【MarkeZineDay190913】デジタルネイティブ世代へメッセージを届けるためにテクニックよりも大切なこと
【登壇者】
株式会社シャトレーゼ 岩井 一紘氏
森ビル株式会社 洞田貫 晋一朗氏
ロクシタンジャポン株式会社 安倍 もと子氏
◆Q1 運用体制(組織体制や人数)は
●岩井氏
SNSの運用は役割で担当部署を振り分けている。
Twiiter、Instagramは、商圏深耕&販促活動=来店促進が目的
運用体制:
基本2名体制 + 国内MDと商品情報連携
売り上げにどう直結させるかが至上命題。
地方でいかに情報を伝搬させて取り組みができるか
というところでTwitterを運用している。
【基本運用方針】
・最低10投稿 / 日で、アカウント自体に常に動きを見せる(現3投稿)
→誰もみてないから好きにやってしまえ精神
・丁寧なコミュニケーション。コメントにもなるべく丁寧に答える。
・質の高い投稿への「いいね」「RT」など常に公式からのアクション
→コミュニケーションを主としてやっていくのが当初の狙い。
●洞田貫氏
運用体制:
森美術館マーケティンググループ
(広報、プロモーション、ディベロップメント)
デジタル施策はプロモーションチームで実施。
洞田貫氏を起点としてチームメンバーへ共有、
課長へ報告しつつ、一人で運用されているという状況。
◆Q2 KPIは?
●岩井氏
KPI:来店促進
【前提課題】
チラシの集客効果に課題、若年層の集客
【SNS開設の背景】
2017.4.27 トレンドワードの1位を獲得。
・非会員と若年層への集客効果の可能性を感じた
SNS内での「シャトレーゼ」の調査を実施
・SNS内では一定レベルで「シャトレーゼ」の素地有
・ポジティブな意見が多い
【SNS活用方針】
1.UGC創出 / 増加 =指名検索数の獲得
2.オーガニック投稿を重としたエンゲージメント率工場
【施策】
・質の高いフォロワー集め
→情報拡散に寄与するユーザー
・エンゲージメント率を高めるオーガニック運用
→UGCの活用、トレンドの活用で、エンゲージメント率を
高める丁寧なコミュニケーション
・UGCを生み出すアカウント運用
→ユーザーの承認欲求が満たすUGC創出の運用
[ポイント]
2017年8月から開始し、2019年8月で20万フォロワーを
獲得し、口コミ数やRT数が激増した。
スタートした当初は、シャトレーゼがTwitter始めたってよ
ぐらいの印象だったが、現在はTwitterでみた商品を
買った という発信が増えてきた。
とはいえ、シャトレーゼ内ではSNSの評価は
高くないらしい。(売り上げとの相関関係を可視化しづらいため)
●洞田貫氏
KPI:インプレッション
→数値がわかりやすいため。
表示されることにより何かしら意味があるという考え方。
会期スタートから会期末でどれくらいの
インプレッションが獲得できたかを報告する。
●安倍氏
KPI
LINE:集客・売り上げ獲得
facebook:インプレッション
Twiiter:トレンドメーカー
Instagram:ブランディング
Q3. デジタルネイティブ世代とそうでない世代のコミュニケーション方法を分けている?
●岩井氏
コンテンツをいかに盛り上げていくか。
・オーガニック投稿の質を高めユーザーが反応したくなる運用を心がける
・宣伝感をなくし、自社の強みを活かした話題性を狙った企画投稿など
・SNS内の話題を常にチェックし、自社の商品に紐づけた投稿
・店頭連動型のキャンペーンを実施
・SNSでバズったユーザーに対してインタビューをさせてもらう
UGC創出プロセス
公式アカウントにRTされると当該投稿だけ
エンゲージメント率が高まり、承認欲求が満たされ、また投稿してくれる。
[ポイント]
承認欲求を満たしてあげること
●洞田貫氏
10代〜20代の来場者が多い。
リアルとオンラインをいかにミックスするか。
例えば美術館内でできるだけ写真を撮れる場所を増やすなど。
●安倍氏
大事なのは共感。
[ポイント]
インスタはしっかりしたカメラよりも
スマホで撮った方がユーザーに
即した印象を与えることができ、共感されやすい。
【まとめ】
SNSの運用に関してはまずやってみる ことが重要で、
各社一定のルール、KPIを基に運用されていることがわかった。
クライアント企業さんに関していうと、
SNSの使い分けが全くできていない状況であったり、
当初目的としていたことから投稿がブレ始めている
ことから軌道修正であったり、
そもそもの各SNSを使う目的は何か? という点から
突き詰めていく必要があると感じた。
つまり運用以前の問題である という認識です。