「ネコと海の彼方」レビュー
台湾の百合漫画(日本語版)のレビューです
展開や雰囲気は概ね良いが、尺のせいか全体的に物足りない印象を受けた。
猫語で会話する、髪の毛を触らせてもらう、オリジナルの漫画を描くなどのくだりはもっと長い尺で擦った方が最終的なカタルシスに繋がったと思う。
最後に夢の中で猫語で会話するシーンがあるが、前述の通り土台となる描写が少なかったのであまり感動的になっていなかった。
筱榕が可蔚の気持ちを勝手に決めつけて彼女に対する執着から離れようとする結末はあまり気分の善いものではない。
永遠に囚われていてほしかった。