見出し画像

マーフィーアウト!!

フランス・ギャロは、7/19にシャンティイ競馬場で騎乗した際にコカインの陽性反応が出たことについて、英国のリーディングジョッキー、オイシン・マーフィー騎手に対して3ヶ月の騎乗停止処分を下しました。思った以上に短くて済みました。

マーフィーは自身がコカインを服用していないとの検査結果を提出し、裁定を待っていた状況でしたが、今回の処分を受け、以下のようにコメントを発表しています。

『フランスギャロと裁定委員会に感謝したいと思います。私が提出したコカインを服用していないという証拠を受け入れ、公平に聞いていただきました。3カ月の騎乗停止処分には失望していますが、委員会が提出した証拠を受け入れ、コカインの服用については潔白になりました。私はフランスギャロのルール、決定を尊重します。抗告はしません。残念ながら私はコカインが侵入してくる状況に身を置いてしまいました。プロフェッショナルなスポーツマンとして、2度とこのような状況に身を置いてはいけません。

私はコカインの服用をしていませんが、今回の機会を通じて、(カタールの)ファハド殿下、(カタールレーシングの)デヴィッド・レッドバース氏、(師匠の)アンドリュー・ボールディング調教師に謝罪し、サポートに感謝したいと思います。また、私の法務を担当してくれたチームの方々、私にアドバイスをくれ、サポートしてくれた方々にも感謝しています。

最後になりますが、カタールレーシング、すべてのオーナー、調教師、応援してくれる方々、ジョッキールームの仲間たち、スポンサーの方々、競馬学校に謝罪したいと思います。これからの3カ月間は自分の行動を振り返り、学ぶ時間になります。この経験を通じ、以前よりも成長し、強い決意を持って戻ってきます』

つまり、コカインの服用はしていないし、それは認められた。ただ、身体にコカインが付着する状況下に居た事は認めるし、それは二度としない。という事ですね。ネット上では、男女のロマンスの際に相手が服用していてマーフィーに移ったなどという噂話も飛び交っていますが、それで移るもんでしょうかね。

まぁ済んだことは仕方ないですし、結果が出たことは事実ですから、争わず反省することが一番でしょう。しかし、コカインってのは騎手界隈で良く聞きますねぇ。かつてはコカインを理由に、キーレン・ファロンが2008年2月から18ヶ月、ランフランコ・デットーリも2012年11月から翌5月までの6ヶ月の騎乗停止処分を受けています。いずれもフランス・ギャロが裁定を下していますが、フランスにはコカインが合法なのでしょうか。

いずれにしろ怪しい影は無かったと認定された事は大きいですね。JRAはそういう所に敏感ですから、間違って使用が認められた、もしくは疑いは晴れないなんていう状況になったらしばらく日本に来れなかったでしょう。

そうなるとレーンの順序が上がるかと思いますが、レーンは2021年までしか短期免許が取れませんし、しかも騎乗停止で2ヵ月までという制限付です。豪州は7/31までが1シーズンですので、わざわざ2ヵ月のために日本に来るくらいなら、頑張ってリーディング3位以内を目指す方が賢明でしょう。

ただ、リスグラシューとメールドグラースの勝利は2019年の10月であり、8/1~7/31までを1シーズンだと考えると、2019/2020年シーズンに2勝、2020/2021年に0勝でも基準を満たすという考え方もできるので、そうすると2021/2022年シーズンに来日できるという裏技もあります。まぁJRAの胸先三寸ですね。

一方、今年輝きを見せたライル・ヒュ一イットソンはチャンスでしょう。2020/2021年シーズンはどこで乗っているんでしたっけ?まだ香港?
母国南アフリカで2018/2019年にリーディング1位なので、レーンの裏技と同じく、2020/2021年シーズン、来春に来日できる可能性はあります。レーンより好青年に見えますし、私としてはこちらの方が応援しがいがあるのですが。

まぁどっち転んでもいいかなとも思います。来ないなら来ないでも良いんで。今秋は短期免許が居ないばかりに、日本人騎手の活躍が期待されましたが、そうでもない状況が続いていますし、もうちょっと短期免許が居ない競馬、ひいてはクラシックを見てみたいですね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?