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今さらすぎる!?ドラゴンボールカードダスの"遊び方"。その2「カードダス公式ルール」を解く。

著者のこたろです。
さて、前回は最近の「カードダス」は、こんな風に売ってるんだよー。ってことでした。もしよければ前回からお読みください。

そして、「その2」と題した今回。実は、ここからが『カードダスの遊び方』本題です。

「カードダス公式ルール」というものが存在する、ドラゴンボールカードダス。いったいどうやって遊ぶのでしょう? ルールを知ることがないまま大人になってしまった読者のみなさまに、この記事を贈ります。


■これが公式ルール!戦いは非常にシンプルだった…!

参考にするのは、前回もご紹介した『プレミアムバンダイでしか購入できないカードダスセット』に封入されている特別小冊子です。

あくまでオマケ程度の小冊子で、分厚いわけでもないが色々載っているので、詳しくは前回を参照。
中身がこちら。4ページ目に色々と書かれているのが「カードダスの遊び方 2人用」

ということで、今やなかなか手に入らないであろうこの小冊子の「公式ルール」を、この誌上でも簡単にご説明していきましょう。
まずは…

□カードダスの遊び方(2人用)

・プレイヤーは1対1で戦い、それぞれが30枚以上のカードダスを持ち寄る。
・全てのカードをウラにしてよく混ぜ、山にして中央に置く。
・山札から5枚引き、それを手札としてゲーム進行する。

ドラゴンボールカードダス コンプリートブックより要約

なるほど。30年ほど前から続くカードダスでも、はじめは最近のカードゲームとそれほど変わらないですね。
でも、持ち寄ったカード全てを同じ山札にするって……友達のカードと自分のカードの判別が難しくなりそうです……。

□バトルスタートと判定

・手札からバトルに使うカードを1枚決める。
・「1 , 2 , 3」の掛け声で同時に場の中央へカードをオモテにして出す。
・出し合ったカードのBPの数値を比べ、大きいほうの勝利。

ドラゴンボールカードダス コンプリートブックより要約

えっ! それだけ!?

戦い方は思った以上にシンプルでありました…。

例として、以下の「孫悟空」「ベジータ」のカードを戦わせた場合の勝ち負けはこんな感じ。(自分が「孫悟空」を出したことにする)

上が「ベジータ」。下は「孫悟空」のカード。どちらも購入した新規のカード。

カード説明テキストの下地に書かれたオレンジ色の数字がBP。この場合は「孫悟空」の勝ちです。

勝敗を判定したのち、ルールは続きます。

・勝ったプレイヤーは場に出したカードを勝利ポイントとして取る。(自分と相手の2枚で2ポイント獲得)
・BPが同じ場合は延長戦を行なう。
・バトル判定が終わったら、おたがい山札から1枚カードを手札に加え、1回戦終了。
・先に20ポイントカードをためたプレイヤーの勝利。

ドラゴンボールカードダス コンプリートブックより要約

つまり、今回の場合は「孫悟空」「ベジータ」の2枚を2ポイントとして持つことができる。(あくまでポイント計算用として)
その後、山札からお互いに一枚引く。というのか1ターンの流れになります。
さらに、このバトルでお互いに出したカードのBPが同じだった場合、延長戦なるものも用意されているとか。


■延長戦!そこで使われた意外なモノ!?

みなさまが気になるであろう、先ほどの延長戦についてですが、以下のようになっているそうで……!

□延長戦(引き分け時)

・それぞれのカードの裏に書かれたドラゴンボールの「星の数(☆)」で勝負。
・星の数も同じ場合は、「漢数字」で勝負。
・それでも同じ場合は、カードをその場に置いて持ち越し、次のバトルに勝った方が全てもらえる。

ドラゴンボールカードダス コンプリートブックより要約

つまり、みなさんご存知のカードのウラにあるマークをここで使う。というわけです。

「孫悟空」カードのウラ面。脈々と受け継がれているカードウラ。カードによって中心の文字・星・漢数字は異なる。

昔からカードのウラ面は、ナゾだなぁと思っていましたが、まさかココで使われることになるとは……。しかし、引き分けが2度も続いたあとの漢数字勝負って、そこまで拮抗したバトルは果たしてありえるのだろうか……。

そして、ド真ん中の"闘"の意味の無さよ……!!
(他に、"神"、"友"、"悟"、"超"などがありますが意味はないということです……)
ファミコンの『ドラゴンボール』シリーズでは、このカードダスをモチーフとした戦闘システムになっており、戦闘のかなり重要な要素となっていただけに、少々がっかりもあります。

他サイトから転載。ファミリーコンピュータ『DBZ 強襲!サイヤ人』(バンダイ)。“魔”や“必”などでワザが異なり、星の数で攻撃力が変わるなどカード選びが重要だった。

■『ドラゴンボール』といえば…のアレはどこで使う?

カードダス人気はさまざまありましたが、『ドラゴンボール』のカードダスといえば、忘れてはならないこの部分。

カードの右下にあるモザイクのようなドットに、スカウターカードをかざすと文字や数値が浮かび上がる。

そうです。スカウターです。
赤や黄色、青のドットで見えづらくなっている部分に赤いフィルム(販売当時は赤くクリアな下敷き、専用スカウター型おもちゃなど)を通して見ることで文字・数字が浮かび上がる仕組みでした。
このモザイク、当時ほぼ全てのカードに載っていたのに、ルールを知らないガキンチョには、当然この解読も無意味なもので。「専用スカウターを持っているのは読み取れて羨ましいけどだから何?」みたいな。しかもガキンチョはスカウターをかざすまでもなく内容が読み取れるようになっているし(青い文字を読むだけですからね)。

しかし、この謎の数値や文字は、永い永い時を超え、特別ルールのためのものだったのだと判明しました!!
以下、特別ルールです。

□特別ルール・スカウターバトル

・特別ルールでカードを出す直前にプレイヤーが宣言することで、スカウターバトルができる。(宣言は3回まで。)
・スカウターバトルは、通常通りバトルを行なうが、スカウターをかざして出た数値を足した合計でバトルをする。

ドラゴンボールカードダス コンプリートブックより要約

ほう!つまり、対戦中に宣言をすることで、スカウター数値を足した真の力でバトルできる(宣言の上限はお互いに3回まで)ということですね……!
ではさっそく、ためしに先ほどのカードたちに、付属のスカウターカードを使ってみましょう。

「孫悟空」カード。もともとはBP31000なので+9000でBP40000まで上昇。

まずこの「孫悟空」カードの場合は、+9000という数字が浮かび上がってきました。スカウターバトルの時の「孫悟空」は元のBP31000を足してBP40000ということになります。こうやって使用するようです。

それでは、先ほどのバトルでは「ベジータ」が負けてしまいましたが、スカウターバトルだとどうなるでしょうか。

オレンジが元の数値で、赤い数値がスカウターを読み取って出た数値。

「孫悟空」は先ほど測ったBP40000に対して、「ベジータ」は、BP30000+8000=38000。……アレ。スカウターバトルでも負けてしまいました……相手が悪かったか。
このバトルでは「ベジータ」では「孫悟空」にかなわないということでしたが、スカウターによる大逆転も狙えるこのバトル、意外に?面白そうではありますね。
他にも実はバトルカードの他にイベントカードもあり、ゲームを面白くさせる要素はまだありそうです。


さぁ、みなさま。いかがでしたでしょうか。2回に渡ってお送りいたしました、『ドラゴンボールカードダスの遊び方』
「今さらすぎる!?」と言うには遅すぎるほどの、数十年の時を経た「今さら」ではございましたが、現在も続く「カードダス」シリーズを実家の段ボールの中に置いておくのではもったいない。
保管・コレクション以外に、公式ルールのバトルでも楽しんでみてはいかがでしょうか。

write by こたろ

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