はじめに 20190919
こう書くと何だか大層な論文でも始まりそうな雰囲気が生まれるが、この文章にそんな高尚な学びは無いだろう。あるのは人生に退屈した、ありきたりな人間の脳内という名の宇宙だ。
私はオタクである。正真正銘、肝いり筋金入りのオタクだ。所謂推しという自分だけの宗教を持ち、お布施をし、ニチャニチャと笑っている。推しの食べたというコンビニ菓子をリピートするし、好きな漫画と聞けばすぐさま電子書籍をポチるし、公式に金も払う。インターネットを見渡せば、こんなやつどこにでもいる。
しかし現実となれば話は変わってくる。
私が生きているのは地方都市だ。つまり田舎だ。人生のうち数ヶ月だけ東京に居たことがあるが、都会にはアニメキャラの看板がある。普通に秋葉原とかじゃなく、駅の中にいる。田舎では考えられない。その位置にあるのは大概歯医者の宣伝だ。
つまり、私は誰にも自分が口角泡を飛ばし早口で喋りたい言葉を言えず、毎日唾液を飲み込んでいる。学生時代ならばまだ周囲に同じ穴のムジナも居たけれど、社会人になってしまってからは本当に誰にも話せないでいる。
ツイッターという、140字で思いをコンパクトにしたためて使うツールにはどうも肌が合わずにいた所、推しの一人がこのnoteで情報発信を始めた。
渡りに船、一石二鳥、鴨ネギ鴨ネギ、と私はこうやって文をだらだらと書いているのだ。コンビニ菓子を真似て推しを近くに感じるのと同じメソッドで、徒然なるままに、男もすなるという日記を女もしてみむとして始めた。 続くかは分からない。実家にはこれまで三日で辞めた日記帳が数冊束になって放置されている。
何も考えず書き散らかすのはこの程度にして、自分のためにルールを明記する。
1、下書きをしない
2、明確なテーマに向かって文をこねる
3、特定の人間や団体を悪く言わない
以上。腹が減ったのでコンビニで菓子を買って帰る。