「ごめんね。」 第1話
一緒に過ごしたあの日々を私は忘れない
偶然なんて信じていないし、幸せなんて続かない。
だってそうでしょ?
恋人とデートしたり休みの日は買い物に行ったり
アルバイトで新しい出会いがあったり
誕生日なんて私の為にパーティー!
ブランドのバックに香水やシャンパン
そんな輝いている人生を憧れる人なんて結構居ると思う
中には「それ」を幸せと感じない人もいる
「それ」を幸せと感じる事を悟られるのが恥ずかしいと思う人も居ると思う
私は「それ」が夢だった。
あなたはどう?
実際は違った事もあるけど実際にやってみないと
わからない事もあると思う。
前置きはここまで・・・
拝啓、なっちゃん。
嘘が嘘だとわからなかった。
「それ」に尽きるし裏切りって行為が人を傷つけるだけじゃない
って事を身にしみてわかった。
本当に今すぐ話したい。こんなメッセージでごめんね。
ゴンッ。
鈍い音が響く・・・
2015年9月20日。
愛美!誕生日おめでとう!
今日は私の生まれた日らしい。
20歳の誕生日は期待していた通り
かなり豪華。
友人や同僚が私の好きな物だけを用意してくれた
でも人が密集しすぎて息苦しいし
かなりうるさい。
でも祝ってくれてかなり嬉しい
携帯を見るとパパから連絡が来ていた。
「誕生日おめでとう。久しぶりに帰ってこないか?」
「ありがとう。今日は行けないけど二日間休み取れたから明日のお昼頃帰ろうかな。パパの家泊まってもいい?」
・・・・・
「気をつけてくるんだぞ。駅まで迎えに行こうか?」
人生の分岐点はみんなあると思う。
私の分岐点はここだった。
この返信をして言った通りお昼頃に帰省してればよかった。
第2話へ続く・・・