理科室コーヒー実験ブレンド - ゴリラ=ワレラ/ここから綺譚へ
2020年9月1日リリース、理科室コーヒー実験ブレンドのゴリラ=ワレラ/ここから綺譚へです。
この時期はコロナ禍真っ只中。
理科ブレもきっと色んな楽しい計画をしていたはず。
本来するはずだったレコ発企画もこのコロナやそれに伴うあれこれに振り回され、満を持してリリースしたのがこの両面シングルCDです。
1.ゴリラ=ワレラ
この曲は2019年の理科ブレフェスタでボーカルのダイオキシンボーイがエイリアンゾンビゴリラになって…
と言うと話が長くなりますが、自主企画のフェスの中のテーマありきで発表された曲でした。
それ故にこんな個性的な曲を今後のライブで出来るのか!?
と言うのも、僕の記事を読む人は多分ご存知の方も多いと思いますが理科ブレは曲間のMCは全てお芝居をします。
ミュージカルをイメージしてもらっても差し支えありません。
なのでゴリラの曲が出る時はゴリラに繋ぐお芝居がないと成立しないのです。
しかしそこはさすが理科ブレ。
正確な活動歴は知りませんがいくつものお芝居をしてきただけの事はあります。
普段のライブでもしっかりゴリラ=ワレラをセトリに組み込んできました。
前置きが長くなりましたがそんなゴリラ=ワレラ。
今までの理科ブレとは一味違った歪みの効いたヘヴィなロック。
過去に早口シャトルランやスキャットを披露してきたダイオキシンボーイお得意の早口言葉。
ゴリラの力強さと世の中から感じる不条理さを混ぜ合わせて、聴いてて思わず力の入るような曲になりました。
ライブではなかなか聴き取りにくい早口言葉も歌詞をちゃんとみると作り込まれていて面白いです。
作詞作曲はベースのマウンテン・ポン太郎君ですが、彼の頭の良さが感じられます。
そしてもう1つ書かなければならないのがMVの演出。
特撮好きのダイオキシンボーイがこだわりにこだわった逆光、他にもたくさん仕掛けがあると思うので実際に見てほしいです。
(余談ですが、MV制作秘話がYouTubeであったんですが今見たら非公開になってました。)
そして特別功労賞は池田MTK。
滝に打たれたりその他たくさんのシーンで彼が活躍しています。
(ゴリラの被り物で誰が誰だか基本分かりにくいですが…)
2.ここから綺譚へ
この曲は1曲目と打って代わり爽やかなギターロック。
サビで「言え!YEAH!」と思わず声を出したくなるかけ声と、ラスサビのコーラスが爽快な曲です。
「綺譚」と聴くと聞きなれない言葉ですが、不思議な珍しいお話の事。
この言葉は特に小説や詩で使われるそうです。
1度諦めかけていた旅立ちを、改めて心に決めて旅立つ…。
そんな物語の序章を感じる1曲。
リズムや音の数が最初は少なく、諦めていた過去を思い、
2番からリズムや楽器が増えて、まだ見ぬ明日に希望を抱き、
ラスサビではようやく自らの足で旅立つ…
メロディも歌詞もしっかりリンクしていて書き手の心情が伝わる曲だと感じました。
作詞作曲はギターの池田MTKです。
3.最後に
僕が今までnoteに書いてきた記事の中で最も曲数が少ない2曲でした。
が、それでも文章量が遜色ないのはこの記事でもまだまだこの曲の魅力が書ききれてない程に、理科ブレの曲やライブにかける思いや構成が考えに考え尽くした上でしっかり詰め込まれてるからこそだと思います。
今理科ブレがコロナ禍で思うように活動出来ないのは誰よりも本人が悔しいと思います。
しかしそれを待つファンも同じ熱量で、彼らが胸を張って帰ってくることを待っていると思います。
むしろ今耐えてる思いを力に変えて最高ステージを見せてくれるのではないかとさえ。
それが皆が待ち望んでるダイオキシンボーイ、それが理科室コーヒー実験ブレンドだから
(あまり勝手にハードル上げるのも悪いですが…!)。