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映画は映画館で見るもの。〜ポッピンQ〜

映画は映画館で見るもの。〜ポッピンQ〜
※重要なネタバレを含みますのでお気をつけてください。

3月に公開すればよかったのに。

東映アニメーションが創立60周年を記念して手がけた、完全オリジナルの長編劇場アニメ。
中学の卒業を目前に控える5人の少女たちがおりなす青春ストーリー

最初に言っておきますけど、登場人物の女の子は可愛いですし、内容は面白いです。
ただ拍手喝采をしたくなるような面白さという訳ではなく、平和で面白い。といった内容。
変に期待というか、前情報など一切持っていなかったので
ほー!?どうなっていくんだろ?おー!!がんばれ!!
子供の頃に戻って、純粋な気持ちで日曜朝のアニメを見ている気分になれました。
話の展開も胸糞悪いキャラも出てこないですし、主人公たちの成長劇も見れる、ベタっちゃベタですけど…老若男女が見ても気分良く安心して見れる映画です。

この映画、ダンスして歌うシーンがあるんですけど
そこのCGが超良い。とにかく可愛い!さすが60周年!と絶賛できるクオリティ。

はい、普通の感想はここまで
これ以降は例のごとくネタバレが発生いたします。

まずダンスCGは良いといいましたが、良いけど出てくるシーンが少なすぎる!ちょっともったいない…。歌とダンスがテーマの映画だったのに、そこがそんなに出てこないっていうのは、ちょっと…。
そして曲が微妙。
ダンスCG頑張ってるのに、曲が微妙というのは致命的。見終わったあとに全く印象に残っていない…ダンスシーンが少なかったというのもありますが…むしろそのダンス曲よりもEDの方が印象的。

EDもいいしダンス曲もいい!ってなれば最高だったんですけどね。

あとダンスCGはいいんですけど…振付が微妙。体育の授業かな?ってぐらいのダンス。ダンス自体に魅力がない。
そして、ダンスシーンのカメラワークが微妙。こちらも同じく魅力がない。
カメラで撮ってる感が一切なく、画面が動いてますー!って感じなので、踊ってる女の子の魅力を引き出せていない。

ダンスCGが本当にいいのに、曲、振付、カメラワークで魅力がどんどん減ってしまっているのはもったいない。

話も平和で面白いと書きましたが、ちょっと平和すぎるかな?という印象。
いや、平和なのはいいんですけど、この映画1時間半しかないのに主人公5人の成長劇を入れ込んだりしているので、かなり駆け足。そして話の偏り。
これなら3人組の話にして丁寧に書いても良かったんじゃないかな?
絵的に5人!というのなら、全くバラバラの5人ではなくて「友人2人、友人2人、ひとりぼっち」みたいなバランスにして、成長するのは3人!みたいにしないと1時間半に収めるのは、ちょっと無理がある内容。

そして老若男女楽しめると書きましたが、老若男女楽しめるんですけど
結局ターゲットが分からない中途半端な感じが凄い。
話の内容と展開は駆け足のせいもあってか、凄く説明的で子供向け。なんだけど、主人公たちが中学生だから子供からしたらちょっと大人。
かといって、中高生からしたらこの内容はちょっと物足りなさが発生する。
んー、万人が見ても楽しめるけど…これといってターゲットが見えなくてフワフワする。
これ、小学生が主人公でも問題なかったんじゃないかなぁ…。

それにこの映画、東映60周年記念のアニメ映画なのに話題性が少なすぎる!そもそも映画の宣伝を全然見なかった。よく見たのは映画館でやる予告編でよく見たなぁ…ぐらい。
TVでは全然見なかったし、雑誌などでも見なかった。
ターゲット不明、宣伝も少なめ…。

あと、気になったがこの映画「中学の卒業を目前に控える5人の少女たちがおりなす青春ストーリー」と言いながら12月公開なのがちょっとよく分からない。
世間はクリスマスー!年末年始ー!と言ってるなかで卒業式の話題をだされてもピンとこない。
まだこれ3月公開にすれば、ちょっとは話題になるような…。気もするけど…。そもそも宣伝少なめだったしなぁ…。

東映60周年映画なのに…地味すぎるよ!


この映画から得られる教訓は
マーケティングって大事なんだな!ということ


劇場アニメ「ポッピンQ」 | 公式サイト
http://www.popin-q.com

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