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原始の力

寒いので焚き火で暖まろう
冬の海で朝日を待ちながら
流木集めて焚火やる

暖まるために焚き火をやっているのだが
焚き火には人を寄せ付ける力がある

真っ暗なよるに火が灯る
暖かいし ぱちぱちと木が燃える音も心地よい

炎が幾度となく形を変え
大きくなり 小さくなり

見ていて飽きない

寒くなってくると焚き火をやる
山や海で ただ焚き火をやる

朝日を見るだったり 鍋を食うだったり
何かに理由をつけて 結局 焚き火をやる

夏はキャンプで
だがそっちは肉を食うためである

秋は枯れ葉で
それは芋を食うためである

キャンプファイヤーも良い
小学生の頃 林間学校で

そこで火の魅力に気づかされる

自然と人が集まってきて
ぽつり ぽつりと
火を見ながら誰かが語り出す

火の前では誰もが饒舌になる
誰にではなく火に語りかける

火なんて日常で見るはずだが
真っ暗な中 だた煌々と
炎が揺らめく姿に 誰もが目を奪われる

焚き火がまるで導いているかのように

原始の力 焚き火の中には人本来の記憶が揺らめいている







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