栗東トレセン火災事故・続報
先週金曜日に発生した栗東トレセンの火災事故の続報が入ってきました。JRAの発表によると、栗東トレセンを管轄する湖南広域消防局中消防署と滋賀県草津警察署の見解は『現状においては原因は特定できない』との事でした。火災前の防犯カメラを確認しても出入りは一切認められなかったので『事件性は低い』と見ているそうです。ただし、詳細については今後も調査を進めるとの事です。
日曜の現場検証時にも事件性は極めて低いという話をしていましたし、先日の記事でも述べたように放火や失火という類の話ではなく、自然に起こった火災の可能性が高いようですね。原因と推測されていたエアコンの室外機も燃え移った可能性があり、電気関係が発火元の可能性があるとの事ですので、調査には時間が掛かりそうです。
現在、半焼した村山厩舎だけではなく、隣接する中尾厩舎、高柳大厩舎の3厩舎は封鎖されており、厩舎周辺の馬道も閉めているそうなので、少なからず他厩舎にも影響がありそうですね。それぞれの厩舎の所属馬は空き馬房に入っているようですが、いつまでそこを使えるのか、厩舎の再建はどうなるのか、村山先生の責任はどうなるのか、考える事は一杯あります。年中無休のJRAですが、運良くお盆休みを取れた職員さんが休暇返上で駆り出されたらと思うと言葉が出ません。
まぁ2007年8月の馬インフルエンザの発生に伴う開催中止に比べたらマシでしょうか。あの時は開催予定の前日に検査したら陽性反応がたんまり出て慌てて中止にしたわけですが、馬インフルエンザは地方競馬にも広がっており、農水省と会合、出馬投票時刻の変更、開催スケジュールの再編などでてんてこ舞いでしたからね。
ともかく、村山先生は対応に追われっぱなしでしょうし、中尾先生、高柳大先生も影響を受けているわけですし、何より火災事故の影響を受けた馬がこれから出てくる可能性も考えられますので、今後の状況を見守っていきたいと思います。