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母に両親の出会い~結婚の軌跡を聞いてみた

母と仲が悪いわけではない。

むしろ良好な方だと思う。


ただ、母の過去を聞いたことはなかったし、興味はなかった。


そもそも両親に何か込み入った質問をすることは昔からほぼなかった。


つい最近まで両親に敬語を使うぐらいに、

心理的な距離を保っていた。


なぜ親に敬語を使っているかというと

大学を勝手に辞めて傲慢に家を出て行っておきながら、

数年後借金を大量に作って帰ってきたときに

親に助けてもらった過去がある。

その過去に対する罪悪感と、今更距離を縮めることに照れがあったからだ。


過去というのはもう6年以上前の話。

両親とのほとぼりも冷めて普通に接することが徐々に、徐々にできてきているのが現在である。


自分史の設問の中に
両親の子供の頃~結婚前の仕事、出会い~結婚のこと
までのストーリーを聞く欄がある。


数年前の自分なら、絶対聞けないし聞きたくない質問だ。


恥ずかしいしなんか嫌だ。


ただ不思議と今は母なら特に問題なく聞けると思い、

母に電話をかけた。



いや、問題ないは嘘だった。

母と繋がった瞬間に少し息を呑んだ。


今大丈夫?と聞いて大丈夫と言ったので


唐突に「母さんと父さんってどこで出会ったん?」

と母に投げかける。


僕のいきなりの質問に疑問に思うことなく

「私の友達の紹介やねん」と答える。


時代的にお見合いと思い込んでいただけに、詳細が気になる。

僕はいつの間にか根掘り葉掘り聞いていた。


・結婚前は京都の寮に住んでいたこと。

・のちに誰もが知っている石油会社になる会社の総務をやっていたこと。

・京都で遊ぼうと友達に誘われた時に、父さんも場にいたのが出会いのきっかけだったこと。

・結婚後、父が兵庫県に転勤になり母は会社を辞めて専業主婦に。母にとっては縁もゆかりもない兵庫県に住むことになった。

・兵庫県に引越してきてすぐ姉を出産して、5年後僕を産む。僕が一歳になった時に今の実家に引っ越してきた。


質問攻めをしていた時に、さらに大きな疑問が湧く。

父と母どっちが好きになったのかと。


2人は仲は良いがイチャイチャする感じでは全くない。

亭主関白な父に、ついていく母という典型的な昭和の夫婦関係だ。


そもそも好きという感情があったのかすら疑問に思う。


普段なら恥ずかしくて聞けない質問だが、

話の流れがあったのでさらっと聞いた。


僕「父さんと母さんどっちから好きになったん?」

母「さあ・・・どっちなんやろ自然にそうなったから・・・」


と前向きを置いた後、

母「どっちもちゃう?」

と控えめにいうわけでもなく、ドヤ顔でいうわけでもなく、

ごく普通のトーンで言った。


僕「なんやねんそれw」


と言いながら僕は思わず笑った。


その後母の過去の話を聞いたり、自分の過去のことを話したり

1時間近く喋っていた。


母と人生で初めて1時間も話したことも驚きだったが、

何よりも自分が母と笑って普通に話していることにびっくりした。


今まで両親との会話で自分の感情を乗せて話すことがほぼなかった。


今回は普通に笑っている。

これが素というやつか。

過去と向き合うことで、

プライドや何かしらの重荷を自然と取っ払えているのかもしれない。


母とより親しくなれた気がする。


次は父か。


父と会話をほぼしないからなかなか勇気がいる。

勇気を振り絞るのに、時間が必要だ。

自分史を書いている間に、必ず聴こう。


つづく


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【当noteの発信内容】

当noteは、

占い師からただのフリーターになった何者でもない32歳の男が、

自分史を通じて

自身の人生のミッション(役割)を見つけだすことで、

自分探しの旅を終わらせるまでの軌跡をつづっていく。

人気占い師から、ただのフリーターになった男の話

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