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ミスチルにもらった学びの機会

はじめに

ご紹介にあずかりました。
面白く、優しいが頭もキレるという素晴らしい人物の代表、を勝手にやらされた、1年の山下晃平です。
彼はハードルを下げるという優しさを知らないのでしょうか?

文句はほどほどに、皆さんは 「ミスチル」 をご存じでしょうか。
日本が誇るロックバンド Mr. Children の通称です。ほとんどの方は、どこかで何かしらの曲は聴いたことがあるでしょう。
有名曲でいうと『HANABI』や『名もなき詞』などがあります。まだピンときてない方はぜひ公式YouTubeへ!たくさん投稿してくださっているので、私のnoteは無視して聴きに行ってください。

私は小学生の時から9年間ミスチルのファンを続けています。今回は、そんな私が彼らの楽曲に出会う中でこれまでに得た、「学びの機会」について紹介していこうと思います。

詳しい紹介に入る前に「学び」の意義について少しだけ私の意見を共有させてください。

学びの意義


ずばり、学ぶことは「世界を楽しく見るための方法」です。
例えばスポーツ。ルールが分からない競技って見ていて面白いですか?まあ、多少は面白いかもしれません。しかし、ルールを理解している、または実際に経験があるスポーツのほうが何倍も面白く感じるのではないでしょうか?
例えば絵画。前衛的な絵は自分でただ見るよりも、解説などをしてもらいながら見るほうが興味深く感じませんか?

これらと同じで、学ぶということはそれ自体が世界を楽しく・面白く見るための手段になりうるのです。私はミスチルというコンテンツを楽しく感じるために、「学ぶ」という手段をとりました。参考までに私の経験談をお話ししますが、皆さんも自分の世界のために、学んでほしい! というのが、今回の要旨です。

前置きが長くなりました。では本題に入りましょう!

宗教学・思想

殴られたなら もう片一方の頬を差し出すように
潔く生きれたならどんなにか素敵だろう
狼の血筋じゃないから
今日も羊の声で吠える
「馬鹿みたい」と笑う君に気付かぬ振りしながら
少し憎みながら
深く愛しながら

アルバム『SUPERMARKET FANTASY』収録「羊、吠える」より

気づいた方もおられるかもしれませんが、こちらの楽曲はキリスト教的な歌詞解釈ができるようになっています。新約聖書内『マタイによる福音書』第5章39節にある「右の頬を殴られたら左の頬を差し出せ」という言葉のオマージュや、「羊」というのもキリストが「良き羊飼い」とされるように特別な動物です。
この楽曲理解のために私はキリスト教及び宗教学に興味を持ち、学ぶきっかけになりました。そこから発展して今では哲学的人間学や東洋思想にまで興味の幅が広がっています。キリスト教世界の思想や価値観は、絵画などの美術作品を理解する際にも応用が利くので、興味を持たせてもらったことを感謝しています(現在受講している講義「絵画の見方」でも大活躍しています)。

映画・洋画・名作

ビデオに撮った「ショーシャンクの空に」見てからは
もっと もっと 確信に近いな
暗闇で振り回す両手もやがて上昇気流を生むんだ
大人になりきれなくて逆恨みしたけれど
うんと うんと 感謝しているんだ
愛しき人よ 君に幸あるように
もう 後ろなんか見ないぜ 1. 2. 3 !

アルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』収録「one two three」より

皆さんは『ショーシャンクの空に』観たことありますか?私はこの歌詞で出てきたために観るしかない! と思い、アマプラで探して観たのですが、とんでもない名作です。今では私の好きな映画ランキング堂々の第1位にランクインしています。これをきっかけに俳優のモーガン・フリーマンにはまり彼の作品を観まくり、それまであまり手を出してこなかった洋画や、いわゆる「過去の名作」に興味を持つようになりました。
今の作品は、過去の名作をオマージュしていたり、そこからインスピレーションを受けていたりすることが非常に多いので、それらを知ることでより映画が面白く感じられることが多くあります。例えば『ゴッドファーザー』と『ズートピア』というあまりにも似つかわしくないところでそのような場面を発見できると嬉しくなります。気になった方は両作品をぜひチェック!

精神分析学

今ここにいる自分をきっと誰もが信じてたいのさ
過ぎた日々に別れ告げて君は歩き出す
何が起きても変じゃないそんな時代さ覚悟はできてる
よろこびに触れたくて明日へ 僕を走らせてくれ
僕の中にある「es」

シングル『【es】〜Theme of es〜』より「【es】〜Theme of es〜」

「エゴ」という言葉は、昨今人気のサッカー漫画『ブルーロック』でも出てくるように一般的な言葉ですが、「エス」という言葉はあまり聞きなじみがないかもしれません。僕も初めて聞いた時は全くわからず、「ドS」の話かと思いました。少し調べてみると、どうやら精神分析学におけるフロイトの言葉であることがわかりました。気になりはしたものの、少し調べただけでも当時中学生の自分にはちんぷんかんぷんだったので、頭の隅に置きつつ過ごしていました。そして高校3年時に、大学の講義が受けられる「大学特別聴講制度」の科目の中に「精神分析学入門」を発見! すぐさま申し込みました。この講義がまた面白く、『君の名は。』や『新世紀エヴァンゲリオン』などの映像作品をもとに精神分析学的視点で捉えなおしてくものでした。精神分析学を学べば、『魔法少女まどか☆マギカ』がより面白く感じられると誰が想像できたでしょうか。この講義は、先に述べた私の考える「学ぶことの意義」にも多大な影響を与えました。そんな学問に出会わせてくれたのも、もとを辿ればミスチルです。

最後に

ここまで紹介してきたのはあくまでも一例です。彼らの世界・楽曲を少しでも深く楽しみたいがために、私は「学び」を利用しました。世界には私たちの知らない、楽しい・面白いがまだまだ溢れているでしょう。学びはその入り口になることができます。また、もし皆さんにとってのミスチルの入り口に、このnoteがなっていたらうれしい限りです。

ここまで長々と読んでいただきありがとうございました!

来週のnote担当者は、頼りがいのあるナイスガイの瀬古くんです。彼はどんな世界を見せてくれるでしょうか。乞うご期待!

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