最強のロックバンド -SIAM SHADE-
「最強のロックバンド」
いまだに「最強のロックバンドは?」と聞かれると多分「SIAM SHADE」と答えるかな。もちろんその時の気分でどハマりしてるバンドは違ったりするけど、結局バンド最強は?の問いは個人的には「SIAM SHADE」となる。
代表作である「1/3の純情な感情」をはじめとするポップでキャッチーなものからライブでは定番の「Don’t Tell Lies」や「GET A LIFE」のようにゴリゴリなハードロックまで、それを高い演奏能力で届けてくれる。
まぁ僕自身楽器は弾けないから演奏能力がどう高いのかって聞かれるのと答えられないんだけど…(^_^;)
でもSIAM SHADEの場合は聴き手にも分かりやすい速弾きだったり、変拍子だったりそういう曲のフックになるような箇所がいっぱいあって、そして何より歪ませた激しいギターをはじめとするバンドサウンドの厚み、その迫力が何よりの魅力。
ボーカル栄喜さんの声も魅力よね。まさにロックをやる声。ハイトーンで叫べる、でも海外のメタルボーカルみたく金切り声でもなく、まさに己をすり減らすかのごとく、全身全霊で立ち向かうようなボーカルスタイルがかっこいい!
それにメンバーの演奏シーン、これもやっぱりかっこいいんだ。僕にとってのロックバンドのイメージの礎はやっぱりSIAM SHADEなんだよね。
特に弦楽器の3人。自分の持ち場でどっしり構えて豪快なヘドバン!
最近のバンドって結構雰囲気お利口さんなバンドが割りと多い気がしてて、ロック特有のワルだったりエロかったり、その醸し出す雰囲気や熱量が少し物足りないような気がしてます。
あとは激しい曲やってても(特に勝手にV系イメージだけど)カメラ目線だったりとか、あとは演奏激しいけど何かジタバタ暴れてるだけに見えたり…
違うのよ、そうじゃないの。どっしり構えてヘドバン!これがロックバンドなの!あくまで個人的にだけど!
話は変わって、
入門編とするならやっぱりシングルベストが一番いいですが、オリジナルアルバムなら間違いなく「SIAM SHADEⅥ」
こちらはバンド初の2枚組アルバム、トータル16曲。
2枚組となるぐらいなのでもちろん毛色が違う2枚となっているんですが、ざっくり言えば一枚目はハード、二枚目がポップという感じ。なのでバンドが持つ二面性を存分に楽しむことが出来ます。以前どこかのインタビューでギターのDAITAさんが「ポップなものからだんだんとハードになっていくのがかっこいい」的な旨の話をされてたような気がして、このアルバムは“まさに!”なアルバムなのです。
バンドは残念ながら2002年3月10日の武道館公演をもって解散しましたが、その後MGRだった中村新一さんが亡くなられた際の追悼公演、東日本大震災の復興支援公演、MGR中村さんの7回忌ツアー、そしてバンド20周年記念のイベントなどで期間限定ではあるものの何度かの復活をしていて、2016年10月20日の日本武道館公演をもってSIAM SHADE完結、と区切りをつけた感じになります。因みに僕は中村新一さんの追悼公演の日本武道館と7回忌ツアーのZeppNagoya公演、あと20周年のZeppTokyo、The Ultimate Fight SeriesのZeppFukuoka、そしてラストの日本武道館公演に参戦しました。これはもう人生のなかでの一つの誇りかもしれん。何せ聴き始めが2001年くらいで当時中学生、そして好きになって間もなく解散してしまったバンドで、そんな幸福な瞬間に何度か立ち会うことが出来るなんて思ってもみなかったですからね。
個人的にはいろいろライブに行ったりしてきたけどSIAM SHADEだけは終わった後の感覚が特別だったんだよな。
基本的には楽しいことが終わった後って「嗚呼…終わってしまった。また明日仕事かぁ…」って大体こんな感じだと思うんだけど、SIAM SHADEのライブの後だけは
「うぉぉぉぉおおおおお!!!!良かったぁぁぁぁぁあああああ!!!!明日からまた頑張れるぅぅぅぅううううう!!!!」
だったんですよね。それくらいパワーをもらっていました。
ラストライブのときに栄喜さんが「勝手な俺たちだから、もしかしたらまだどこかでやるかもしれないし」と仰っていました。
まぁ余程のことがない限りはないだろうけど、生きてたらまたどこかでそんな奇跡が起こるんじゃないかと期待しながら、今日も、これからもSIAM SHADEを聴いていこうと思います。
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