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サッカー人生を振り返って
「世界に通用するサッカー選手になること」
僕が幼稚園の卒園式で、先生や保護者、友達の前で発表した人生で最初の夢。
恐らく、2002年の日韓ワールドカップをきっかけにこの夢を持つようになったと思う。
4歳からサッカーを始め約20年間、幼稚園の頃から夢は変わらずただ直向きに打ち込んできた。
なぜこの夢を20年間もブレずに追い求めてこれたのかはわからない。
たぶん答えはたくさんあると思う。
あの観客の前でプレーがしたい
お金持ちになりたい
目立ちたい
誰かの理想になりたい
応援してくれる人に恩返しがしたい
親に夢を叶えた姿を見てもらいたい
今、パッと頭に浮かんだことだけでもこれくらいあるのでまだ考えれば出てくると思う。
サッカーを続けてきた中でこれほど感情や考えが変わり、それでもその目的をサッカーで叶えたいと、プロ選手になる夢はなぜか全くブレなかった。
しかし、結果としてプロになることはできなかった。
僕はこれまでのサッカー人生で、プロになれるチャンスは6年あったと思っている。
高校2年から大学4年の6年間
実際に高校でプロ契約をしている人はいるし、大学でも2年目でプロ契約や内定を貰ってる選手は沢山いる。
でも、自分はなれなかった。
正直悔しい気持ちはあるし、後悔してないと言えば嘘になるが、納得感はある。
とにかく自分に正直に、負けたくなかった。
そして納得感を常に持っておきたかった。
だから大学4年になり周りから「就活してないん⁉︎」って言われることもあったが、就活をすると何かブレてしまうんじゃないかと思いしなかった。
結局、大学最後の年に話が来たのは九州の地域リーグのチームと広島の県リーグのチーム。
どちらも自分が幼稚園から目指してきたサッカー選手像ではなかったので断った。
プロチームから声がかからなかったのは残念だったがやりきった感はあった。
ただ一つやり残したことがあった。
それが、「世界でサッカーをすること」
これまで幼稚園の頃からずっとサッカーをしてきて、海外のサッカーを経験しないのは絶対に後悔すると思った。
なのでラスト1年という期間を設定して、ヨーロッパ5大リーグの1つであるドイツでサッカーを経験しようと、留学を決めた。
このドイツでの留学はただ海外サッカーを経験するという目的のためだけに行った。
そのためドイツでのサッカーはとにかく楽しかった。
監督の顔色など全く気にせず、失敗を恐れず、ただ楽しくサッカーすることを意識していた。
でもこれって不思議なもんで、そういう時期が個人もチームも1番結果がついてくる。
僕のドイツでのサッカー生活は、フィールドプレーヤーで唯一全試合フル出場、左サイドバックで2ゴール1アシスト、リーグベストイレブン4回(14試合中)、新聞に4回掲載され、内2回は個人特集として掲載された。
チームとしてもカップ戦に優勝し、リーグも1試合残して(コロナの影響で延期となったため)リーグ2位と、かなり良い位置にいる。
僕がドイツに来る前に想像していたサッカー生活を遥かに超える結果になった。
思い返せばサッカーから学んだことは多い。
というか、サッカーは学びの連続でしかなかった。
幼稚園で楽しさを学び
小学生で努力を学び
中学生で技術を学び
高校生で忍耐を学び
大学生で苦労を学び
ドイツで素晴らしさを改めて学んだ
そして今僕の周りにいる友達も全てサッカーをしてこなかったら出会っていない。
本当にサッカーを続けてきて良かったと思う。
そしてここからは就活生となる。
これまでのサッカーを中心とした生活ではなくなるということだ。
しかし僕はポジティブに捉えている。
これまでサッカーを通して学んだこと、身についたことを違う世界でどのように活かすことができるのか、そこに対する楽しみがある。
最後に、
20年間、本当にサッカーを続けてきて良かった。
途中で逃げ出さなくて良かった。
"プロ"という形ではなかったが、世界に通用するサッカー選手になることを叶える事ができたんじゃないだろうか。
これからも常に楽しさを忘れず納得感を持って。
お疲れ、自分。
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