月光 The Birthday
夜空に輝く月の光は、時に人の心を大きく惑わす不思議な力を秘めています。この曲は本来視覚的情報である光の持つパワーを音に乗せ、聴覚で思い起こさせる、そんな曲。
ダメだよチバさん、The Birthday…こんなとんでもない曲作っちゃ…
The Birthday / 「月光」
アルバムリリース前に先行して公開されたMV。
もう度肝を抜かれたというか…「ここにきてポエトリーリーディングなんだ!」という驚き。
このアルバムにはもう一曲同様にポエトリーリーディングの「ギムレット」って曲がありますが、どちらとも"今のチバユウスケ"じゃないと出せない空気感。この年齢、それにより行きついたこの声じゃなきゃ出せない渋みと尖り。素晴らしい。
バンドって歳を重ねて丸くなったと感じてしまう瞬間はあるけど、多分この人たちにそんな意識はまるでないだろうけど、聴き手からするとThe Birthdayについては尖り倒し散らかしてるくらい、楽曲制作に対して尖りが凄い。愛や平和を歌ったって、バンドが作り出す音像だったり、歌詞の切り取り方がやっぱり違う。
この"尖り"があるから聴き手に"刺さる"んですよね。
ここで少し自分の話になりますが…
7月に異動があり、部署が変わり仕事内容がガラッと変わりました。実は自分が行きたくないと思っていた部署で以前にも一度断ったことがあるところです。
今回異動を引き受けたのは、会社の常務に「以前は会社の規定がちゃんと定まっていなかったからだけど、もう会社の規定も変わったし、断るとか無いから」という旨のことを予め言われていたからなんですよね。あと親にも背中押してもらって。
いざ異動してみると思っていた通りの仕事内容。自分が不安に思っていた部分が思っていた以上に重くのしかかり、異動してきてしまったことを後悔し、これからの生き方を真剣に考え直さないといけないと感じ始めたとき、
この曲に出会ったんです。
もうどこまでもロックスター、The Birthday、チバユウスケ。
男で音楽好きなら一度くらい憧れると思うんです、こういう世界に。でもそういう憧れを声に出すことを恥ずかしいと思ってしまったり、そんなこと無理だって思いながら何となく友達と生活して。
もちろんそれは楽しい生活でしたが、どこかそういう憧れを心の奥底にしまったまま大人になって仕事をし始めて。
前述のように仕事に悩みを抱えた状態でこの曲に初めて触れた時の衝撃。あの頃の憧れ、思いをまた掘り起こされるような楽曲。それはまるで人を惑わす不思議な力を持った月光そのもの。「チバさん、俺もあんたみたいになれるかな?」って。
仕事の辛さとか境遇に対してとか、そういうのは抜きにして、その格好良さに自分も「チバさんみたくなりたい」と到底叶えようのない想いが芽生えてしまうような、自分ももしかしたらそうなれるかもしれないと想わされてしまうくらいの。
「お前の想像力が現実をひっくり返すんだ」
そこまで想わせてしまう月の光の幻惑と、メロディーではなくストレートに言葉をぶつけてくるチバさんの声と紡ぐ言葉の強さ。
ダメだよチバさん、The Birthday…こんなとんでもない曲作っちゃ…最高だよ…
#TheBirthday #チバユウスケ #フジイケンジ #ヒライハルキ #クハラカズユキ #サンバースト #月光 #お前の想像力が現実をひっくり返すんだ #月を抱いて #月夜抱いて
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