タピオカ侍が逆噴射小説大賞2019:1次&2次審査を突破したので、ちょっと考えてみる記事
ここは、おれの書いた「タピオカ侍、殴りて候」が逆噴射小説大賞2019:1次&2次審査を突破したので、突破できた理由とかをちょっと考えてみる記事だ。
おれはパルプスリンガーとしては不真面目なので、毎日プラクティスとかはしないし、他にも書かなきゃいけない小説とかがあるのに進んでいない。逆噴射小説大賞2019に触発されて書いた作品は5本あるが、投稿作品としたのは3本。タピオカ侍、ベニテング、大和正伝紀だ。
スキを一番多く貰って、ツイッタなどでも少し反応を頂いたのはベニテング。確かに三本の中で最も難産だったのがベニテングだし、数字に出てるのは嬉しい。一方、大和正伝紀はちょっと脱力が過ぎるしトップ画像が悪趣味だった。こちらは仕方ない。
では、なぜダイハードテイルズはベニテングではなくタピオカに着目したのか。それは多分、自分で分析するに、本当に好きなものを書いてるからだと思う。それが自分で分析し切れないところになんか表れてるんじゃないか。
ベニテングはあれこれ考えながら書いた。世界観を表現するのに必死で造語がどんどん増えてきた。我ながら随分と無理をした結果で、たぶん続きは書けない。ひとまずこの戦闘を終わらせる辺りが限界で、それも驚きの展開とかはなく単純に力押しでクラビキをやっつけるだけと思われる。
一方でタピオカ侍は好きなものしか出てこない。和風の世界観で、筋肉ギャルが、悪党をボコボコにする。本当にそれだけだ。気を使った点といえば、タイトルへのセルフツッコミを即座に入れるとか、SNSみたいな最新テックと権六や手斧みたいな古めかしい呼称を説明無く同居させるとか。とりあえず世界観を直感的に掴んで貰えればと考えたのだけど、それが良かったのかも知れない。最後に親分が出てくるのも「区切り」とは考えず、すぐに続きそうな感じを意識した。それもかも。
とにかくタピオカ侍は、好きなものを好きなふうに書いた、というのが何かオーラめいて出てるんだろう。好評を頂いたベニテングは、自分的には無理して捻ってらしくない作風だった。逆に大和正伝紀はちょっと手を抜きすぎた。逆噴射小説大賞は「冒頭」を競う。作者にとって、継続して書くモチベーションを引き出し得る作品なのかどうか──ダイハードテイルズにそこを見抜かれたのかも知れない。
つってもまあ、ここが限度だろう。次の審査には残るまい。それでもおれのタピオカ侍は逆噴射小説大賞2019の1次&2次審査を突破したのだ!やっぱり嬉しいのであった。
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