見出し画像

人生の岐路

夫に肝臓を分け、命を繋いだ時点で私が生まれてきた意味があった、人生を達成した、と思っていたのだが齢41、刻一刻と決断のタイムリミットが迫っている。

頚管ポリープが見つかり、不正出血が続いていたので手術でとることになった。
しかし、MRIの結果、前からあった筋腫が握り拳大くらいに育ってしまい、貧血も月経もひどいし開腹して筋腫もとったほうがよいのではということに。さらに医者からは「年齢も年齢だし、妊娠を考えていないなら子宮全摘も検討してみては」という提案。
し、子宮全摘、考えてもみなかった。
仕事続けたくて妊娠希望しない方はそういう選択する方も増えてますね〜とか軽いノリで言われて。

このまま仕事を続けながら妊娠、子育ては絶対に無理な環境だし、夫は子作りするとなると免疫抑制剤をやめなければならず、またコロナが流行ってきていて、心配でしかない。互いに、互いの命を危険に晒してまで子どもをもたなくてもよい、とじゅうぶん話しあったのだが。話し合ったのだが、泣いちゃったな、なんか、申し訳なくて。夫は子どもが好きだからさ。でももし子どもができてもわたし以上に愛することなんかできないよ、とか言うてさ。君がいればいいし、って。本心だろうし。
彼の子は幸せだろうな、ってずっと思ってたから、見てみたい気持ちはある、あるのだが。

一度妊娠したことがあって、初期の初期なのに辛くて辛くて、さらに流産も地獄の苦しみだったし、またあれを味わうかもしれないとなると、恐怖でしかない。
仮に我慢できて、幸いにも妊娠できたとて、無事に生まれてくるか、健康に育つか、心配は尽きない。
それも全てクリアしたとして、私のこの神経質な性格のせいで子どもが窮屈なおもいをして育つのではないか、資金不足が理由で子どもの望むじゅうぶんな教育を受けさせることができないのではないか、などと悶々としてしまう。酒もタバコも休日思う存分寝ることもできない。コーヒーもラーメンもケーキも我慢。
では医者が提案してきた子宮全摘は、どないなん、いうことだが毎月股から血が出なくなってラッキー、くらいでしょうか。夏はいつでも琵琶湖いけるやんいうて。まああとはセックスの快楽がどうなるかということですかね・・・

41歳かあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?