「ごめんね。」 第2話
誕生日会が終わった後。
親友の夏菜が二次会行かない?
合コンじゃないけどみんなで一緒に飲もうよ!
そう言われたもののどうせ男なんて浮気する生き物だし
知らない人と飲むなんて緊張して酔っぱらえない。
とは言ったものの二軒目に来てしまった。
「ねぇ夏菜。どんな人が来るの?」
「超イケメンかもよ?」
そう言われると気が気じゃなかった
上京してきたわたしは大都会東京で恋愛なんて無縁だった。
正社員として上京してきたものの
社畜生活に耐えきれずすぐに辞めた
その代わりに始めたのが今のアパレル。
って言っても単なるアルバイト。
人生こんなはずじゃなかったなんて何万回も思った
こんな誕生日の日にイケメンなんて運良く来ないだろw
「とりあえず生で。」
そういった時に噂の男が現れた。二人組だった。
1人は日本人で背は低めだったがかなりイケメン。
笑顔が素敵な印象だった。
もう1人はどう見ても外国人だった。
差別など微塵にも思わない私なのだが
正直かなりびっくりした。
日本人の方はかなり静か。
外国人の方もかなり静か。
これって飲み会なのに成り立つのかな?
心の中でそう思った。
いや、帰りたい。帰っちゃだめなのかな。
合コン恒例の自己紹介の時間だ。
親友も私も適当に自己紹介を終わらせたのだが
男性陣の自己紹介タイムが始まった。
日本人「啓治です、普段は金融関係の仕事してます」
外国人「ケインと申しますかがお願いしますか
現場の作業します」
外国人はかなり片言な日本語。
日本にきてどれくらいなの?
そう聞くと「日本に生まれました」と言われた
話は少し飛ぶのだが
その飲み会はかなり盛り上がった。
事までは覚えて居るのに。
記憶をなくしてしまって
酔い潰れてしまったのか
気付いた時には親友の家に居た
しかも啓治もケインも居る
それに顔に見覚えのない人も居る
親友はその人の事を「ゆーくん」と呼んでいる
「ゆーくんは絶対チヤホヤされ過ぎなんだよ〜」
部屋中に笑いが響きわたる。
・ ・ ・ ・ ・
また眠ってしまっていた。
私の隣で親友の夏菜が寝ていて
ケインと啓治はソファで寝ていたが
ゆーくんって人は台所でタバコを吸っていた。
バレないように携帯を見ると
もう朝になっていた。
早く帰らないと行けない時間だが
このタイミングで起きるとかなり気まずい。
そう考えているとゆーくんが話しかけてきた。
「起きたの?名前は?こうゆうのは初めて?」
「え、どうゆうの?」
続く・・・