2023/11/12 羽後亀田駅
羽後亀田駅に戻ると、次の秋田行の発車まで、まだ1時間以上もある。雨が降り続いているので、ウロウロする気になれず、周辺に商店もないので、酒も買えない。本を読もうにも寒すぎて、集中できない。退屈しのぎに駅の観察をする。
羽後亀田駅の開業は1920年で、一部増改築されているが、開業当時に建てられたままなのは貴重な駅舎だ。

ホームは島式2線と単式1線があり、島式へは、駅舎から跨線橋を渡っていくようになっていたが、駅の無人化に伴い、駅舎側にある単式ホームに上下線が発着するように変更された。


現在、島式ホームは廃駅の雰囲気が漂っている。

駅舎の中に広く取られた待合スペースは、昔、それだけ利用客がいた事を物語っており、板が打ち付けられた窓口との対比が切なかった。

それにしても、本当に寒い。駅外の自販機にお汁粉があったので、流し込む。空腹の身体に染みた。列車の時刻が近づくと、地元客が2人やって来たので、それを潮にホームに出た。
ひょんなことから、長い滞在になった羽後亀田駅。最後は、ちょっと名残惜しくなった。