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日々雑感 #009

今年の初めから中頃にかけて
すでにキチンとキャリアを築いている20代前半に
何人か会う機会があった。
もう高校生のうちから将来設計をしっかり決めていた。

例えばアイリスト
(※まつ毛エクステやパーマを行う美容師
 ※数年前から美容師免許がないとアイリストになれない)
高校時代から美容師への道を決めていて美容師学校へ。
学校卒業後20歳で、ヘアサロンにアイリストとして就職したが、
アイリストの正社員は彼女のみで、あとはパートの方々。
新入社員でありながら、パートのおばさま方を率いて働いていた。
コミュニケーション力も抜群で、寝ることなく世間話を続けて
気持ちよく施術が終わった。

次にパティシエ。
高校卒業と同時に調理師免許が取れる学校に行き、
結婚式も行う大きなフランス料理店にパティシエとして就職。
だが就職した途端、先輩が辞めてしまってほぼ一人で
パーティのスウィーツを担当することもあったそう。
その後後輩が入って2人で担当することになったが、
20歳そこそこで老舗フランス料理店のデザートをやりきってる。

どちらも、愚痴ぽい発言はないわけではないが、
悲壮感なく、のびのびと楽しそうに働いているが印象的で、
頼もしい!と感じた
そして少なくとも私の20歳の頃より断然大人である。

高度成長期終盤生まれの私
まず良い高校良い大学行って良い会社に入れば安泰みたいな風潮で、
少なくとも大学まで行けば選択肢は沢山あるし
そこから将来を考えればいいのだと思っていた
が、バブルは簡単に弾けて、氷河期でなんとか就職。
その後も自己実現という旗を持ってふらふら。
あっという間に時間は過ぎていった。

日本は失われた時代が20年も続き、
ゆとり教育も終わって、自己責任的な風潮がある今、
その世間の空気感を読み取ってか、
この不安定な世の中でどう生き延びていくか、が
きっとポイントなのかもしれない。
そんな視点で人生を考えているだろうから
若い内から意識して手に職を持つ者もいれば
生活や仕事をする拠点も、都会である必要はない
(拠点に関しては、インターネット等技術等の発展で、
どこでも仕事ができるようになったという理由もあるだろうが)

生きにくい世の中にあって、
籠っている20代には会えてないだけかもしれないが、
少なくとも私が見た会った20代は、
不明瞭な時代を逞しく生き抜こうとしているように見えた。
ま、どの時代もそうだよね、と言われればそうだけどね

(アダルトチルドレンおばさんのぼやき)

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