The Unbroken/LOVEBITES
何となく名前は知ってたけど敬遠してたというか、失礼な話容姿的にも少しナメてたのかもしれないし、そもそもどんな音楽性かも分からない。調べてなかったからどんなジャンルをやってるのかをまず知らなかったから。
でも何故あの日あんな時間に僕はYouTube動画をクリックしたのか。日頃辛いことが多いけど、こういう出会いに関しては神様に感謝しないといけないかもしれない。
LOVEBITES
メンバー個々についてなどは調べてもらうとして、
この若い女性たちからは想像もつかないほどの圧倒的な音の大激流、超絶技巧の超絶王道メタル。これ普通に男性バンドがやっててもかっこいいなってなるけど演奏しているのがこの若い女性たちだってんだから度肝を抜かれました。
ゴリゴリのリフで押すギター、唸りまくるベース、銃声のような炸裂音鳴り響くドラム、そして芯の通った力強いボーカル。
特にボーカルのasamiはこのバンドの加入前までメタルを聴いたことがなかったっていうのが、驚きだし、逆にそれが良かったのかもと感じます。
今まで女性グループを避けてきた理由ってどうしても世間一般的な”女性”というイメージが付きまとっていたからかもしれません。女性らしいかわいらしさ、どうしてもこういうイメージとロックとの取り合わせがしっくり来ないというか。むしろ男性ひしめくロックのフィールドにおいてそこは女性バンドであるが故の差別化できるポイントなのかもしれませんが、どうしても楽曲とのミスマッチ(あくまでも個人的感覚)が産まれてしまうケースがあって。
ただこのバンドは、長い年月によって作り上げられてきたメタルの様式美と、現代社会において女性が持つ力強さとその美しさが見事にマッチしていて、そこがドはまりした要因の一つです。
ということで木曜日の夜中に知り、金曜日粛々と働き、昨日土曜の休みに早速CDを購入しに行きました。
このアートワークも素晴らしい。まさしくメタル。
YouTubeでも聴ける『Thunder Vengeance』や『Holy War』、『Set The World On Fire』など徹頭徹尾王道メタルが貫かれた中で、個人的に刺さりまくったのが11曲目の
『The Unbroken』
最後に控える『Swan Song』も王道メタルバラードで美しく締めるアルバム構成において、その直前にシャッフルビートのこの変化球。
そんなことまで出来んのかよ!
この曲がこの位置に存在することの意味の大きさたるや。まだこのアルバムしか持ってないからあれだけど、ラスト直前にこの曲を鳴らす意義はめちゃくちゃでかい。特濃、超大盛メタル丼の連発の中でmidori作曲の『Dancing With The Devil』もそうだけど、サラッと味変させて最後までちゃんと完食させるアルバムの作り。70分超えを感じさせないというのも類まれな技量の一つ。
『The Unbroken』はもう純HRなイントロのギターリフ、とんでもない歌いだしをサラッとやってしまうボーカルのしなやかさ、サビのメロディーは”そばにいるよ”と歌ってくれる明るさだけどその明るさは人の痛みや辛さを知るが故のもの、そんな明るさと切なさを絶妙にはらみつつ、聴く人を前に向かわせてくれる曲。
素晴らしい…
どうしても女性がこの強靭なフィジカル感じる楽曲を演奏しているというところをフィーチャーしすぎてしまう感じがあって、そんなところを見すぎてしまうのは失礼なんじゃないかと感じてしまうほど、そんな色眼鏡取っ払って曲だけシンプルに評価しろよと言われんばかりの本気を感じる凄まじいエネルギーをはらんだ曲たち。いやぁほんとにすげえバンドだった。
残念なことにハマった一時間後にはリーダーでベースのmihoが先月抜けてしまったという事実を知り…しかもこの『The Unbroken』の作曲もmihoだし、ショックは大きいけど、今まで作り上げてきた五芒星の輝きが落ちることはないし、ここを乗り越えた先に今までとはまた違った形でその星が更なる輝きを放つことを願って。
余談
かっこいいなぁって聴いていてmiyakoの顔を見た瞬間にピーンっと来て調べたらやっぱり昔SIAM SHADEのNATCHINが組んでたバンド21gのギターを弾いてたmi-yaだと気づいたときには驚きました。
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