マガジン(講談社)と同時期に、少年漫画を子供たちに!という趣向でリリースし、凌ぎを削っていたのですが、マガジンに勝てず、そして後発のジャンプにも勝てずと、なかなか悲運な雑誌だったりなんですが、それでも「あだち充」「高橋留美子」「青山剛昌」のような大御所を常に抱えており、連載が終了してもその大御所先生が再連載してくれるというスタイルで、派手さはないが安定して支持されているイメージがあります。
リーがエスパニョーラで例えると、ジャンプをレアルマドリード、マガジンをバルセロナと置いた際、サンデーはアトレティコ・マドリードとかじゃないですかね?
BIG2のちょい後ろにいつつ、絶えず3番手のポジションをキープしているイメージ。週刊少年チャンピオンはヴァレンシアとか、そんなイメージですがサッカーファン以外には伝わらないでしょう笑
週刊少年サンデーの思い出の漫画BEST15
15位 十勝ひとりぼっち農園
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いつの間にこんな漫画の連載がスタートしていたのか知りませんが・・・
かなりのニッチ層を攻めていながらも、結構単行本が刊行されているのが凄いです。
ランキングに入れておきながら読んだことは無いのですが・・・笑
故郷の漫画なので、是非機会があれば読んでみたいと思います。
14位 おれは直角
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これは大好きでした。
親父が小山ゆう先生が好きなので、昔この漫画の完全版(全5巻のやつ)を買ってきたんですけど、
それを読んで面白くて、かなりハマって読んだ記憶があります。
小山先生の魅力が全部出てる名作ですね。
やはり照正くんが本当にいいです。デソイズアペンは僕はこの漫画で覚えました。
後は福田でしたっけ?彼が武術大会でフルネームで紹介された時、「満左衛門だとよ・・・くくく・・・」と名前をモブに馬鹿にされたので笑った記憶があります笑
13位 うる星やつら
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実は読んだこと無いのですが、やはりラムの存在感が強すぎるのでランキング入りです。
恐らくコスプレ文化とかの走りになったというか、このツノ・緑の髪・虎柄のビキニという見た目と、リングにかけろの菊姉ちゃん張りの山口弁というバランスが最適だったのでしょう。
あとはアニメの主題歌が「ラムのラブソング」が素晴らしいですね。あれは女子がコンパで歌ったら、まず外さないでしょう笑
12位 うしおととら
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これも人気の作品ですね。
月刊少年ジャンプで連載していた鬼神童子ZENKIに通じる内容ですが、ZENKIほどサービスシーンは無いのが残念です笑
自分はそこまでガッツリ読んだことが無く、断片的にしか読んだ記憶はないのですが、それでも最終回は覚えています。
ベスト・オブ・最終回にも名を連ねる、エンディングですね。
11位 21エモン
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そして21エモン、これは大好きでした。
水曜7時からアニメでやっていて「ベートーベンにーこいしーてー」ですね笑
宇宙旅行ができるようになった世界の設定で、そこで「つづれや」というホテル屋を経営する21エモンのお話です。
そこで芋ほりロボットのゴンスケや、謎のモンスターのモンガーというお騒がせの仲間とバタバタするコメディですが、結構カタルシスがあったりして面白いです。藤本先生の真骨頂ですね。
10位 名探偵コナン
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そして現役も入れましょう。
サンデーを、いや日本のエンターテイメントを、ここ30年くらい引っ張り続けている名探偵コナンですね。真実はいつも1つ!
僕は金田一派だったんですけど、コナンも友達の家とかでちょくちょく読んでましたし、断片的に覚えています。コナンの方がライトなノリで人が死ぬ感じがしますね笑
黒の組織の正体とか目的とかも30年位引っ張ってる気がしますが、そろそろ収束に向かって欲しい限りです。
9位 B.B
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出ました!B・B!Burning Blood!この漫画は凄いですよ笑
主人公のB.Bは、最初はボクシングを始めて、宿命のライバルを倒す!という王道であり、ちょっとラブコメがしんどい漫画なんですが…この宿命のライバルに卑怯な手を使ったやつを、B.Bが殺してしまうんです笑
で、アメリカに逃亡して、闇ボクシングで生計を立てて、マフィアに追われて、最後は傭兵になるという笑
漫画とは言えメチャクチャな展開を経て、そして最後はその宿命のライバルと戦って大団円(?)という狂った漫画で、とにかくツッコミどころしかない漫画でした。
8位 タッチ
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そしてコナンと双璧を成し、サンデーを代表する人気漫画「タッチ」ですね。
漫画で読んだことなくても、この主題歌であったり、たっちゃんかっちゃんであったり、かっちゃんが死ぬという事だったり、告白のシーンだったり、その辺を知っている人は多いでしょう。
どこから切り取っても青春でしかない漫画ですね。
僕はあだち充のノリがそんな得意じゃなかったりするんですけど、この作品はやはり名作と呼べるでしょう。
7位 六三四の剣
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これは小さい頃、近くの児童館で読んだ記憶が鮮明に残っています。
村上もとか先生はこの後に「龍-RON-」「仁-JIN-」とヒットを連発しますが、そのルーツはこの六三四の剣ですね。
かつて学生時代に剣道の日本選手権か何かを何連覇かしている父親と母親の間に生まれたサラブレッドで、六月三日の四時に生まれたので六三四(むさし)。とにかく剣道っ子に育ちます。
そんな六三四は良い子で育つんですが、ある日父親が久々に剣道大会に出場し、宿命のライバル・藤堂さんとの戦うのですが、そこで命を落としてしまうんです。泣けるシーンです。
そして、この「アスリートの父親死ぬ→父親の死を乗り越え、父親以上のアスリートになる」というのはサンデー黄金パターンとして、このあとにも3~4回出てきます笑
6位 サバイバル
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そしてこの漫画も大好きですね。次回の「漫画論」で掘り下げて紹介したいと思います。
突然の自然変異で大地震か何かが起きて、とにかく日本人はほとんど死んだとかそんな世界になってしまって、たまたま友達と洞窟に探検とかしていた主人公のサトルくんは偶然生き残り、そこからヘビとかカエルを食べたり、火をおこしたり、とにかくサバイバルに生き残ります。
これは高校で流行って、大学でも流行ったとかそんな感じでしたね。是非読んで欲しい作品です。
5位 ファンタジスタ
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そしてここからは漫画論でも紹介した作品達ですね。
ファンタジスタは次世代のサッカー漫画として、非常に楽しませてくれた作品でした(ちょうど同時期のサッカー漫画が少なかったのもあります)
そして、下記の漫画論でも紹介しましたが、ステラの方はイマイチ(略)
4位 俺たちのフィールド
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サンデーと言えばこの漫画です。
例によってこの漫画もサンデー黄金パターンの法則が発動するんですが、最後まで高杉はいつの時代もストイックにサッカーをし続ける感じで、最終的にはスタミナとかフィジカルとかバケモノの選手になりました。
こういう選手が今のA代表にいたらもっとエグイですね。
3位 がんばれ元気
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そしてがんばれ元気も外せないですね。
この漫画も例によってサンデーの黄金パターンの法則が発動するんですが、下手したらこの作品が元祖かも知れません。
今読んでもそんな古臭くなくて、普通にメチャクチャ面白いと思います。
そしてこの漫画は本当に泣けますし、オチとか完璧ですよね。
是非、今の若者にも読んで欲しい作品ですね。
2位 MAJOR
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そして僕らの世代でサンデーと言ったら、この漫画が牽引していた印象がありますね。サッカーファンの僕ですが、この漫画は面白かったです(後半はそんな読んでないですが)
例によってこの漫画もサンデーの黄金パターンで構成されるのですが、両親が義父と義母という複雑な家庭の中でもぐれず、とにかく野球バカとして頑張る吾郎のお話です。海堂高校のセレクション~2軍あたりの時期が一番面白いですよね。
とにかく吾郎に対して厳しく、過酷な目にばっか合う、とにかく主人公に厳しい漫画で、この対極で主人公に激アマな漫画がキャプテン翼だと思っております笑
現在は続編も連載しておりますね。
1位 今日から俺は!!
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そしてやっぱサンデーと言えば今日俺ですね。
何度この漫画で笑ったか分からないくらい笑いましたし、今読んでも普通に面白いというのはつい最近の実写版の成功が物語っているでしょう。
爽やかなヤンキー漫画でしたね。
まとめ
余談ですが僕が人生でサンデーを買ったのは1度だけで、この上戸彩ステッカーが目当てでした笑
当時使ってた筆箱にこのステッカー貼ってましたね笑
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そんな感じでこれからもNo.3のポジションで、ジャンプとマガジンを脅かす存在でいて欲しいものですね!