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母子留学*いざゆかんシンガポール/⑧MOEが入国承認した者のSHN中の日々

2020年4月末に日本へ一時帰国し、9月末にシンガポールへ再入国。
母子留学でシンガポールへ再入国された方の情報を当時見つけられず、全くの手探り状態だったので、体験内容を残すことにしました。

※2020年9月末~10月中旬時点での体験内容であり、誤った情報や解釈の可能性、また、現時点での状況に合わない情報が含まれていることは、ご容赦下さい。

前々回は、SHN初日のホテルチェックイン時に受け取った封筒内の資料など、把握しておくことについて記載。(「母子留学*いざゆかんシンガポール/⑥SHN初日に把握しておくこと」)
前回は、SHN中、あって良かったものについて記載。(「母子留学*いざゆかんシンガポール/⑦SHN中、あって良かったもの」)
今回は、SHN中の日々について記載。

入国日となるSHN初日を「Day1」とし、SHN終了日となる15日目を「Day15」として書く。

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*SHN中の日々*
■Day 1~Day 7
■Day 8
■Day 9~Day 15
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日本への一時帰国中、シンガポールへの再入国承認がMOEからようやく出たことで、壁の向こう側の光がようやく見えたような気持ちになったが、ほっとしたのは一瞬で、すぐに次の不安がやってきた。果たして本当に入国が無事に出来るのか、入国出来たとして、SHNを無事に終えられるのか、不安の渦に飲み込まれた。
そこで、すでにSHNをおえられた方たちの体験談を参考にし、SHN中にあると良いもの、出国当日に空港のチェックインカウンターで提示する書類、チャンギ空港での入国審査の状況や雰囲気、空港での荷物受取りからホテルへの移動の流れ、バスからホテルの部屋までの荷物の移動方法、SHN中に体調報告を行うツールとなるHomer appのことなどを調べた。
家族が寝静まった夜中にひっそりと体験談を探しては読んで、読んでも読んでも不安で、SHNをおえられた方たちは、自分にとっては英雄のような存在で眩しかった。

体験談のおかげで、なんとか頭の中でシミュレーションが出来る程度には流れを把握し、SHNに臨んだわけだが、実際にSHNが始まってからわかったことは、SHNの体験談はMOMから入国承認が出ている方のものがほとんであり、MOEから入国承認が出ている者は、それらとは様子が変わってくるようだ、ということだった。
そのことがはっきりわかったのが入国日を1日目として8日目。不安と苦しさが日ごとに増していく8日間だった。

前置きが長くなったが、そういうわけで今回は、MOEから入国承認が出ている者のSHN体験談として、SHN中の日々を記載する。

■【Day 1~Day 7】

事前に読んだ体験談によると、SHN初日はどこからも連絡が入らなくても大丈夫なようで、シンガポール政府機関からの最初の連絡は人によって2日目や3日目だったため、連絡の来ない状況を3日目あたりまでは安心していたが、そこを過ぎたところから不安になり、それは日に日に増していった。
実際、私が連絡を受けたのは8日目夕方、政府機関からのメールが最初で、他の体験者がすでに連日、Homer appなどで体調報告している時期にも関わらず、私は自主的に日に3回(8時、13時、18時)体温を測って、メモ用紙に記載しているだけだった。

SHN初日は、ホテルのチェックインが深夜だったので、室内に入ってからは、ホテルスタッフから渡された封筒内の中身をざっと確認し、朝食が8:00am- 10:00amの時間帯に運ばれることをチェック。あとは、ホテルのWi-Fiに接続してメールをチェックし、シンガポール再入国後の時間帯にICAから送信された新たなメールを開くところまで行い、就寝。これについては、「母子留学*いざゆかんシンガポール/⑤日本出国からシンガポール再入国まで」で記載した通りだ。

さて、SHN初日に迎えた朝以降のことを書こうと思う。

■Day1(SHN初日)
・8:50am頃、初めての朝食がドアの外の椅子の上に置かれ、スタッフの合図後にマスク着用でドアを開けて受け取った。このお届け時には、スタッフがドアをノックするand/orベルを鳴らすので、この合図後に受け取れば良いのだが、時々、どちらの合図もされていないのか、届けられたことに気づけないことがあり、お届け時間帯の後半に差しかかった時には、仕方がないのでドアの覗き穴からスタッフの気配を確認し、タイミングを見計らってドアを開け食事を受け取った。

・ホテルスタッフから渡された封筒内の資料すべてに目を通した。これについては、「母子留学*いざゆかんシンガポール/⑥SHN初日に把握しておくこと」で記載した。

・いつ政府機関から電話がかかってくるかわからないので、SHN中の入浴は、深夜か早朝にした。

■Day2
・ホテルフロントから内線電話で、何か必要な物はありませんか、と連絡あり。

・SHN開始後、初めて携帯が鳴ったので、政府機関からだと思って急いで電話に出た。でも、どうも様子がおかしい。その電話は、契約しているエアコン業者からのもので、SHN終了後の日程でエアコンのメンテナンスのための訪問日時を決めた。

・急遽、PDFファイルを印刷し、署名した物を外部にメールで返送しなければならなくなり、ホテルスタッフに相談。ホテルでファイルを印刷していただき、それを部屋の前まで届けてもらった。無事に、外部にメールで返送が出来た。これについては、「母子留学*いざゆかんシンガポール/⑥SHN初日に把握しておくこと」で記載した。

■Day3
・どこからも連絡なし。

■Day4
・ホテルフロントから内線電話で、何か必要な物はありませんか、と連絡あり。バスタオル、フェイスタオル、ハンドタオル、バスマットを依頼。具体的に何を何枚必要かを聞かれた。

・ホテルフロント以外から何の連絡もないことに少し不安を感じ始め、ホテルスタッフから渡された資料を見落としているのではないかと思い、資料を読み直した。

・シンガポール入国後すぐに送信されたICAからのメールを読み直した。メール本文の「Please click on this link==acknowledge your receipt of this Notice」をクリックしていないことに気づき、 クリックすると、「Acknowledgement of Receipt of Electronic Stay-Home Notice」の画面に切り替わり、これは、Stay-Home Noticeを受け取ったかの確認で、「Acknowledgement」をクリックして完了させた。
これによって、どこからも連絡のない状況が変わるに違いないと期待した。

・シンガポール在住の友人にお願いして自分の携帯へSMSを送ってもらい、SMSを受信できることを確認した。このことにより、自分の携帯で着信を受けられるだけでなく、SMSも受信できることがはっきりした。

■Day5
・どこからも連絡なし。

■Day6
・どこからも連絡なし。

・ひたすら、ホテルチェックイン時に受け取った封筒内の資料を読み返した。読み忘れがあるのではないかと不安だった。資料には、何かあった場合、Student's Pass保持者の子どもの場合は学校へ連絡、と記載があったが、すでに学校はholiday中だ。

・夕方、耐えられなくなり、資料に記載されていたLong-Term Visit Pass holders用のヘルプラインに電話。自分のLTVPはこれに該当するはずだ。かけると、自動音声が流れ、いったんは諦めて切った。でも、突破口はここしかないと思い、再度電話をかけて自動音声を聞き、なんとかスタッフにたどり着いた。
穏やかな男性の声に助けられ、事情を話すと、子どもと私はMOEから入国承認が出ているので、管轄はMOMでもICAでもなくMOEとのこと。連絡がどこからも入らないこと、Homer appでの体調報告をしていないことを伝えたが、MOM管轄ではないので、Homer appのダウウンロードは不要と言われたように思う。管轄がMOMではない方で、Homer appでの体調報告が不要だったという体験談を1件だけ読んだ覚えがあり、そういうことかと納得したのだった。
今後何かあればと教えてもらった「moe-shn-form」を検索してみると、「MOE-Feedback on SHN Homer App」のサイトが出てきたが、Homer appの使用に関する困りごとを解決するためのサイトのようで、フィードバック出来る項目の確認だけした。

■Day7
・どこからも連絡なし。

■【Day8】

この日は、SHN後、初めて政府機関から連絡が来た記念すべき日だ。

・16:00pm頃、政府機関からswab testの日時、場所についてメールが届いた。以下が記載されていた。
- 検査は、Day 11、10:45am、滞在ホテル。オープンスペースと思われる場所のようだ。ID持参で15分前には来ること、検査結果は24~48時間後にメールかSMSで知らされ、もしくはTelegramをチェック。

・17:30pm頃、MOEからの初めての連絡がSMSで入った。以下が記載されていた。
- SHN期間が9月29日~10月13日であること。
- 出来るだけ早くHomer appをダウンロードしてログインすること。
- Homer appのダウンロード方法についてのURL、参照ビデオのURLなど。
- Day 6のところで書いた「MOE-Feedback on SHN Homer App」のURL。

・体調報告をしていない状況が長く続き、ビザ剥奪、24時間以内のシンガポール国外退去、罰金、投獄などといった文字が頭をよぎり、生きた心地のしない日々だったので、SMSを受信した時は、ほっとした瞬間だった。

Homer appで1日3回の体調報告を開始

■【Day 9~Day 15】

■Day 9
・Homer appで1日3回の体調報告。

■Day 10
・Homer appで1日3回の体調報告。

・10:30am頃、ホテルフロントへメールで、翌日のswab testの件について問い合わせ。
- 子どもは9歳で、子どもを部屋に1人残して検査に行くのは心配なので、検査会場に一緒に連れて行って良いかどうか。
- MOEからは、検査の15分前にはIDを持って検査会場にいるようにと通知があったが、検査当日は、ホテルスタッフから連絡があってから部屋を出るのかどうか。

・メール送信後、ホテルフロントから内線電話にswab testの件で連絡あり。
- 時間になったら、IDとパスポートを持参の上、マスク着用でホテル内の検査会場へ自主的に来るように。
- 子連れで検査場所に行って良いかどうかについては、私が検査している間、ホテル側で子どもの面倒を見ることが出来ない為、1人で来るようにとのことで、子連れ可能なホテル外の検査場所への変更を希望するか聞かれたが、希望しないと返答した。

・ところが、18:50pm頃、MOEから非通知で携帯に電話あり。以下の内容だった。
- 子どもの年齢から、子どもを一人で部屋に残して外出することは出来ない為、検査会場を変更する。新たな検査会場はFarrer Park Hospitalで、子連れで行くように。タクシーを手配しておくので、ピックアップの時間になったら、ホテルのエントランスまで子どもと一緒に下り、タクシーに乗車。検査はドライブスルー形式なので、タクシーからは下りない。タクシー代の自己負担はない。
- このやり取りの最後に、MOEから私のFIN番号を読み上げられた。しばらくずっと、明日ピックアップに来るタクシーのナンバーを伝えられているのだと思っていたが、言われた番号を書きとっていく過程で、自分のFIN番号を読み上げられていることに気づいた。

・19:40pm頃、ホテルマネージャーから携帯に電話あり。翌日のswab testについて、時間、場所、持ち物の連絡だった。IDとパスポートを持参し、マスク着用とのこと。

・検査日はDay11、13:50pmにタクシーがホテルへピックアップ、14:20pmにswab test、へと変更になった。

■Day 11
・Homer appで1日3回の体調報告。

・13:20pm頃、タクシードライバーから携帯に電話あり。検査場所と検査時間、ホテルへのピックアップ時間の確認があった。ホテルに到着したら、再度連絡するので、ホテルエントランスに下りてくるようにとのことだった。

・13:40頃、タクシードライバーから携帯に電話あり。

・エレベーターでホテルロビーに下りると、ホテルスタッフから外出の理由を聞かれた。ホテルエントランスへ移動すると、ホテルスタッフから1通の封筒を渡され、検査を行うスタッフに渡すように言われた。封筒には部屋番号と私の氏名が記載されており、封筒は糊付けで封がされていたので、内容を確認することは出来なかった。

・タクシードライバーのガウン、手袋、マスク着用が完了してから、私たちは乗車を許された。窓は全開で走行することが告げられた。ふだん考えたことのない「自由」。顔にあたる風や、ほんの少しの時間ではあったが、外界に身を置いていることの心地よさを実感した。

・病院のエントランスへ移動すべくタクシーは病院駐車場で順番待ち。順番となり、エントランスでスタッフへIDを提示し、封筒を渡した。スタッフはその場で封筒の内容を確認していた。鼻の手術をしたことがあるかどうかを確認され、車のドアを開放し、両方の鼻から綿棒を使って検査。検査後、ティッシュをくれた。消毒のジェルやアルコールシートなどのお土産をいただき、タクシーはそのままホテルへ。タクシー料金の請求はなかった。

・ホテルフロントへ案内され、部屋番号を確認、カードキーを返却。新しいカードキーを受け取り、エレベーターで部屋へ戻った。

■Day 12
・Homer appで1日3回の体調報告。

■Day 13
・Homer appで1日3回の体調報告。

・午後、ホテルフロントからメールあり。政府に支払ったSHN宿泊費用の支払い済み請求書のコピーを提出するように、との内容で、「Payment invoice」のサンプルが付いていた。私の手元にあった支払い済み請求書は、部分的に日本語表記になっており、「請求金額」「支払った金額」の英語訳をメール本文に記載して、子どもと私の分を添付した。ホテル側には難なく受け入れてもらえた。(詳細は、「母子留学*いざゆかんシンガポール/④シンガポール再入国までの長い道のり(3の3)」>◇支払いの手順:参照。)

・夜、ホテルフロントから内線電話に連絡あり。swab testの結果を聞かれたが、結果は来ていなかった。

■Day 14
・Homer appで1日3回の体調報告。

・午前中に、ホテルフロントから内線電話に連絡あり。swab testの結果を聞かれたが、結果は来ていなかった。結果が来たらフロントへ連絡するようにと言われた。

・14時頃、SMSとメールでswab testの結果が来た。ホテルフロントへ、受け取った結果通知のメールを送信。

・チェックアウト時間や方法について、封筒が部屋に届いた。チェックアウト時間は12:30pm。

・ホテルフロントから内線電話で連絡あり。チェックアウト当日、荷物移動の手伝いが必要かどうかを聞かれた。チェックアウト時間の1時間ほど前に部屋の前へ荷物を置いておけば、ホテルスタッフがピックアップし、ホテルエントランスに移動してくれるとのこと。ピックアップする荷物の種類や色、個数を聞かれた。

■Day 15
・Homer appで朝の体調報告。

・11:40am、最後の食事が届く。

・〇〇 days leftからA day leftへと変化していったHomerの画面が、さらにカウントダウンを続けていた。
〇〇 hours left → An hour left → 〇〇 minutes left → A minute left → A few seconds left →

→ Your quarantine order has ended.
You may now uninstall Homer, and your location will no longer be retrieved.

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SHNが終わったのだ。嬉しいような、Homerから見放されたような。

・12:30pm、指定のチェックアウト時間になったので、エレベーターでロビーへ移動。エレベーターには別の階からのお客さんが乗っていた。

・チェックアウトの際、チェックインの際のデポジットが返金されているかを確認。チェックアウトが済むと、カラーシールを渡され、服に貼るように言われた。

・エントランスへ移動し、Grabで車を手配。運び出された荷物は、エントランスの外にあった。車が来ると、ホテルスタッフが車へ荷物を運び入れてくれた。車は自宅めがけて走り出し、懐かしい景色が目に飛び込んできた。

今回はここまで。


今回は、SHN Day 1~Day 15のことを書きました。自分の経験からだいぶ時間が経ってしまい、SHN中についての変更点がすでにあったならば、参考になることはもう少ないかもしれません。ただ、自分の場合は政府機関からの初めての連絡がDay 8であり、電話がかかってきたのはswab testの連絡の時の1回のみで非通知、また、SMSも2回だけでした。他の方とはどうも様子が違った自分のSHN中の日々の記録が、同じように生きた心地がしていないSHN中の方の役に立てばと、記録を残すことにしました。少しでも参考になればと思います。


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