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小学生の私がイケメンに夢中になった話

仕事から帰って寝るだけの日々の私の唯一の楽しみが、撮りだめたドラマを吞みながら観ることだ。いつからそうなったのだろう。思い返せば、友人が観たことないようなドラマもはっきり覚えている私はきっと小さい頃から、本当ならよい子は寝ているはずの時もずっと、それを楽しみにしてきたのだろう。

「今日ね、出かけたらWaTのアルバムが売っていたから買ってきちゃった。」

そういって母から貰ったCD。これが私の生まれて初めてのCDになる。別にWaTが好きとか、そういう話を母にしたわけでもなく、身に覚えがなかったのでとても不思議な気持ちになった。しかし私がMステやらうたばんやら様々な音楽番組を無意識のうちに追い、無意識に小池徹平に目を奪われているのを母は見逃さなかった。一目惚れを母に見られている…小学6年生の私にとってはヒーーーーーー!しぬ!しぬんですけど!!!の一心だった。(この時はまだそこまでヤバイ系じゃなかったけど)

確かに私は小池徹平にゾッコンだったし、心もギュンギュンに掴まれていた。しかし、私はまた別の人間にも同じ気持ちを覚える。二宮和也だ。野球の延長か何かでたまたま録画されていたGの嵐で、枯れ葉か何かで船を作って東京湾を横断するというバカヤロウ企画だったのだが、その時の彼のツッコミが秀逸すぎて、すぐに好きになった。ファンクラブも速攻で入会した。

嵐に夢中になった中学時代を経て、高校から大学までは火の車のようだった。アメリカに住んでいたこともあり、もちろんディズニーチャンネルイケメンは転げ落ちるかのようにハマっていったし、うっかり現地の友達にKpopアイドルを見させられてからが地獄だった。韓国には行くわ、韓国語の授業は取るわ、検定は合格するわ、で今の仕事でも活用したりなど、恐ろしいほどプラスにも働いた訳だが、失ったものも大きかった。大学では2.5次元に夢中になりつつ、またジャニーズに戻ってしまい、しかしバイトというリカバリーの仕方を覚えてしまったのが運の尽きであった。ホイミ!ベホイミ!セクシーサンキュー!!!


今私が言えることは、これはカフェ巡りと一緒なのではということである。特定の場所や駅に降り立って、お店を巡って、自分のお気に入りを増やしていく。それはいろんなドラマや映画作品を観て、ピンときた俳優さん(イケメン)を増やしていくことと何ら変わりはないと思っている。だが、カフェ巡りとの大きな違いが「大きな声で他人に言えない」ところにある。

「最終回…マジかっこよかった…もう会えないなんてありえない…舞台ソッコー取るから…あとDVDも予約する…」なんて、2か月ちょいのドラマでハマって高級DVDBOXやあれやこれやに課金してしまうことは私にとっては当たり前のことだが、おそらく世の中的には当たり前ではない。うっかり会社の同期に言ってしまったこともある。もう一生あのような目では見られたくない。

しかし私ももう25だ。そろそろ自分の好きなものを好きだー!と言える大人になりたい。なので、どこまで続けられるか分からないが、文章で、私が好きな人たちを紹介していきたい。上手く褒められる自信もないけれども。過去に課金させていただいていた人たちも紹介したい。その一心で始めさせていただきます。何卒宜しくお願い申し上げます。


Komeya