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コーヒーの二極化はますます進む!

コーヒーの相場がブラジルの干ばつから霜害、そしてコロナ禍収束後の需要拡大の見込みから大きく値を上げています。
大手のコーヒー会社は早々に店頭価格を20%値上げする発表があり、コーヒー業界は少し混乱している状況です。
コーヒー価格はブラジル、ベトナムの増産により世界需要の伸長を超える生産や天候被害がなかったことから
ここ5年ほどは低相場が続いておりました。
比較的安定した品質を100円で飲めるコーヒーが実現できたのも、この相場の影響があったからだと考えます。
相場の推移は下記のとおりです。

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これは約一年の推移となります。
この急激な値上がりの中でコーヒー業界は価格の安い低品質コーヒーと品質に見合ったスペシャルティコーヒーとで
二極化の方向性が更に顕著になってきました。
価格の安い低品質コーヒーは相場の値上がりの影響から値上げせざる終えない状況になってきます。しかしながら
競合会社との駆け引きから十分な値上げを実施できないのが実情であり、結果的に店頭価格はそれほど変化がないのが
今までの動きです。それでは上がってきたコストをどこで回収していくのかというと、これは今までの品質を
下回るコーヒーを使用していていくことになってきます。過去の歴史からみると相場が上がる~品質が下がる~コーヒー飲用が下がる
~コーヒーの在庫が増える~相場が下がる・・・結果的に生産者の生活が苦しくなる。
相場に連動する低品質のコーヒーは大きな力を持つコーヒー会社の影響力で消費者は品質の下がったコーヒーを提供され、生産者には
価格で圧力をかけられ生活が困窮していくということで、ここ30年いわれ続けているコーヒー産業の持続可能性について何の解決にも
ならないことが繰りされています。
スペシャルティコーヒーにとっては通常、生産者の生産コスト、生活コストを含めた相場の数倍の価格での取引が実現されているために
大きな影響なく、生産者も相場に動きに振り回されることなく安心して高品質コーヒーに取り組めています。
田代珈琲のお客様はこのコーヒー業界の常識を理解していただきスペシャルティコーヒーを日常的に飲んで頂くことで大きな社会貢献に
関与していただいているということで我々も大変感謝しております。高く販売して利益至上主義ではなく、お客様、生産者、社員が全て
コーヒーから大きな満足を得られるように更にスペシャルティコーヒーへの取り組みを前進させていきたいと考えます。
スペシャルティコーヒーへの取りくみは一つの活動としてみて頂ければ幸いです。

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