【今年の10曲】2020年オタク楽曲10選
※数字は順位ではありません。
アルバム通して完成度が高い声優アーティストや、オタク受けの良い作家を揃えるコンテンツなど『完成度が高くて、中から1曲選べない』というのを、あえてドンドン除外してみました。
結果、蟲毒のように煮詰まった感がありますが、まあ良いでしょう。
推しコンテンツのリステのミニアルバムすら外しているので「あの中からコレを選ぶなんてなってない!」と感じる事も、ほとんど無いと思います。
1 『おやすみ/ユトリア(CV:市ノ瀬加那)』
作詞・作曲・編曲:武田城以
ところどころ音程が危なっかしい癒しボイス。声優キャラソンはこんなんでいいんだよ!!!
カップリング曲の「Mighty Work」もカワイイです。
2 『夢/THE ROLLING GIRLS』
2015年1月アニメのロリガのまさかの新曲。
5年もたつとさすがに小澤亜李さんなど、新人特有のあらびきな歌唱はロストテクノロジーになってしまっていますが、花守ゆみりさんは5年前と同じ舌っ足らずな声が失われてなくて驚きました。
3 『SET!/小林正典』
作詞:コツキミヤ 作曲:ミライショウ
私の心のアニメ「Re:ステージドリームデイズ」のグロスをやってたPRA制作、スタッフもリステと同じ人が多いという理由で注目していたラグビーアニメ「Number24」のOP。
スポーツアニメ曲の歌詞って、野球などメジャーなスポーツのように共感しやすいフックが無いと「力業で用語が混ざっていく」のがポイントだと思っています。
これもサビになると『感情がループしてスワーブして』とか、馴染みのないラグビー用語が出てくるので正直何を伝えたい曲なのか、いまだに良くわかっていません。
4『GIBIATE /吉⽥兄弟feat.SUGIZO』
作曲:吉⽥健⼀/SUGIZO 編曲:SUGIZO
2020年を代表する迷作『ジビエート』のOP。
人にすすめにくいアニメ特有の「勿体ないくらい良い曲」。 次点は白猫物語 ZERO CHRONICLEのOP。
吉田兄弟が演奏しているPVは普通に恰好良いのですが…
アニメになると冒頭のこっちに歩いてくるところでもう感情がスワーブします。
5『ブロ子の歌/関野ロコ(CV:久保田梨沙)』
作詞:安藤紗々 作曲:島みやえい子 編曲:星銀乃丈
今年のアイドルアニメの楽曲から1つ挙げると間違いなくこれ。
ここ数年、オンゲキやラピスリライツで地道にキャラソン出してた久保田さんに、そのへん飛び越して一瞬で代表曲が誕生するこのライブ感よ。
6 『3階からヤマトナデシコ/織崎紗耶(CV:花守ゆみり)』
作詞:稲葉エミ 作曲・編曲:奥井康介
ユニットでも同じ人の歌を入れるのはどうかとも思いましたが…
One Room3期の新キャラ織崎紗耶さんの歌。ららマジの乃愛先輩とか、花守ゆみりさんの「しっかりしてない年上キャラ」って本当に良いですね。
要約すると「ヤマトナデシコになろうとしたがダメだった」という歌詞から急転直下して『だからキミが好きです』で締める歌詞が天才。
7『万物流転 /最上もが』
作詞:空太郎 作曲:小林泉美 編曲:福田真一朗
愛知ローカルで全5話と、偶然発見しなければ見落としていたアニメ「東京ガンボ」のED。
作曲の小林泉美さんって、時代を越えて歌われている「ラムのラブソング」や「恋の呪文はスキトキメキトキス」とか手掛けた方です。往年のテイストを残したまま今風にアップデートされてるって良いですねぇ。
最近、80年代懐古調の楽曲が「80年代にギリギリ生まれたかどうかの作家」に作られまくってる中、80年代のレジェンドが30年以上ぶりにアニソン手掛けるというのはちょっと大人げないとも思いました。
8『ゴンドラの唄 / Now On Air』
作詞:吉井勇 作曲:中山晋平 編曲:伊藤 賢
こちらも復古どころじゃない曲。黒澤明の映画「生きる」で有名な曲ですが、公開された1952年当時でもすでに古臭い曲扱いで、実に105年前の歌。編曲でイトケンサウンドになっても歌詞は昔のままで充分刺さるのがさすが文豪吉井勇。
9『おーばーらぶ/うづほ』
作詞:火ノ岡 レイ 作曲・編曲:森田交一
「ライブ体験があってこそ曲が刺さる」と言いますが、今年は3月以降そういう体験がほとんどありません。
唯一、CGと音声合成のAIキャラで「無観客配信ライブ」の真逆を行く「無演者、有観客オルスタライブ」をやっていたプリズムステラ(閉店済)というコンテンツで、30回くらいオルスタライブを体験し、楽曲がぶっ刺さっているのですが、残念ながら音源がYoutubeにしか無くCDも配信もないので泣く泣く外しました。
…と、閉店したプリズムステラを失った心の穴を埋めるべく、運営会社や作家が同じな「僧侶枠」に流れるわけなのですが、あんな内容のエロアニメ(失礼)なのに、2020年1月アニメ「おーばーふろぉ」のED、かわいくて切ない良い曲じゃないですか。
10 『Everlasting Story/三ヶ嶋紫峰(CV:岩崎諒太)・八坂群青』
プリズムステラの幻影を追って日曜の夜に僧侶枠の放送を見ていると、直後にやってるエロアニメ「エタニティ 〜深夜の濡れ恋ちゃんねる♡〜」も見てしまうわけですね。
全年齢版は声優が歌唱、CMにも使われる18禁版はシンガーが歌っているため、ED直後に流れるCMで突然キーが高くなり「CM転調」と呼ばれ、さらにもう一度CMが流れると「追い転調」と呼ばれる、妙な盛り上がりを見せました。
岩崎諒太さんってヒプノシスマイクのオオサカ・ディビジョンの方ですね。ヒプマイ以外の楽曲はまだこれしか無いので、古参マウントを取りたいオタクはこのアニメで大人の女性の恋を学んでみては?(適当)
おススメ回は、ヒロインの集貝はなさん(アイマスのヴァリサの人)の声が癖になる第7話「プリンの田中さんはケダモノ」。この回だけ原作漫画の時点でどこか狂っていて面白いです。
おわり