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【シニア投資】日本人が投資をしない理由

あなたは投資が好きですか、それとも嫌いですか。

こんにちは、Bosch(ボッシュ)です。
私は、東証プライム市場上場のIT企業を昨年退職し、現在は再雇用で就業継続中の一般男性です。

内閣官房の「資産所得倍増に関する基礎資料集(令和4年10月)」によると、日本の家計金融資産の合計は2007兆円となっており、うち現金・預金が54.9%を占めています。

また、上場株式・投資信託・債券の割合はDCやiDeCoの保有分を含めても12.2%という割合になっています。

これが、米国になると、現金・預貯金12.8%、上場株式・投資信託・債券61.5%、英国では、現金・預貯金27.2%、上場株式・投資信託・債券23.1%となっています。

この結果からもわかるように、日本人は貯金が好きで投資が嫌いであると言えるでしょう。

この記事では、私たち日本人が投資を嫌いな理由について、掘り下げ、考察し、共有します。


日本人が投資をしない理由

投資はギャンブル?

では、日本人は投資をしない理由としてどのようなことを答えているのしょう。

記事などでよく取り上げられている回答は

「投資は難しい、面倒」
「投資は怖い」
「投資して損をしたくない」
「お金に関することは苦手」

などがあります。

どれも私たちの周りの人たちからも聞いたことがあるセリフですよね。

なぜ、このような回答があるのかを考えてみます。

投資は難しい、面倒

あたち……わからない

投資をすることが難しいとか面倒であると感じるのは、私たち日本人はこれまで投資や金融についての教育をほとんど受けてこなかったからではないかと思います。

教育を受けていないから、当然、投資についての知識がありません。
人は知らないこと、良くわからないことについては、不安や恐れを感じるものです。

また、誰でも知らないことを一から始めるのは、大変そうに感じますよね。
そうした大変な手間をかけて、どれだけのメリットが得られるのかわからないので、投資をしようとしないのです。

なので、投資を始めるためには、投資についての知識を付けて、それからその知識を実践する必要があります。

投資は怖い

手を出さないのが一番

日本人であれば、1990年初のバブル崩壊やリーマンショックなどについて聞いたことがあると思います。

こうした大きな暴落の経験が日本人に「投資は怖い」という印象を植え付けたのではないでしょうか。

また、その後の日本の株価の長期の低迷は投資に対するネガティブな印象を決定づけたと考えます。

いくら日本の株に投資をしてもなかなか値上がりしないのですから、日本人が株に投資しないのもわかります。

あわせて、投資の失敗や投資詐欺などについてのマスコミの報道がさらに日本人の投資に対するネガティブな印象を助長します。

これらが、日本人に「投資は怖い」「投資をしたら、いつか大暴落が来る」という意識を植え付けたのではないかと思います。

損をしたくない

損はやだ

日本人は特に自分は損をしたくないという意識が強いように感じます。

もともと人間には「損失回避バイアス」という心理傾向があり、利益を得ることよりも、損失を回避したいと考える特徴があります。

そのため、損をすることを怖れすぎるために、投資をしてもすぐにやめてしまったり、投資そのものに踏み出すことに躊躇する傾向があります。

また、この損をしたくないという気持ちのせいで、「元本保証」や「絶対儲かる」などという投資詐欺の甘い常套句にあっさりとひっかかります。

この傾向が投資を遠ざけたり、投資を中断する行動につながっているのです。

お金は苦手

清く貧しく美しく

繰り返しになりますが、日本では小中高校の間に金融や投資についての教育を受けることは、ほとんどありませんでした。

お金に関する教育は家庭に頼っていたのが実情です。

しかし、家庭で子供に教育をすべき私たちの親世代も金融や投資についての知識がないのですから、教育ができるはずがありません。

なので、日本人のお金に関するリテラシーは欧米に比べて低いです。

さらに、これまでの日本の世間ではお金や資産に対してタブー意識や嫌悪感がありました。

「お金儲けは卑しいこと」「金の亡者」「人前でお金の話をするのは下品、恥ずかしい」こうした古い日本の風潮、文化が日本人を投資から遠ざけているのだと思います。

まとめ

日本人が投資をしない理由は次のようなものだと思います。

  • 投資や金融の教育を受けていないため、知識がない

  • バブル崩壊、長期株価低迷の経験と投資詐欺などのネガティブ報道の影響

  • 損をしたくないという心理傾向の強さ

  • お金や投資をタブー視する文化

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以上、Boschでした。

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