オタ芸について
はいどうも。
「もう新しいオタ芸は覚えられない」
これが現状です。
さて、でんぱ組におけるオタ芸は「応援行為」とされていますが、本来オタ芸は「荒らし行為」です。MIXもしかり。
自分もでんぱ組にガッツリハマる前は声優オタクをやっていたこともあり、オタ芸はライブなどでは禁止される行為という認識でした。
しかしながら、ある事をきっかけに自身の認識を改めることになりました。
それは2013年のサマソニにでんぱ組.incが出演した時のこと、まあロックフェスに出るアイドルなんてテントとかDJブースに押し込められるくらいな扱いの時代、当然アウェーな現場なワケですが、そこに現れた当時のおまいつ達、その一糸乱れぬオタ芸大連番を見て、えもいわれぬ頼もしさがありました。
そこから「オタ芸を覚えたい」という欲求が芽生えたのですが、これは特に「おまいつに混ざりたい」とかってわけじゃなく、オタ芸を打つ側になることで知らない誰かの頼もしさになったら嬉しいなと考えたわけ。自分がそれで嬉しかったから。
翌年のツアーを通してMIXや口上を覚え、オタ芸講習会に参加してサンダースネークやら三種の神器(サンスネ、ムラマサ、アマテラス)を覚えたりしたわけです。
この間、現場に通ってから二年後です。
で、どんどん増える楽曲たち、入れ替わるオタクたち、現場で増えていく界隈たち、色んな楽しみ方があっていいし、何をやってても良いんだけど、でんぱ組っていうかアイドル現場での一番の楽しさって、その原体験って「一体感」だと思うんですよね。
サークルをつくってMIXを入れる。みんなで両手の大きさに幅を取ってオタ芸を打つ。変なコールをする。推しメンに愛を叫ぶ。いろいろやってることはあるけど、
その「一体感」って何を指すかというと「(他のオタクの動作を)マネしたい」から生まれるものだと思っていて、その先には「内輪の中に入りたい(入っても良いかも)」があると思います。
世の中でいちばん面白いものは何かと言われたら「内輪ノリ」だと思うんです。同時に、世の中でいちばん面白くないのも「内輪ノリ」だと思います。
「でんぱ組.incが大きくなるには」というテーマがあったとして、よく例えるんですが、「内輪ノリの内輪の円を大きくすること」だと思っています。これは他のアイドルにも言えることかもしれない。
ちょっと横道に逸れましたが、コールもオタ芸も、現場で定着(みんながやる)するには「マネしたくなること」をどれだけ生み出せるか。だと思っていて。
プラスして「その現場ならでは」がけっこう重要だと思うんですよね。尺が合うからなんとかMIXを入れる、よりも、この歌詞はなんとかを表してるから(それに合った)なんとかMIXを入れる、の方がすんなり入ってくると思うんですよね。
さて、自分語りが長くなりましたが、本題に行きましょう。
でんぱ組.incの「ギラメタスでんぱスターズ」という楽曲があります。
この曲、サビの尺がけっこう長くて、ペースも速い。普通にサンダーススネークだと余るため、当初、他の長尺オタ芸が散見されました。
そうなると困ってしまうのが、冒頭の通り新しいオタ芸なんて覚えられないよ。というのがおじさんオタクの悲しいところ。
で、何度かライブで観察していたところ「手持ちで何とかなるんじゃないか」という予感が生まれた。ライブ版を見ればお分かりのとおり、この曲のサビでは宇宙空間を表現するためにゆったりゆっくり動いてるメンバーが確認できます。
「じゃあ、オタクもゆっくりにして尺を伸ばせばいいのでは」
ここからできたのが「ゆっくりスネーク」です。
参考にオタ芸講座を載せておきます
(本当はねむきゅんのブルマのヲタ芸講座が参考になるんだけど、今は非公開になってるんですね。残念)
解説すると、この「とんとんくるりん」のところをゆーっくりにするだけ。「くーるり、くーるり、グルグルグルグル」からは普通の尺でOK。
そここらの六段突きはメンバーと対面になる。
あとは、コマネチコマネチをゆーっくりにすれば手持ちのサンダースネーク→ロマンスで尺が合うじゃないか。
二番はムラマサで同じところをゆっくりにするだけ。楽ちん。
コツは「帳尻を合わせる」です。途中はぜんぜん適当で良いです。正しさなんてない。
で、当時、ディアステに通っていて、D1でたむろってる時にでんぱ現場に行っているような人たちを集めて、店内BGMで流れてくるギラメタに合わせてみんなで「ゆっくりスネーク」をやってみる。
実に気持ち悪い
このバカバカしさ、みんなでやると笑顔になったんですよね。「これはイケる」と現場でおまいつや長尺オタ芸覚えられない勢を中心に声をかけて、みんなでやる→気持ち悪い→ゲラゲラ。思いのほか定着しました。
これは持論でもある「マネしたい」と「でんぱ現場ならでは」でつくられたものだから。という自己分析です。
これが「ゆっくりスネーク」の始まり。
やったことない人は周りの人に教えてもらってやってみよう。ゲラゲラ笑えたら、もう内輪の仲間入りさ。