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残念なワーホリ女子たち

あまりにも多い。

ワーホリを「なんとなく」しようと思っている人はぜひ読んで欲しい。

この記事は文字情報が多い。正直読むのがめんどくさいと思う。

でも、読んで欲しい。

私が出会ってきた中で、あまりにも「被害者」とも言える人達が多いので、この記事を書くことにした。

▼この記事はこんな人が書いています

結論から言うと、「渡航前に(してる人は今からでも遅くはない)これをやっておけ。そうじゃないと残念な事になる」というものだ。

・英語はカネを払ってでも日本でやっておけ
テーマを創れ
プロジェクトを持て
・コネも作っておけ
・お金はテーマを達成するための手段と思え

渡航前の準備

いや、別に海外に行くのに理由なんかいらない。
ただ、行くからにはテーマを創ったり色々した方が良い。(しないと残念なことになる)という話だ。

まずは残念パターン。その後に有意義パターンを紹介する。

残念なパターン

今から紹介するのは、下記のプロフィールを持った人である。

26歳。特に何も考えずに、生活してきた。人生はわりと順調。
27歳。彼氏と別れる。
28歳。転職を考える。周りも子育てで忙しくなってプライベートの充実度が下がる。
そうだ、ワーホリに行こう。オーストラリアいいかも。色々調べる。エージェントに契約してお金を払う。
29歳、退職して晴れてオーストラリアへ。わくわく。

そして、ワーホリ生活スタート・・・!

1か月目
希望に満ちてオーストラリアに着く。新生活。わくわく。高いカネを払ってエージェントに紹介してもらったホストファミリーが良かったり悪かったりする。語学学校が始まったりする。

2か月目
「日本人とはつるまない!」と決意したあなたは、語学学校で韓国人の友人ができる。本当は語学学校通いながら働くつもりだったけど、なかなか職が見つからない

語学学校がそろそろ終わるから、仕事探さなきゃ・・・。

3か月目
履歴書をひたすら書いたり、RSA取ったり(アルコールの販売ができる)。そして英語力の壁にぶち当たっていることに気づく。え?IELTS6.0ないと、英語を使った仕事ってできないの・・・?
一応エージェントにも連絡したけど、頑張れとしか言われなかった。

4か月目
なんとなく知り合いが増えてくるけど、遊びに行く気にもなれない。仕事探さなきゃ・・・。

そうこうしているうちに、和食レストランでCash on hand(振込ではなくて現金手渡しの法律的にグレーな仕事が見つかった。労働としては、最低時給よりも下の時給12ドルだけど、背に腹は代えられない。この仕事をやろう。

勤務時間は割と長め。オープンとクローズという名の掃除で8時に家を出て、6時に家に帰る生活がスタート。

ようやく生活リズムもできてきたから、ちょっと夜遊びに行こうかな。

そうこうしているうちに、やたら押しの強い中東系の人と関係を持つことに。まあ経験っちゃ経験か・・・。

5か月目
基本は家と職場の往復。休みの日はトラムや電車に乗って、語学学校時代の韓国人と、気になっていた観光地に行ったりする。

中東系の人とは真剣な交際は考えられないけど、、でもいないと寂しいし、どうしたもんか・・・、まぁ今はとりあえずこれでいっか。一緒に遊ぼうって言われるけど彼もお金があるわけじゃないので、だいたい10ドル前後のアジアレストランか、彼の家に行って過ごすことが多い。。

そうそう、「1年」って思ってたけど、日本に戻って活動を開始すること考えたら、なんだかんだで10ヵ月の滞在にすることにした。

6か月目
彼の浮気
が発覚。もうええわ。っていうか、なんか結局彼の存在にも縛られてた気がする。私結局この町にしかいない。他の都市にも行きたかった。

計画と行動をしよう。ジャパレスのシフトの兼ね合いやお金のこともあるから、2ヵ月後にしよう。

語学学校の彼女にも連絡しよう。

7か月目
体調を崩したり、家の問題があったりして、2週間はそのことでかかりっきりになってた。

そろそろ日本に帰るフライトを取らなきゃ・・・、っていうかびっくり、もうあと3ヵ月しかない!私はオーストラリアで何したんだろう。

でもいいや。再来月にいっぱい遊ぶから!旅行はウルル!そして東海岸のビーチ!あ~楽しみだな~。

8か月目
例の中東男がまた現れた。いやもう私あと2ヵ月で帰るし、「行かないで」なんて熱いメッセージをもらったりもしたけど、いや無理だから。
とか思いながらもなんか相手しちゃったな・・・、

あと2ヵ月と思うと、自分の行動も少し変わった気がする。慣れてきたし、貯金する意味もあまりないように思えるから、少し新しいアクティビティにチャレンジしたりしてみた。これ、楽しいかも。

っていうか、私日本に帰ってからどうしよう。働き口も探さなくちゃ・・・。結婚もできたらいいな・・・帰ったら30歳か・・・。

9カ月目
いよいよ待ちに待った旅行だ!旅程は10日間。これがあるから頑張れたって気もするな。オーストラリア、フゥ~!

ああー日本に帰ったらどうしようかな

10か月目
もう日本に帰国だ。振り返ると色々あったけど、やっぱり日本ではできない経験だったな。うーんでも結局英語はそんなに身につかなかったな。。行って良かったと思うようにしよう・・・。

30歳 帰国して3か月目で仕事と住処を見つける
31歳 仕事に慣れてくる
32歳 結婚するならそろそろ考えなきゃ、と焦り始める
※ついでに、海外経験やアプローチされる経験があるだけに、日本男子がどうにもしょーもなく見える目を手に入れている
33歳 婚活女子(戦士)の誕生
34歳 婚活に疲れ、どう生きて行くか改めて考え直す

総括:

これなら、日本でしっかり働いて金貯めて、短期間だとしても
100%「人との交流や新しい経験」に全振りした方が良くない・・・?

本当に楽しめた部分:
・最初の新生活のワクワク
・仕事が見つかった時の安堵感
・最後の10日間の旅行
・韓国人の友人

得られた経験:
・1年間、英語を話す国で生活した経験
・日本人とは違ったコミュニケーションスタイルに触れる
・10日間のオーストラリア観光
・異国で働くことの厳しさを知る

いやいや、貴重な20代後半の一年間!

ちょっと使い方としてどーなの!

そもそもあなたは何のために海外に??

人生の経験を豊かにするため?
語学等のスキルを身につけるため?
自分に自信をつけるため?

はっきり言おう。

テーマのないワーホリ滞在など、上記3つのどれも達成できない

と。

いや、確かにめりはりの少ない仕事をしながらなんとなく1年間日本で過ごすのに比べれば、経験値は身に着くことだろう。

だが、ワーホリの1年が終わる頃、あなたは「人生の最後の休暇が終わった・・・」という虚無感に襲われることだろう。

では私が考える「有意義なワーホリ」とはどういうものか?

ずばり、こんなイメージだ。

そしてこれは、下記をすることで、ワーホリはかなり有意義なものになる。

・英語はカネを払ってでも日本でやっておけ
・テーマを創れ
・プロジェクトを持て
・コネも作っておけ
・お金はテーマを達成するための手段と思え

ちなみに、

「コネ」や「将来に繋がる仕事」は、【テーマを創り、プロジェクト化する】ことで初めて実現する

また、語学力も【テーマを創り、プロジェクト化する】ことで広がる。
あとは、語学学習の方法に則ってしっかり自主練をすること。
(なので金をかけて日本で語学学習をする場合、それはペースメーカーとして使うニュアンスの方が大きい。)

▼語学学習の方法についてはこちら。

さて。それでは有意義なワーホリの例を紹介したい。

有意義なワーホリの例

これは私の知り合い(28歳女性、理学療法士)が経験したルートだ。

・テーマ→ピラティスインストラクターの資格取得
・語学→日常会話は問題なし
・仕事→重要度を下げ、そこまで固執しない
・住居→知り合いのつてで最初の1ヵ月過ごす

1か月目
彼女の知り合いの現地人のシェアハウスに住みBBQや焚火を通じて親睦を深める。

アーティストが集まるカフェで、ボランティアで店員を勤める。

Lentil as Anything @ Abbotsford

ピラティスインストラクター養成コースが開始する。英語は日常会話は十分だが、コースの英語について行くのに必死。大変だが充実した毎日が始まる。

彼氏も日本から来豪。再販することを見越して中古車を購入。オーストラリアの大自然を満喫する。

自転車も買って、サイクリングでピクニックも。

2か月目
趣味のフットサルとバドミントンのコミュニティを見つけて参加する。ビーチが近くのレストランの2階に住む。全てのドリンクが無料。シェフから料理を教えてもらう。日本から友人が訪れる。


おしゃれな街の中心部に2LDKの家を借り、サブリースで空き部屋を人に貸すことで家賃を抑えながら、ジム付きで屋上にジャグジーがあるマンションに住む。

寿司パーティー準備

フットサルチームを編成し、オフィシャルリーグにエントリー。

知り合いのつての現地の友人と、バーやBBQ、アクティビティを楽しむ。

フットサルのコミュニティで、ピラティスの簡単なレッスンを教えてもらう依頼が入り、インストラクターとしての第一歩を踏み出す。

近隣のアジア人コミュニティが集まる郊外を探検。


・・・いかがだろう。この2ヵ月だけで、もう既に残念パターンの1年分の経験値を手にしてると思わないだろうか。

ここで一度種明かしをしておこう。


彼女は「ピラティス」をテーマにした。

プロジェクトは、

「現地の養成講座に通う」
「自然の中でピラティスのポーズを取る」
「現地のスポーツコミュニティに参加する」

というものだ。

素晴らしいシェアハウス→「ピラティス」というテーマから、「ヨガが好き」「自然派」の人を中心に家を探した。

カフェのボランティア→その家の人から紹介された。(仕事の実績とコネに繋がる)

自然を満喫する旅→「ただの旅行者」ではなく、「ピラティス」を中心にして、共感を得ることができた現地の人と繋がることができ、現地人の友人ができた。現地人の友人のレジャーに参加することになった。

中心部のおしゃれなマンション→「お金を払って同居してくれるための方法」を、現地の友人から教わって実行した。

そう。全ての始まりはテーマの設定と、プロジェクト化だ。

ここで一つ、人生における重要度が高いと私が思う真実をシェアしよう。

テーマが無い者は、流される。

つまり、利用される。

そして、流されやすい者は利用されやすい。
(※「流されやすい」と「流れと共に生きる」は全く別物。流れと共に生きる事とは、自分の心を素直に聞き、すぐに行動に移すことだ。)

例えば、不安につけこんだエージェントに利用される。
オーストラリア政府に労働力として利用される。
都合の良い働き手を探している雇用者に利用される。
ひょっとしたら飢えた男に利用されてしまうかもしれない。

実は利用されている

これらの事は、テーマがあれば、実はどれも起こりにくくなるのだ。

では、続きをどうぞ。

3か月目
ニュージーランド旅行。ニュージーランドの大自然の中を駆け巡る。

4か月目
あまりにも良かったので、日本から来た親友が来るタイミングで、2回も行ってしまう。

5か月目
フットサルチームで合宿を企画、実行する。みんなで寝泊まり、みんなで練習、みんなで議論、みんなで雑談。最高の時間。家で食事会も良く開くようになる。

2週間に1日だけだが、サッカーチームの帯同理学療法士として登用される。

6か月目
友人の結婚式のため、2週間に渡って一時帰国。ついでに関西、北陸、東京と周り、会いたかった人に会って、今の生活についてシェアしあう。

7か月目
ハーフマラソン大会にエントリー。トレーニングを始める。

8か月目
フットサルチームのオフィシャルリーグで、地域で優勝を勝ち取る。記念にアルバムを作成し、チームメイトに配る。

彼氏からプロポーズされ、Yesと返答。リングを一緒に買いに行ったりする。

9か月目
フットサルのチームメイトと一緒にタスマニアに旅行。農場に行ったり、凍った湖を探検したり、洞窟に行ったり。チームと気兼ねない良い時間を過ごす。

10か月目
ハーフマラソンに出場、完走。
日本への帰国準備、リース解消、中古車販売、友人達とのパーティー。
ピラティスコースの履修が修了。

日本に帰国したら結婚し、インストラクターとしての活動を始め、出産・育児をしながらインストラクターを続ける予定。

・・・っていうワーホリ、最高じゃないですか?


まあ私の妻の話なんですけどね。

ここまで読んで、「残念なワーホリにしたくない!」とか「有意義にしたい!」と思ったあなた。

具体的に何をすれば良いのか??

エージェントに相談??
しないしない。
ほとんどの場合カネと時間の無駄だ。(例外あると思うけど)

現地で語学学校に行く??
行かない行かない。

カネと時間と労力の浪費だ。得られないことがないわけじゃないけど圧倒的にもったいない、せっかく海外にいるなら同じお金と時間あったらもっと経験値上げれるでしょ。

事前準備がモノを言いう。
もう既に始まってる人も、遅くはない。

何をするか??

【テーマを創れ。プロジェクトを持て。】

それに尽きる。

その具体的な方法はこの記事の最後に紹介してある。

ちなみに、既にワーホリをやっていて、仕事探しに困ってる人。お金はなんとかなります。清掃業とか良いですよ。

「英語使いながら・・・」とか「カフェやレストランで・・・」なんてこだわりは、テーマと照らし合わせると必要ないパターンの方が多い。

テーマから逆算して、活動に最低限必要なカネだけを工面すれば良いのです。

親から借りるなり清掃業をするなり、なんとでもなります。

住居やバーやレストラン、旅行など「お金どうしてるの?!」と感じる人もいるかもしれないが、実際エージェントに払う額や語学学校に払う額と時間の方がよっぽどもったいない。

一生の中で貴重な二十代後半です。お金にとらわれすぎないよう!!

テーマがあれば大丈夫。充実するはず!

超余計なお世話な結婚のお話

最後に、めちゃめちゃ蛇足かつ余計なお世話な話なのですが、「残念なワーホリ」を過ごす人は、結婚に関しても残念な現状を生きている人があまりにも多いため、ちょっと言っても良いだろうか。

私が恋愛とか結婚とかについて言及するっていうね。
何様だよっていう。

いや本当は言いたくないよこんな事。

まあとはいえ、直球でこんなことを言う人もそんなにいないと思うので、私が思う原因と対策について触れておきます。

原因:
現実を直視できなくなるため

どういうことかしら?

残念ワーホリ女子は、ワーホリで何を経験するのか。

・熱いアプローチをたくさん受けちゃった。。
・自信ついたかも!
・30歳なんて、海外じゃ全然若いじゃん!私も全然イケるわ!
・実際海外の女性なんて、40でも50でも彼氏いるし!
・っていうか海外に来てる日本人男子、現地人と比べるとやっぱナヨいの多いわ~
・やっぱり年齢重ねると魅力が増すのかも!

残念ワーホリ女子が、自分の視点で経験すること

現実はこうだ。

・あなたのレベルは「ある方面」色々上がった
・例えばアプローチされることに慣れた
・例えば異文化交流ができるようになった
「自分はアプローチされる人間」という自信がついた

とはいえ・・・

・日本ではアプローチするという文化そのものがあまりない
・冷静に考えると、アプローチしてきた彼らはだいたい結婚不適切者
・でも、感覚としては「アプローチされて当然」と感じてしまっている
・「日本でずっと暮らしている男性」の視野が狭いと感じてしまう

つまり・・・

・総じて言うと、つまり自分の目に魅力的に映る男性の総数が減る(目が肥える)
・さらに、可愛げがないレベルアップして強くなった女性にアプローチをする気が失せる躊躇する男性の割合が増える
さらに、年齢重ねたため自分を魅力的に思う男性の総

現実

こうやって見ると、一見「か弱い女性」を崇める文化に見えなくもない。

そんな文化どーかしてるぜ、なんて闇の声が聞こえてきそうだが、まず真実は違う(あなたが素敵な男性からアプローチされるには、か弱くある必要なんて全くない)し、そもそも問題はそこではない

問題はあなた自身が得た「肥えた目」と、それに連動する「心」だ。

「ケッ。これだから日本の男はよう。どーせか弱いのが良いんだろ、か弱いのが。どーせ私は違うけどね。日本男子にはもっとグローバルな視点を持って欲しいもんだね」

こんな心の声の持ち主は魅力的だろうか

いずれにしても、あなたは「肥えた目」を手にして日本に帰って来た時、いかに「まともで」「尊敬できる」「独身男性」が少ないかに驚かされる事になる。

そしていたとしても、自分とは男女関係に発展しないことに驚いてしまう。

何という事だ。

皮肉な事に、「ある方面」の経験値が増えたはずなのに、自分が魅力だと感じる男性の総数が少なくなってしまう。

この「ある方面」は一言で言うと「ザ・男らしさを求めてしまうレベル」とでも言おうか。詳しくはいつかどこかでシェアするとして、私が対策と思うことをシェアしておこう。

対策:
テーマを創れ。プロジェクトを持て。

・・・結局それかい!!

いやね。これをすることが、あなたの魅力度を、人間としても女性としても上げると思うのですよ。

テーマを創ってプロジェクトを持つと、

・豊かな人間関係
・未来への希望を持った生き方
・よりすごい人との出会いと謙虚な心
自分自身を省みる能力の向上
・つまり謙虚な心と尊敬できる心と、自分への自信の共存
・日本も海外も人は人、文化は文化、と思える経験(日本/日本人はこういうところが嫌だ!とかになりにくい)
・日本に帰ってからも、自分の生きるテーマに沿った仕事ができる可能性
・海外のまともな人と付き合う可能性

が生まれてくる。

それが何を生み出すかって言うと、

【最高の笑顔】

だと思うんですよ。

最高の笑顔で、人を尊重することができる人。

「私はピラティスをテーマに、色々見聞きしてきた。情報が新しい海外でも経験できた。そしてまだまだ学ぶべきことがいっぱいある事も分かった。これで人々の健康寿命に寄与できたら嬉しいし、できる算段も見えてきた…!頑張ろう」

本心からこう思っている。
これを魅力的と呼ばず、何と呼ぶ?

こんな女性を、男性は放っておかないはず。

それでは、最後に「テーマを創り、プロジェクトを持つ具体的な方法」について下記に紹介する。

・・・あなたのワーホリが良いものになることを祈っています!

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