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エアロを追求する(ポジション編)

シーズンインに向けて、本格的にTTポジションを研究中。

去年までのポジション

下記写真は2021年10月のトライアスロンケンズカップ紅葉チャレンジ(Bタイプ)で総合優勝したときのもの。

当日の走行データ

渡良瀬遊水地の減速無しド平坦コースでAv.40km/hで走れてはいるものの(レース当日にパワーメーターとサイコンのペアリングが上手くいかなかったためパワーデータが残っていないのが残念だが、おおよそ240-250wの感覚で巡航していたように記憶している)、写真を見ると、

  • 胴体が起き上がって平行になっていない

  • 頭と手の間隔が広く、空気を取り込んでしまっている(腕を地面と平行にしている、首を下げておらず頭の位置が高い等が原因)

等、エアロ改良の余地があることがわかる(まあ、ロードバイクにポン付けでDHバー付けている割にはそれなりに良いポジションで走れてるような気もするが…笑)。
また、写真は横からの写真であるためわからないことではあるが、

  • 両肘の間隔が広く、肩回りが抵抗になっている

ことも課題であった。

理想のエアロポジション

正式な言い方が定まっているわけではなく呼び方は人それぞれかと思うが、現在の主流のTTポジションは①スーパーマン型②タック型に分けられる(と思っている)。

①スーパーマン型

Leo Bergere選手(2022 World Triathlon Championship優勝者)のポジション。
腕を前に出し、肩を伸ばしていることが一目瞭然である。

https://www.gettyimages.co.jp/detail/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F/filippo-ganna-of-italy%09sprints-during-the-27th-uec-road-cycling-%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E5%86%99%E7%9C%9F/1339287565?adppopup=true

皆様お馴染みFilippo Gannna選手のポジション。
ガンナ選手は(おそらくUCI規制との関係で)極端なスーパーマンポジションとは言えず、ニュートラルに近いポジションとなっているものの、可能な限り腕を前に伸ばしつつ、肩を落としていることがわかる。

②タック型

Remco Evenepoel選手のポジション。
肩は張りつつも、首を下げながら腕を上げ、頭と腕の間隔を可能な限り近づけていることがわかる。

エアロ最適化の条件

①スーパーマン型②タック型も、目的としては共通であり、

  • 腕~頭~胴体にかけての空気の整流効果を良くすること

にある。
①スーパーマン型の場合、腕を伸ばして空気を切り裂くような感じで胴体の下に空気が入らないようにしている。②タック型の場合は、頭と腕を近づけて塞ぎ、間に空気が入らないようにしている。

どちらが正解ということはないと思うが、最近は比較的①のスーパーマン型の方が主流のようである。

自分にはどちらが向いているか

2021年時の写真を見てもわかるとおり、自分は腕でガッチリ上半身を固定しつつペダリングするのが一番パワーが出しやすい。
おそらく、(競泳出身ということも影響しているのかもしれないが)ペダリングが上半身主導になっているため、全身運動でペダリングする傾向にあることが原因に思われる。
対して、スーパーマン型はどちらかと言えば体幹に依存したペダリングであり、過去にスーパーマン型にも何度かトライしたことがあったが、自分の場合にはペダルにうまく荷重することができず結局太もものみの稼働でペダリングすることになり、パワーの落ち幅が大きかった。
これらから、タック型での理想のポジションを追求することとした。

これまでのポジション調整

初回(3月22日)撮影

諸事情により、背景は切り抜いた

TTバイクを1月に購入後、実走はせずローラーのみで大まかにパワーを出しやすいポジションに調整し、初めて横からのポジションを撮影したもの。

これを見ると、まだ上半身が立ちすぎて抵抗になっていることがわかる。

2回目(4月4日)撮影

初回撮影から、DHバーのスペーサーを減らし、バーを前方に伸ばし、パッドを前に出した。
実走でもパイオニア周回で90分連続走行を行ったが、特に体に違和感は生じない。
これで姿勢としてはかなり水平に近くなり、上半身は改良されたが、他方でヘルメット(HJC adwatt)と首・肩の間に隙間が大きく、せっかくのTTヘルメットの空力の良さを引き出せないでいる。

https://bikerumor.com/victor-campenaerts-sets-hour-record-on-custom-shaped-ridley-unique-kit/

adwattのヘルメットを使用した場合には、Victor Campenaerts選手のアワーレコード時くらいに完全にヘルメットと首・肩の隙間が完全に塞がれることが理想である。
ただ、カンペナールツ選手は自分の頭に完全にフィットするようにヘルメット内部をカスタマイズしていたそうなので、ここまでは現実的には無理かもしれない。
人類最速の男が身に付けていたものの秘密【アワーレコード】 | 十三峠十三分切り (morimotty.com)

3回目(4月11日)撮影

バイクのセッティング自体は2回目から変更なし。
首を斜め下に伸ばすようにしたところ、肩の中にヘルメットが概ね収まり、ヘルメットと首・肩の隙間もかなり減った感じだ。

このポジションで再度パイオニア(なお、パイオニア周回は1周回4kmで、2回のヘアピンと2回のシケインがある)で周回練を行ったが、10周回(40kmちょい)でAv41.5km/hで走行することができた。
1時間の時点ではパワーの乗りもよく、300wはsstくらいの強度で出せる感覚。

エヴェネプール選手と比べても肩がすぼめられていない、まだヘルメットの隙間がある等の改善点はあるため、今のポジションにもう少し微調整を加える予定。

引き続き、エアロポジションを追求していく。

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