宮古島トライアスロン2024 総合27位(25-29年代別優勝)
総合トップ10入りの目標は達成できませんでした。
ランスタート時点で総合16位、ラン折り返し(16km地点)までに追い上げて総合12位と順調にレースを進めていましたが、
30℃近い暑さ対策で水を大量に被っていた影響によりシューズに水が溜まって全ての足の指の皮がめくれ、爪が剥がれる直前になってしまい、大幅にペースを落としてしまいました。
それでも一応25-29年代別では優勝で、 後日、楯が送られてくるそうです。
スタートまで
4:25に起床。
塩おにぎり4つとバナナ2本を食べ、5:20発のバスで会場へ。
そこから荷物預けやらなんやらを済ませる。
スタート地点に行ってみると、エリートやらスイム1時間以内フィニッシュ目標やら色々カテゴリーが分かれていて、自己申告でどこでも行っていいらしい。
正直どこでもいい気がしたが、まあ前でスタートして悪いことはないのでエリート組へ。
コミュ障かつトライアスリートと全然一緒に練習していないので一人ぼっちで無言で佇んでいたが、寺澤さん、星さん×2、神谷さん、梅田さん、土田さんなど自分が顔を知っているだけでも超トップの方が勢揃いしており、内心では1人で勝手に恐れ慄いていた。笑
そんなこんなで号砲が鳴りスタート。
ちなみに今回は宮古島までに大急ぎで作ってもらった、ELVES特注のトライウェアで参戦。
(良い意味で)ペラペラに薄くて暑さを感じず、また目立つのでめちゃくちゃ気に入っている。
ちなみにデザイン案は私です(自慢)。
スイム 54分40秒(38位)
【目標】
当初の目標は100m1分30秒ペースくらいに定めていたが、当日波が高いことを知り、タイムは気にせず、総合トップ10から大きく差がつかない程度、種目別30位くらいを目標に設定。
去年の九十九里トライアスロンから7回しかプールに行っていない(しかも1回2000m)ので流石にサボりすぎたのでもう少し練習するか。
あともうちょっと良いウェットスーツにしたい。
【レース】
スタートしてすぐスイム上位のバトルが始まるが、それには参戦せずむしろゆっくりペースくらいで。
300mくらいから徐々にバラけ始めてバトルも解消されてきたので、マイペースでひたすら泳ぐ。
陸から沖の方へ潮が流れているようで、行きは楽だが帰りは全然進まない。
そして水泳部出身のくせに相変わらず波が高い海でのスイムが下手クソで、真っ直ぐ進めない。
まあでもスイムで多少遅くなっても誤差やろと思いながらちんたら。
1周目の帰りでちょうどいいペースの人を見つけ、しばらくツキイチ。陸に上がってみたら女子選手だった。ダサいね。
2周目もしばらくツキイチしていたが気付いたら千切られていた。
特にそれ以降は展開もバトルもなく、例によって復路は波に流されながらちんたら泳いでフィニッシュ。
総合トップ30以内の中では13位と、概ね目標通り。
まだこの頃は心に余裕があり、流石宮古島は海が綺麗でどこまで行っても海底見えるやん!おっウミヘビもおる!とか余裕こいていた。
バイク 3時間17分35秒(13位)
【目標】
当社比では一番得意種目だが、上位陣と比べて圧倒的に総練習時間が足りておらず、バイクで張り切りすぎるとランでタレることが目に見えているので、あまり無理しすぎず種目別10位くらいを目標に。
平均時速は、平坦で40km/hで巡航する想定で、アップダウンやコーナー、追い越し禁止区間もあるのでトータルでAv.38km/h辺りかなと予想。
【レース】
バイクで初めて胸ハイドレーションを試してみることにしたが、上手く胸に収まらずまごつきながらスタート。
(なお胸ハイドレーションは1リットル水分を入れていたが、量が減ってくると吸うのが辛くなってきて、結局半分くらいしか飲まなかった模様)
最初は市街地付近でコーナーも多いので流し目に走っていたら、スイムが比較的不得手なはずの(と言っても自分とは練習量が桁違いなのでそう差はないが)神谷さんにすぐ抜かれた。
流石アイアンマン9時間1桁は次元が違うなーと思っていたが思ったより離されないので、神谷さんの後ろでペースメイクをすることに決める。
宮古島は後方7m以内禁止という比較的緩いドラフティング規制なので、ギリギリでツキイチすることも考えたが、ドラフティング警察に叩かれるのも嫌だし、初対戦でビタ付けも失礼なので(笑)、ドラフティングの影響が出ないように20m以上離れてペースメイク。
自分も72kgと重量級だが神谷さんもそれ以上に?重量級なので、珍しく登りで追い付いて下りで離される展開だった。
神谷さんのペースメイク(と思ってるのは私だけだが笑)により、スイムで先行していた選手たちを次々とパスしていく。
こりゃナイスペース!ありがとうございます!と思っていたが60kmくらい?池間島あたり?の下り基調で体重差とパワー差が出て完全に離されてしまった。
そこからはしばらく一人旅。
少しずつペースが落ちつつも、無理して体力を消耗しないように。
75km過ぎあたりで竹谷選手に抜かれたか。
しばらく後ろで様子を見ていたが、全然体力を使わずにエアロに走り、コーナーやアップダウンもスマートにこなしている印象だった。
見習いたい。そしてすぐに離された。笑
宿泊していたシギラリゾート付近の83km地点で嫁氏と愛娘が応援してくれているはずなので、40kmくらいからそれだけを楽しみに走っていた。
無事に見つけ、手を振り、気合を入れ直す。
愛娘ちゃんは気付いていなかった模様。まあ、一瞬で通り過ぎるので当然か(笑)
南風が吹いており、島を一周してまた追い風基調になったこともあり、そこまでペースを落とすことなく走っていると、100km地点くらいで離されたはずの神谷さんが気付いたら目の前に。
明らかにペースを落としている様子で登りはゆっくりペースだったが、平坦は相変わらず速いので10kmくらいまた後ろでペースメーカーにさせていただいた。
最後の10kmでようやく前に出て、自分としては差を広げるつもりだったが、下り基調が続いたのもあり余裕で後ろに付かれていた。笑
ただ調子をこいただけだった。
そんなこんなでゴールまで辿り着いてフィニッシュ。
目標Av.38km/hに対してAv.37.2km/hと若干下回ってしまったが、まあ想定内のタイムだったと言えるだろう。
それよりも想定外だったのは、九十九里は完全平坦直線コースで容易にAv.40km/hを維持することができ、バイクの消耗はほとんどなかったが、宮古島では当然アップダウンあり+気温も高いため、単純な30km増とは体力の消耗レベルが段違いだったこと。
これがランにも響き、途中で潰れる大きな要因となった。
ちなみに、神谷さんが明らかにタレている様子だったのが心配だったので、(事前のツイートで股関節が痛い的なツイートを拝見したので、てっきりそれが要因なのかなと思い)、トランジットエリアまでバイクを押している最中に無礼にも「大丈夫ですか?」と声をかけたが、結果を振り返れば自分が全く大丈夫ではなかった。笑
ダサい。ダサすぎる。
ラン 3時間8分51秒(64位)
【目標】
①九十九里ではAv.4’11/kmで走れたこと
②直近1ヶ月のブリックラン(bike70km+run21km)でもAv.3’57/kmで走れたこと
③フルマラソンで最後はバテたが30kmまでは4’13/kmで楽に走っていたこと
上記から、Av.4’30/kmくらいでいけるだろうと勝手に予想。
【レース】
バイク終了地点で総合16位だったが、トランジットをササっと済ませたおかげで多分14位でスタート。
スタートして2kmまでは、予想通り4’30/kmくらいで走れ、このペースなら大きくバテることもなさそうだと感じ、ペースを維持するつもり満々だった。
沿道にいた、多分greenmanさん(お会いしたことも当然お話ししたこともないので推測だが)から、トップ10まで2分差!と言われ、それなら何人かはタレるだろうから追いつけそうやなとポジティブに思っていた。
3kmくらいでHUUBのanemoi22ホワイトを着たデカい選手(後からリザルトを見て総合16位の三浦選手と判明)に抜かれたが、ピッチを上げて対応。
最後千切られるにしても、この人に付いて中盤までは走る!と決意した。
その勢いで、竹谷選手含む2人を抜き、10km過ぎでは12位まで上昇。
心拍も暑熱で急上昇することなく160前後でキープできており、順調だと思っていた。
だが、その時は突然訪れた。
走り出したときから、足の裏や指が痛い感覚はあったものの、九十九里ではそのままゴールまでいけたので(翌日はまともに歩けなかったが)、まあアドレナリンで耐えられるレベルやろと思い込んでいた。
しかし、九十九里と大きく違ったのは、既にこれまでに4時間を超える競技時間により、足の裏がふやけぎみになっていたこと、想像以上の疲労で身体の末端に負担がかかるような走り方になっていたこと、暑さ対策でエイドでもらった水を体全体にかけていたため、靴の中に大量に水が入り込んだこと。
違和感から、明らかな痛みに変わっていく。
そして、折り返し直前の14kmあたり、足の爪に立て続けに鋭い痛みが来てしまった。
爪が剥がれる直前になってしまっていた。
(というか、このときには剥がれたと思った。)
その瞬間から、これまでのペースで走れなくなった。
爪が剥がれないように、早歩きのような走り方しかできなくなった。
キロ4分台で刻んでいたペースが、一気にキロ5分を下回り、そしてまもなくキロ6分へ。
自分の中では、このとき、レースが終わったと思った。
あと20kmもこの痛みに耐えながら走らないといけないのかという絶望感。
そんなときに、沿道に嫁氏と愛娘の姿が見えた。
サプライズでランも応援に来てくれたようだ。
ハイタッチして通り過ぎたものの、その後自分が情けなくなり嗚咽してしまった。
そこからは、20km、2時間に渡る地獄だった。
既に足の皮は全てめくれ、爪も全て浮いているのが見なくてもわかる。
心拍は140まで下がってしまっていたが、早歩きぎみに走って指への負担を減らすしかなかった。
バイクで抜いた選手、ランで抜いた選手に次々と抜かれていく。
1キロ6分かかっているので全然残り距離が減らない。
結局、15人に抜かれ、総合27位でフィニッシュ。
ゴール地点では、ようやく痛みから解放されるという感情しか湧かなかった。
トップ10以内に入ったら上位の人にご挨拶しようと思っていたが、そんな順位ではなく、またそんな気も湧かず、黙って水をガブ飲みし、嫁氏にゴールしたことだけ連絡して誰とも話さずソソクサと会場を後にし、バイクを受け取り、3種目分の荷物を背負ってノロノロ11km漕いでホテルまで帰った。これもめちゃくちゃ辛かった。
リザルト
まあ一応年代別優勝という格は付いたのでええか。
後日楯が送られてくるらしい。
反省等
ランで目標から外れた大きな要因は、
①九十九里とは異なる気温及び湿度とアップダウンにより、ランに入るまでに想像以上に疲弊した
②暑いときに身体に水を被るのは当然であり、それを見越したシューズやソックスの選定が当然必要であり、真の意味での暑さ対策ができていない
この2点であろう。
①については、
・今(以上)のペースを、より省エネに走ること(走りの効率化)
・絶対的な体力の向上
が必要であろう。
少なくとも、週に10〜12時間程度のトレーニングでは、週に20時間以上も当然のようにトレーニングしている選手たちには追いつけそうもない。
弁護士という職業上+妻子持ちである以上、常に十分なトレーニング時間を取ることはできないのは仕方ないが、逆に弁護士は究極的に時間の融通が効く職業でもあるので、メリハリを付け、トレーニングに集中する期間を定期的に設けるようにしたい。
②については、
バイク単体、ラン単体のみでのトレーニングで機材を選定するのではなく、最低でも100km以上走った後のブリックラン等、本番を見据えた練習を定期的に行い、真にレースで使える機材を選定すること
が必須である。
トライアスロンで、初めてレース中にペースダウンするという経験をし、苦々しい思い出となってしまったが、これで終わるつもりはない。
何年後になるかわからないが、総合表彰台に入れる実力を身に付け、また必ず宮古の地に戻ってきたい。
おわり