「ごめんね。」 第4話
「えっ?」
夏菜は顔を除くように睨みつけてきた。
「お父さんに連絡しようとしてる?」
「え、うん。」
夏菜は抱きしめてきた。 泣いていた。
何が起こっているのか理解出来なかったが
私は携帯を奪い取りお父さんに連絡しようとした。
着信履歴から連絡しようとしたが
目に止まったのは夜中にお父さんの携帯から着信履歴があった。
しかも1分44秒と表示されていた。
夏菜は泣きながら話しだした。
お父さんは亡くなったらしい。
夜中に私が寝ている間に電話があり
面白おかしく電話に出ようって。
でも出てみたらお父さんの恋人で
待ってるから帰っておいで。とのこと
夏菜からそう聞いたが何かがおかしい気がした。
とにかく帰ってみよう。
私は冷静だった。
「ごめんね、とりあえず実家帰ってみるね」
そう言って立ち上がったが引き止められた。
私は夢でも見ているようだった。
どうかしてた。
こんな不思議な体験をする事って
人生においてなかなかないと思う
だって意味分かんないもん。
なにもかもが、
そう考えているうちに目の前の情景が変わった。
私は檻の中にいて
覚えている範囲でここまで手紙を書いています。
続く。